堀田季何とは? わかりやすく解説

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堀田季何

堀田季何の俳句

うち揚げられし魚へ夏蝶とめどなし
かき氷青白赤や混ぜれば黎
ぐわんじつの防弾ガラスよくはじく
こどもの日ガラスケースに並ぶ肉
しやぼん玉水面にとまる円きまま
とりあへず踏む何の絵かわからねど
みな聖樹に吊られてをりぬ羽持てど
エレベーター昇る眞中に蝶浮ける
タイムマシン着くどこまでも夏の海
一頭の象一頭の蝶を突く
万緑を疾走す血の乾くまで
人糞も化石にならむ敗戦日
人閒を乗り繼いでゆく神の旅
双六に勝つ夭折のごとく勝つ
向日葵や人撃つときは後ろから
吾よりも高きに蠅や五六億七千万年後も
噴水や生前生後死前死後
囀れりわが宍を喰ひちらかして
地球儀のどこも継目や鶴帰る
宝舟船頭をらず常に海
寒林を出づ樹にされてしまふ前
少年少女焚火す銃を組立てつつ
張りぼてを蹴つて西日に突きあたる
息白く唄ふガス室までの距離
懇ろにウラン運び来宝船
戦争と戦争の間の朧かな
撃たれ吊され剥かれ剖かれ兎われ
斑蝶斑蛾斑蝶斑
日の本の中心や色変へぬ松
星涼し聖母の顔は画家の妻
月にあり吾にもあるや蒼き翳
正方形の聖菓四ツ切正方形
歪みつつしやぼん玉デモ隊の上
水晶の夜映寫機は碎けたか
汝が夢をはる吾が春の夢のなか
法案可決蝿追つてゐるあひだ
泳ぐなり水没都市の青空を
満月や皆殺されて祀らるる
猫転がり人寝転がる原爆忌
白百合やわが遺伝子のやがて屑
白蝶の己が軌跡をなぞるとき
石段のはては祭壇冬銀河
神還るいたるところに人柱
箱庭は橋落ちてをり岸に人
紋白蝶重し病者の鼻梁には
自爆せし直前仔猫撫でてゐし
花の樹を抱くどちらが先に死ぬ
迷彩の馬駆けめぐる桜かな
雪女郎融けたる水や犬舐むる
霧のなか霧にならねば息できず
 

堀田季何

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/15 14:09 UTC 版)

堀田 季何(ほった きか、1975年12月21日 - )は、日本文芸家俳人歌人詩人翻訳家評論家)。東京都生まれ、東京都、広島県米国などで育つ。[1]本名勤務・所属先(文芸関係以外)非公開。




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