オーガム文字とは? わかりやすく解説

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オーガム文字

オーガム文字
 5~6世紀英国北部アイルランド使用された。線に交る短線よりなる。

現用:なし 歴史的文字

UNICODE:将来拡張時の掲載認められている


オガム文字

(オーガム文字 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/21 10:07 UTC 版)

オガム文字
類型: アルファベット
言語: 原アイルランド語古アイルランド語ピクト語[1]古ノルド語[2]
時期: 4世紀-10世紀
Unicode範囲: U+1680-U+169F
ISO 15924 コード: Ogam
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。
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メロエ 前3世紀
カナダ先住民 1840年
注音 1913年

オガム文字(オガムもじ、アイルランド語: Oghamオーム文字とも)は、中世初期に原アイルランド語および古アイルランド語の表記に用いられたアルファベットアイルランド島と、アイリッシュ海周辺のウェールズスコットランドなどに残された碑文に見られる。

4世紀またはそれ以前に発生したと考えられ、5-6世紀に盛んに用いられた。横線を基準としてその上下に刻んだ、縦または斜めの直線1-5本ほどで構成され、直線的で比較的単純な形をしており、線の数で音の違いを表現するなどの特徴がある。一種のアルファベットであることから、ラテン文字をもとにして作られたという考えが有力で、4世紀頃にアイルランドでキリスト教社会が成立した頃、ここでラテン文字の影響を受けて成立したともいわれる。またルーン文字と関係するとの考えもあるが、今は否定されている。

碑文は土地の所有者などについて記したものが多い。またドルイドによって神聖視され、祭祀に用いられたともいわれる。

文字 

文字にはそれぞれその文字から始まる樹木の名前が付けられている。

オガム文字 名称  転写
beithe   b
luis ニレ  l
fern ハンノキ f
sail ヤナギ s
nin イラクサ n
huath サンザシ h
daur オーク d
tinne ホーリーニワトコ t
coll ハシバミ c
quert ホーリーヤマナラシ q
muin ブドウ m
gort モミ g
ngedal エニシダ ng
straif ヤナギのシダ z
ruis ニワトコ r
ailm モミ a
onn ハリエニシダ o
ur イバラ u
edad イチイ e
idad ナナカマド  i
ea
oi
ui
ia
ae

[3][4]

また、が文の開始を表し、で文の終了を表す。

Unicode

Unicode では、以下の領域に次の文字が収録されている。

U+ 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
1680
1690

  1. ^ Forsyth, K.; "Abstract: The Three Writing Systems of the Picts." in Black et al. Celtic Connections: Proceedings of the Tenth International Congress of Celtic Studies, Vol. 1. East Linton: Tuckwell Press (1999), p. 508
  2. ^ Richard A V Cox, The Language of the Ogam Inscriptions of Scotland, Dept. of Celtic, Aberdeen University ISBN 0-9523911-3-9 [1]
  3. ^ Ó Murchú, Máirtín(1985), The Irish Language(Government of Ireland, The Department of foreign Affairs and Bord na Gaeilge, Dublin), p.12
  4. ^ Macalister(1937), p.19

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