シン・フェデラル
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「機動戦士ガンダム カタナ」の記事における「シン・フェデラル」の解説
連邦宇宙軍内の一軍閥にして、本作品におけるBGSTの仇敵。 元々は、コンペイトウでの観艦式襲撃の事実を抹消した連邦軍に対して義憤を抱いたカネサダが興した単なる抗議団体に過ぎなかったが、規模の拡大とともに、宇宙主導の新政権を樹立することを目的として活動を行う、一種の政治結社と化した。部隊エンブレムは「袈裟斬りに両断された連邦軍エンブレム」。 カネサダ・ツルギ 地球連邦軍准将。イットウの父で、「ミラノの人間核弾頭」と呼ばれる。 先代BGST隊長で、宇宙世紀0083年のデラーズ・フリートによる観艦式襲撃に巻き込まれ失踪。その経緯において地球連邦に対し復讐を考え、サイド1での新政府樹立による地球圏の変革を名目にシン・フェデラルを組織した。 ツルギ流居合いの伝承者であり、その教えである天地の理への探求から、木星において強化人間プロジェクトを独自に主導しており、その結果、子のイットウをはじめとする強化人間と精神感応AI「妖刀」を生んだ。 最終目的はサイド7で開催される戦後初の連邦総会にて超・妖刀を介して集団催眠を行うサイコミュ装置「妖刀ムラサメ」を使い、警備のティターンズを操って総会で攻撃を誘導し、それをシン・フェデラルが鎮圧することで綱紀粛正を果たし、更にイットウをムラサメと一体化させた「超妖刀・ムラサメ」で地球圏の人類全ての闘争本能を抑制させ、戦争そのものを根絶する「仁の日」の完遂であった。 サイド1へ根回し中に腹心のリチャードによって投獄。刑期を終えてのちに首領へと返り咲いた。 常に笑顔を絶やさないが、目的の為に手段を選ばず実子であるイットウすら利用し、相対した際には指導と評して容赦の無い攻撃を加える冷徹な人物。 サイド7の決戦では再びイットウを追い詰めるが、強化処理から目覚めたリチャードの鬼神の如き力の前に為す術なく敗れた。 喫煙者であり、お気に入りの銘柄は実在する紙巻煙草「峰」。 搭乗機はガンダム試作2号機(シン・フェデラル仕様)。 リチャード・グレイソン 連邦欧州商工会議長で、BGSTの影のスポンサー。カネサダの愛弟子。 混迷する地球圏に永続的に戦争を起こそうとする死の商人であり、その私欲からカネサダをサイド1で監禁し、自らはフルフェイスの仮面を被りスパーダ公と称し、シン・フェデラルを乗っ取った。後にカネサダが首領に返り咲いた際、他の構成員に対してはカネサダ自身が「自分の言いつけ」で影武者をしていたと説明しているが、裏切った落とし前として、死刑判決に等しい過酷な強化実験の被験を強制された。 サイド7の決戦当日、強化実験を生き延び目を覚ました時は、正に鬼神の如き力を手にしたが、その代償に過剰な強化の影響で精神に異常をきたし、自身を神と称するようになる。目覚めてからは暴走を開始し自身を処断したとはいえ、味方である筈のカネサダを一蹴、続けてコテヅを窮地に追いやるも、超妖刀を完全にものにしたイットウの見切りに敗れ、最期はムラサメの妖刀波で全人類の意識を束ね、次元の果てに飛ばそうとするが、KATANAモードを解放したイットウのストライカー・カスタムにムラサメごと両断された。 搭乗機はドルメル、ドルメル・ドゥーエ。 コテヅ 強化人間の試作型である強化兵士(中尉)。元は戦争孤児であったが強化実験の被験者となり、スパーダ公への父としての敬慕の感情や冷酷な性格を植えつけられた。そのためスパーダ公が執着するイットウには敵意を抱いており、組織の尖兵となり強力な敵として立ちふさがった。 しかし、強化人間計画実用の目処が立ったことで組織からは用済みとなり、イットウとの対決に破れた際にスパーダ公に扮したリチャードによって粛清された。その後は、強化によるマインドコントロールが解け、組織からも排斥されたこともあり、BGSTと行動を共にする。 かつて地球では、スーチーらジオン残党軍の拠点を殲滅し、彼女の義父をも殺害していることから恨まれていたが、後にイットウや彼女と共に新生BGSTの要として活躍していく事になる。 シン・フェデラルとの最終決戦の後、BGSTのカシラ(副長)に就任し、BGSTを率いて奮闘するヤスを補佐する立場となった。なお、この頃には、口ひげと顎ひげをたくわえるようになっている。 搭乗機はジム・カスタム、フルアーマー・アレックス、アレックス(シン・フェデラル仕様)、ジム・ジャグラー(操縦専門)、ネティクス。 ベレーノ・アバッキオ 組織の一員で、始末人と呼ばれる存在。超大型戦艦カイザー・オブ・ドラゴンを指揮する。 元はBGST隊員で、観艦式に出席後に失踪したカネサダを探すため、コンペイトウに赴いて以降、行方不明になっていた。ヤスにとってはBGSTに入隊するきっかけを与えた恩人であり、成長したヤスを見込んで組織へ勧誘するが断られている。 サイド7の決戦で量産型ビグ・ザムに搭乗しヤス達を追い込むが、ポールの命を賭した特攻とヤスとセラの連携の前に敗れた。 教導団ネメシス 漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』に登場。一年戦争にて活躍した教導部隊で、特命を受けたサキ・デッサウ大佐の元、再結集した。ユージ・アルカナ中尉など主だった隊員が所属している。本作での詳細は該当項目を参照。
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