クレイ: 2000 -とは? わかりやすく解説

クレイ: 2000 -

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 00:27 UTC 版)

クレイ (コンピュータ企業)」の記事における「クレイ: 2000 -」の解説

テラ・コンピュータとの合併後Tera MTA システムCray MTA-2(英語版) と改称。これは商業的に失敗し2つ顧客出荷したけだったまた、日本電気SX-6北米での独占販売権得て Cray SX-6 として販売した2002年ベクトルとMPPを統合したアーキテクチャ新機Cray X1(英語版) を発表。これはSGI時代SN2コンセプトクレイ側で結実した成果である。2004年5月アメリカ合衆国エネルギー省世界最速コンピュータ構築するプロジェクト参加しオークリッジ国立研究所向けに50TFLOPSのマシン構築することになった2004年11月 Cray X1 で最高性能 5.9 TFLOPS記録し世界29となった。X1 の後継である X1E では、より高速デュアルコア・プロセッサ採用している。 2004年10月4日、エントリレベルのスーパーコンピュータ Cray XD1発表AMD製のデュアルコア64ビットCPU Opteron採用しLinux動作させている。XD1は、1ノードに4個のOpteronと1個のザイリンクスFPGA Virtex II Pro備えている。このFPGA動的に構成変更可能であり (再構成可能コンピューティング)、入出力デジタル回路必要に応じて構成できる。さらにこのFPGAPowerPC 405 プロセッサコア2つ内蔵している。 2004年サンディア国立研究所Red Storm英語版システム完成96筐体多数プロセッサ配置されシステムであり、理論上300筐体まで拡張可能で、設計上の性能は41.5TFLOPSとされている。これを製品化したのが超並列スーパーコンピュータ Cray XT3(英語版) である。T3Eのアーキテクチャ倣ったものだが、プロセッサはXD1と同じ AMD Opteron採用している。2006年後継機 Cray XT4(英語版) では、DDR2 SDRAMサポートしOpteron新品種を採用、XD1 のようにFPGA使えるようになっているまた、ノード接続通信プロセッサ SeaStar2(PowerPC 440 コア)を採用している。 2006年11月13日、テラ・コンピュータの流れを汲む Cray XMT(英語版) を発表。テラ・コンピュータに由来するマルチスレッド・プロセッサ技術と、XT4でも使われた SeaStar2 によるノード接続技術採用ASIC基板筐体システムソフトウェアなどを XT4 と共通化することでコスト削減図っている。2011年リリース予定とされたXMTの後継機には、スイス国立スーパーコンピューティングセンター (CSCS) からの予約注文入った2006年クレイは「アダプティブ・スーパーコンピューティング」と名付けた新たな製品計画発表。その第1世代が XT4 と XMT である。2007年11月発表され第2世代が XT5h(英語版) で、Opteronベクタープロセッサ、マルチスレッド・プロセッサ、FPGA使って1つシステム構成する2008年4月インテルスーパーコンピュータ共同開発を行うことを発表同年9月、その成果である Cray CX1英語版) が完成した。これはデュアルコアまたはクアッドコアXeon プロセッサ最大16搭載可能なブレードサーバシステムで、マイクロソフトWindows HPC Server 2008英語版) か Red Hat Enterprise Linux動作する2010年初めCray CX1000(英語版)を発表ラックマウント型で、Xeonを使うシステムGPUを使うシステムQPI採用したシステムがある。同年5月、XT5の後継となる Cray XE6(英語版) を発表。XE6の最初複数筐体システム2010年7月出荷された。 2011年5月現在、クレイそれまで出荷した最大システムは、オークリッジ国立研究所Jaguar(XT5ベース)である。22個以上のプロセッサコア搭載しており、LINPACKベンチマークで1.75PFLOPSを記録し一時期世界最速となったが、2010年10月には天河一号追い抜かれた。 2011年5月24日Cray XK6(英語版) を発表プロセッサコア数は最大50個で、ピーク性能は50PFLOPSに達する。クレイGemini ノード接続技術AMDマルチコアプロセッサNVIDIAメニイコアGPGPUプロセッサ採用している。 2012年11月13日TOP500ランキングにおいて今年6月トップ立ったIBMセコイア2位退けタイタンCray XK7ベース)が1位に返り咲いたピーク演算性能は20PFlops。タイタンは米オークリッジ国立研究所所有10月末に運用始めた理化学研究所富士通共同開発した京と同様、地震気象医療などの分野研究使われる見込み

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