接写リングとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 接写リングの意味・解説 

せっしゃ‐リング【接写リング】


接写リング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 13:27 UTC 版)

接写リング
焦点距離50mm絞りF1.4

接写リング(せっしゃリング)は、写真撮影機材の一種である。接写の際に用いる。円筒状の素通しで、光学系(レンズ類)は入っていない。

概要

カメラ本体とレンズの間に装着し、レンズ単体の最短撮影距離の状態からレンズの光学系をさらに繰り出した状態とすることで最短撮影距離を短縮する。用いる接写リングが長いければ長いほど、より被写体に接近して撮影することができる。また複数やベローズ(英語: Bellows (photography)を組み合わせて使用することもできる。

自動絞りに対応する製品もあるが、そうでない製品では手動絞りとなる。

現在ではマクロレンズや接写モード付き携帯機器が普及していることもあり、あまり用いられなくなった。

絞り連動機構を持たない接写リングの流用

接写リングセットにはネジ式で組み合わせて長さを調節できるものがあり、このネジを利用して他の用途に流用する場合者もある。例えばミノルタ(現コニカミノルタホールディングス)が製造していたSRマウント接写リングセットの途中に使われているφ57 mmネジはゼンザブロニカスクリューマウントと同じであり、ミノルタがライカLマウントレンズをミノルタSRマウントのカメラに使用するアダプターを発売していたことから、非公式な使用法ながらゼンザブロニカにヴィゾフレックス用レンズを流用するのに使われていた。

ペンタックスはヘリコイド装置を内蔵する接写リングをM42マウント、Kマウントともに製造しており、ヴェスト・ポケット・コダック等のレンズを一般の一眼レフカメラに使用する際に部品として使われた。

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「接写リング」の関連用語

接写リングのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



接写リングのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの接写リング (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS