レンズ規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 07:51 UTC 版)
レンズの型には規格があった。小数点以下には出典によって差異があるが、1913年の書籍に掲載されたものを紹介すれば下表のとおりである。縦横比3:4ほどの横長の楕円が一般的だったが、近業の多い者には真円に近づけ縦方向の視野を拡げた短楕円が勧められた。短楕円はまた、PDすなわち両の瞳の間隔の狭い者にも勧められた。当時の眼鏡はレンズの大きさを変えることでレンズ中心の間隔と瞳の間隔を合わせたため、横長の楕円形のまま狭いPDに合わせて小さなレンズにすると縦方向の視野が狭くなりすぎたからである。その他に、眉骨の飛び出た者のために短楕円の上辺を切り落とした木の葉型もあった。楕円、短楕円、木の葉型より他の型を、当時の書籍は見た目が悪くグロテスクであるとして退けていた。 1913年当時のレンズ規格呼び名縁あり用楕円縁なし用楕円短楕円ジャンボ46×38 46×38 44.5×39.5 000044.3×36 44×36 42.5×37.5 00040.9×31.9 41×32 39.5×33.5 0039.7×30.7 40×31 38.3×32.5 037.8×28.8 38.5×29.5 37×31 136.5×27.5 37×28 35.5×29.5 235×25.5 - - 334×25 - - 433×24 - - A39×25 - - B40×26 - - C37×21 - - Hard-Bridge型の鼻眼鏡を着用している吉田茂 Hard-Bridge型の鼻眼鏡を着用している佐藤春夫
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