レンズ絞り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 21:18 UTC 版)
絞りの調整値はF値で表現される。F値を 2 {\displaystyle {\sqrt {2}}} (約1.4)倍すると入光量は1/2になり、F値を 1 / 2 {\displaystyle 1/{\sqrt {2}}} 倍すると入光量は2倍になる。また、入光量を2倍とするよう絞りを調整することを「一段開く」、入光量を1/2倍とするよう絞りを調整することを「一段絞る」という言い方をすることがある。「段」を基準にした絞りの単位をアパーチャーバリュー(Av)という。 実際にカメラで使われるF値は、一段刻みならばF1、F1.4、F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16、F22・・・といった数値が使われる(1/2段刻み、1/3段刻みなどの場合もある)。 絞りを調整するということは、単に露出量(露出量は、絞りの他に露光時間(シャッター速度)に依存するが)を変化させるだけでなく、被写界深度も変化させることになる。絞りを絞るほど(F値を大きくするほど)、被写界深度が深くなる(ピントの合う範囲が大きくなる)。この原理を応用して、パンフォーカスやボケ表現などの表現が可能である。撮影時にはこのことにも注意が必要になる。 また、絞りのF値と開口数は反比例の関係にある。
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