ゴーズ1号とは? わかりやすく解説

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ゴーズ1号

分類:人工衛星
名称:ゴーズ1号/Geostationary Operational Environmental Satellite-1(GOES-1)
小分類:地球観測衛星
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関会社:アメリカ海洋大気局(NOAA)
打ち上げ年月日:1975年10月16日
運用停止年月日:1985年3月7日
打ち上げ国名機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げロケット:ソー・デルタ
打ち上げ場所:ケープカナベラル空軍基地
国際標識番号:1975100A

GOES1号は、SMSシリーズ3号機として開発され気象観測用の静止衛星です。このためSMS3号と呼ばれることもあります
大西洋上空SMS1号太平洋上空のSMS2号とチームを組むことにより、地球大気圏の60%の領域をほぼリアル・タイム観測することができました
GOES1号をさかいに1970年設立されアメリカ海洋大気局は、NASA頼らず、完全に独力で軌道上衛星運用することができるようになりました

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?
GOES1号はもともとSMS3号として開発されたために、その機体設計はほとんど、SMS12号同じでした
GOES1号は円筒形で、直径は190.5cm、全高は230cm、打上げ時の総重量は295kgありました円筒側面には太陽電池はめこまれており、搭載機器電力供給していました上面には磁力計がさらに83cm突き出ていました
姿勢制御にはスピン安定方式採用されいました。これはコマと同じ原理で、衛星の軸部が常に同じ方角を向くようにする仕組みで、回転率は1分あたり100回転にも達しました細かな姿勢ならびに回転率制御には、機体赤道相当する場所に置かれた2基の噴射装置使われいました
搭載機器コアとなるのは、可視光線赤外線2つ領域地球観測する可視光赤外線回転走査放射計(VISSR:Visible Infrared Spin Scan Radiometer)で、地球大気圏の様子を、ほぼリアルタイム地上伝えることが可能になっていました
さらに、地上1万もの個所からの気象測定データ地上情報センター中継することができました。これらの情報センター処理した後、ふたたびSMS送られ画像情報として、また天気図として、地上局へと送りかえされました。
GOES1号にはほかに、ノア衛星のものとよく似た宇宙環境モニター(SEM:Space Environmental Monitor)と情報収集システム(DCS:Data Collection System)が搭載されいました

2.どんな目的使用されるの?
地球大気圏を常時観測することによって、精密ですばやい気象予測警報ができるようにすることを目的としていました

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
GOES1号は、同じ軌道上異な位置置かれSMS12号チームを組むことにより、静止軌道から、地球面積のおよそ60%をカバーして気象観測行なうことができるようになりました
この3基の衛星と、南北両極上空の低い軌道をめぐるノア衛星との組み合わせにより、気象予測(天気予報)の精度かくだんに高まりました
GOES3号の打上げにともない1978年12月1日、GEOS1号の運用は、NOAAから欧州宇宙機関へと委託され西経115度へと移動されました。この1年後GOESは再び、NOAA管理下にもどり、今度西経135度に移されました。
1984年には、運用中だったGOES5号の代役として再び任務につきました1985年3月7日には、ついにその長い運用期間を終えましたが、機能停止したまま、西経81.2度の赤道上空周回してます。

4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
原形となったのはSMS12号です。
GOESシリーズは、1号続いて1977年6月16日打ち上げられたGOES2号から、1997年4月25日打ち上げGOES10号まで10基が軌道定置されました1986年打ち上げ失敗したGOES-Gを勘定に入れると、その総数は、11基に達してます。
1994年4月13日発射されGOES8号で、GOES衛星新世代突入しました
2002年4月GOES12(GOES-M)の、2000年5月には、GOES11号(GOES-L)の打上げ予定されています。

5.どのように地球を回るの?
地球の自転と同じ周期でその周りをまわるため、地上から見ると静止して見え静止軌道採用されいました
近地点高度35,779km、遠地点高度35,795km、公転周期23時56分6秒と、ほぼ完全な静止軌道でしたが、赤道対す軌道傾きが12.4度あったため、地上からは正確には、1日1回8の字軌跡描いているよう見えました
当初定置位置は、東経60度の赤道上空でしたが、1978年には西経115度に移動され、さらに、1979年には西経135度に移されました。




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