椿事件とは? わかりやすく解説

椿事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 06:25 UTC 版)

椿事件(つばきじけん)は、1993年平成5年)に発生した全国朝日放送(愛称および現社名:テレビ朝日)による放送法違反(政治的な偏向報道)が疑われた事件である。当時、テレビ朝日の取締役報道局長であった椿貞良日本民間放送連盟(民放連)会合での発言に端を発したことからこの名で呼ばれる。


注釈

  1. ^ 山下徳夫厚生大臣が「同番組のスポンサーの商品はボイコットすべきである」と発言した、と椿は主張している[1]
  2. ^ 悪代官と腐敗商人のツーショットは時代劇では定番のシーンであり、政治家に対して持たれているネガティブなステレオタイプの姿である。これを反復することによって梶山・佐藤のツーショットが本来の全体的文脈から切り離されて、新たな文脈のもとに別の社会的意味が生み出されるといえる[3][4]
  3. ^ アナログテレビ時代のテレビ朝日は10ch。
  4. ^ この報道により産経新聞は1994年度の新聞協会賞を受賞した。
  5. ^ この事件はテレビ朝日系列において『アフタヌーンショー』の「やらせリンチ事件」、『素敵にドキュメント』(朝日放送制作)のやらせ発覚に次ぐ大事件となり、テレビ朝日系列局のイメージダウン(テレビ朝日系番組の視聴率低下など)が一層加速することになった。
  6. ^ 「55年体制を突き崩さないとだめなんだというところに視点を置いてものを作っていった」と発言している[24]

出典

  1. ^ 小田桐 1994, p. 79.
  2. ^ 井沢 2003, p. 171.
  3. ^ 浅川 2004, p. 190.
  4. ^ 藤竹 2002, pp. 158–161.
  5. ^ VOW PLUS!1, p. 126.
  6. ^ a b c d 嶌 1995, p. 234.
  7. ^ 電波法違反の無線局及び無線従事者に対する行政処分の実施 - 総務省公式ウェブサイト、2015年8月18日閲覧。
  8. ^ 電波法(抜粋) - 放送倫理・番組向上機構公式ウェブサイト、2015年8月18日閲覧。
  9. ^ 川上 1994, pp. 108–110.
  10. ^ 郵政省「多チャンネル時代における視聴者と放送に関する懇談会 最終報告書」(1996年12月9日)
  11. ^ 読売新聞2003年11月10日
  12. ^ 東京新聞2004年7月2日朝刊「特報 自民が求める『公平』とは 脅かされる論評の自由」
  13. ^ 小栗 2009, pp. 112–113.
  14. ^ 林 & 葛岡 2007, p. 222.
  15. ^ 渡邉 2012, pp. 138–144.
  16. ^ 原 1997, p. 29.
  17. ^ 碓井 2003, p. 68.
  18. ^ 本多 1996, pp. 283–284.
  19. ^ 谷沢 1994, p. 48.
  20. ^ 星 2006, p. 124.
  21. ^ 嶌 1995, p. 235.
  22. ^ a b 嶌 1995, p. 236.
  23. ^ 嶌 1995, p. 236 - 237.
  24. ^ 今村 2011, p. 148.


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