テレビ番組・芸能界
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「2000年代の日本」の記事における「テレビ番組・芸能界」の解説
テレビ業界ではお笑い第二世代・お笑い第三世代・お笑い第四世代がそろって活躍する。 ジャニーズ事務所の男性アイドルグループであるSMAP、嵐等が1990年代に続いて人気を保ち続けた。福山雅治は40歳代に入っても美形歌手・俳優としてアイドル的な立場にある。グラビアアイドルなどの女性アイドルでも、30歳代のアイドルが現れている。 ドラマ冬の時代を迎えるが、ドラマ・映画では木村拓哉を筆頭とするジャニーズ勢、伊藤英明・坂口憲二・藤木直人ら1970年代生まれの非ジャニーズ系俳優が躍進。その一方で新たな男性若手俳優の不作が続き、主役クラスにジャニーズを抜擢したドラマが多くなる。 1990年代から若手人気俳優として活躍していた唐沢寿明、織田裕二、江口洋介、松嶋菜々子、常盤貴子、観月ありさらが2000年代にも引き続き多数のヒットドラマの主演を務めた。米倉涼子、菅野美穂、伊東美咲、仲間由紀恵らは2000年代に入ってから人気が上昇し、主演ドラマでヒットを出した。 ドラマは小説や漫画原作の作品が大勢を占め、原作のないオリジナル企画によるドラマが減少した。「相棒」や「BOSS」など、刑事ドラマに復活の動きが見られる。 お笑いではM-1グランプリ、R-1ぐらんぷり、キングオブコントなどのお笑いコンテスト番組が話題を呼んだ。 音楽の嗜好の多様化を反映し、NHK紅白歌合戦の視聴率が下降線をたどる。NHK連続テレビ小説の視聴率も低迷する。 NHKも含めたテレビ局における関東地区の年間および年度平均視聴率で、ゴールデンタイム、プライムタイム、全日で首位となる三冠王をフジテレビが2004年から連年獲得。 ヨン様が人気となった「冬のソナタ」をはじめとして、中高年女性を中心に韓流ブーム。 NHKの不祥事が多発、NHKの受信料未払い問題もクローズアップされる。 前期(2000年から2003年) お笑いでは「爆笑オンエアバトル」や「エンタの神様」のネタ番組により、多くの芸人がブレイクした。 中期(2004年から2006年) 嗜好の多様化、インターネットの普及、塾通い、部活などを背景に若年層のテレビ離れが顕在化しはじめ、CM収入の減少とあいまって民放は徐々に低迷傾向に。NHK大河ドラマなどの定番人気番組や、定評ある報道番組を多数放送するNHKが視聴率トップになることが多くなる。 女優では上戸彩・長澤まさみ・綾瀬はるか・沢尻エリカらが台頭。 後期(2007年から2009年) サブプライムローン問題に始まる世界不況の余波でCMなどの広告収入が大きく低下、テレビ業界、広告業界の収益も悪化する。 椿姫彩菜、はるな愛といったこれまでのニューハーフタレントの枠に留まらないマルチな活動をするTGタレントが登場した。 お笑い界では、テレビ番組「人志松本のすべらない話」などをきっかけに「すべる」「すべらない」という新たな笑いの基準が確立され「すべり芸」なる芸風が流行した。 島田紳助がプロデュースしたユニットが続々出現する。特に「クイズ!ヘキサゴンII」にて、一般的な常識問題に対して驚きの珍回答を連発する「おバカタレント」のユニット(Pabo・羞恥心など)が注目を浴びる。 不作とされた1980年代生まれの非ジャニーズ系俳優の中で小栗旬・水嶋ヒロ・小池徹平・松山ケンイチ・速水もこみちらが台頭する。女優では前述の上戸彩・長澤まさみ・綾瀬はるか・沢尻エリカらに加え、新垣結衣・宮崎あおい・石原さとみ・堀北真希らがブレイク。現在も第一線で活躍する女優が多く、「女優の黄金世代」と称された。
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