チブル星人エクセラー(SD)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:28 UTC 版)
「ウルトラセブンの登場怪獣」の記事における「チブル星人エクセラー(SD)」の解説
『ウルトラマンギンガS』に登場。 スパークドールズの姿から実体化したチブル星人で、偉大なるグランドマスターことダークルギエルを復活させて自身が肉体として利用するため、ビクトリウムを狙う。一人称は「私」。チブローダーに搭乗している。少なくとも本編開始の1年前から行動を開始しており、月の裏側に建造した侵略用の宇宙基地を用いて、地球の地底に眠るビクトリウムを奪う尖兵としてアンドロイド・ワンゼロやチブロイドを送り込む。また、自身の用心棒としてガッツ星人ボルスト(SD)を組織に迎えている。自身の頭脳を「宇宙最高」と称し、プライドも高く支配欲も強い。基本的には「グレイト」や「エクセレント」など時折英語を交えつつ慇懃無礼な口調で話すが、上機嫌になると狂ったかのように高笑いを上げ、後述のようにパニックを起こしたり激昂したりすると乱暴な口調になる。部下に対してもスパークドールズの怪獣を含めて単なる駒としか見ておらず、失敗を重ねたワンゼロには容赦なく制裁を与え、ボルストのことも表向きでは称えつつ内心では見下すような態度をとっている。戦いをゲームと捉えている節があり、チェスのようなもので作戦を指揮する。ウルトラマンギンガやウルトラマンビクトリーの存在も「ゲームは駒が多い方が面白い」と黙認している節がある。 第7話にて、ワンゼロやボルストの敗北後ビクトリウムのエネルギーが充分集まったと判断すると、チブローダーストロングから降り、ファイヤーゴルザ・ガンQ・メルバ・レイキュバス・超コッヴのスパークドールズを合体させ、ファイブキング(SDU)へのモンスライブを遂げる。その凄まじい力でシェパードンやビクトリー、そしてギンガストリウムを倒すと、ついにビクトリアンに宣戦布告して夜明けまでにすべてのビクトリウムの引き渡しを要求する。また、第3レーダー塔の破壊に失敗したワンゼロを切り捨てて、戦力外通告と共に彼女の自爆装置を起動させる。その後、要求を呑む様子がないと判断すると夜明けを待たずに再びファイブキング(SDU)にライブし、雫が丘の街を手当たり次第に破壊したうえ、ヒカルのライブしたEXレッドキング(SD)・エレキング(SD)・キングジョーカスタム(SD)を難なく退ける。だが、シェパードンのビクトリウムによって復活したギンガとビクトリーの連携プレーの前には敵わず、各怪獣の部位を次々に破壊されたことでパニックを起こした果てに「暴力はやめたまえ」と口走る。ギンガストリウムのストリウム光線でファイブキング(SDU)は倒されるも自身は生還し、ルギエルの復活とギンガやビクトリーへの復讐を誓う。 第9話より活動を再開するが、大量のチブロイドに片っ端からビクトリウムを探させ、人間が邪魔となれば無差別に襲わせるなど、より目的に固執するようになっている。また、ワンゼロを切り捨てたことで生じた穴を埋めるべく組織を再編し、ボルストに能力増強アイテム・チブルサーキットを与え、最前線へ配置する。さらに人間までをも自身の駒とするべく、実験を行うエージェントとしてアクマニヤ星人ムエルテ(SD)やメトロン星人ジェイス(SD)といった宇宙人を送り込んでいたことが、判明する。 第13話でボルストにも痺れを切らし、チブルサーキットを介して強制的にコントロールすることで彼をギンガとの直接対決へ駆り立てる。さらには、人類が開発した究極の兵器ビクトリウム・キャノンにも着目し、第14話よりギンガたちの始末をゼットン星人ベルメ(SD)に一任してルギエルを復活させ、地球のライブベースめがけて放つ。自身も基地へ侵入すると、ビクトリウム・キャノンのエネルギーを制御しきれなくなった国際防衛機構長官の神山に対し、「制御できないほどの強い力を兵器にしようとは、人類も愚かなものだ」と罵倒し、ルギエルとライブベースを融合させて究極の生命体であるビクトルギエルを誕生させる。 だがそれでも飽き足らず、さらなる強大な肉体を手にするために地球パワーの源たるビクトリウム・コアの力をも狙い、再び自身の前に現れたワンゼロから伝えられた情報によってビクトリウム・コアのパワーをビクトルギエルに吸収させる。その後、ワンゼロ改めマナの真意を悟ってやってきたヒカルとショウによって彼女はすでに自身の敵であることを確認し、3人を殺害しようとするが、マナがそれをかばったために隙が生じ、再び変身したギンガたち2人と最終決戦を繰り広げる。マナの機転でビクトリウム・キャノンを失ってもなお、ギンガたち2人に勝ち誇ったものの、その直後に意識も取り戻したルギエルには用済みと見なされ、一瞬でチブローダーごとスパークドールズに戻されてしまい、自身も駒として使われていたゆえの末路を遂げる。 声:江口拓也 本編第8話と第9話の間のエピソードである『新ウルトラマン列伝』第63話・第64話では、チブローダーがメンテナンス中のためにモニターを通して登場し、復活したボルストと共にファイブキング(SDU)を構成する5体の怪獣を紹介している。 デザインはチブローダーストロングと共通で、カラーリングのみ変更されている。 怪獣や部下を駒として扱うキャラクター性は、「怪獣は仲間である」という作品テーマとの対比になっている。自身が復活させたものに倒されるという末路も、プロット段階から決定していた。 第16話ではダークルギエル特戦隊を率いてゲリラ戦を行うという案も存在したが、ストーリーが長くなることやルギエルが目立たなくなることなどから、不採用となった。
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