シリコングラフィックス: 1996 - 2000
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「クレイ (コンピュータ企業)」の記事における「シリコングラフィックス: 1996 - 2000」の解説
クレイ・リサーチは1996年2月、シリコングラフィックス (SGI) に吸収合併された。当時、市場も技術も違う2社の合併に業界は批判的だった。同年、創業者のシーモア・クレイが交通事故で亡くなっている。 SGIは即座にスーパサーバシリーズをサンに売却した。サンはその技術を使って大成功を収めることになる E10000 Starfire サーバを開発した。 SGIはいくつかのクレイの技術を使い、グラフィックワークステーションからスーパーコンピュータへと移行を開始した。ここで鍵となったのはクレイの開発したHIPPIデータバスとT3シリーズでのノード間接続の技術である。 SGIの長期戦略では、同社のハイエンドサーバとクレイの製品を2段階で統合する計画だった。コード名 SN1("SN" は "Scalable Node" の略) は、Cray T3E と SGI Origin 2000(英語版) システムの置き換えを狙ったもので、後に SGI Origin 3000(英語版) アーキテクチャとしてリリースされた。しかし、Origin 3000 が発表されたのはクレイ・リサーチが分離・売却された後のことである。戦略の第2段階であるコード名 SN2 は最終的に SGI Altix 3000 アーキテクチャとしてリリースされた。 SGIの下でクレイの新たなシリーズ SV1 が1998年にリリースされた。クラスター型SMPベクトルプロセッサ・アーキテクチャで、J90 の後継である。 1999年8月、SGIはクレイ・リサーチ部門を分離し、売却準備に入った。2000年3月2日、クレイ部門はテラ・コンピュータに売却された。テラ・コンピュータは売買完了後の2000年4月4日、クレイ・インコーポレイテッド (Cray Inc.) に名称を変えた。
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