ウォルハン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 07:08 UTC 版)
カザル・シェイ・ロン ウォルハンの国王(ロン)。物語開始の2ヶ月前に父王の死去により即位。ファンやトゥバンには「大馬鹿」と評されたが、一方アル・レオニスは「覇王の器」と評した。序章でファンの手助けによってクアラを討つ。その際に船賃として1億ゴルドを支払う約束をしておりこの約束はロナルディア攻略後に100年の分割払いとして契約された。クアラ攻略後は破竹の勢いで東方諸国を併呑していきガルハサンでの決戦の後、アル・レオニスを幕僚として加える。かつて「興武王」と呼ばれたウォル・シェイ・ロンと同じ痣が胸にあり、「興武王の再来」と噂される。また、「民衆より搾り取らない」という噂も一人歩きしており、急激な拡大と共に補給がやせ細ること(占領地で実際に搾り取らないため)も起きている。トゥバンほどではないが、剣術も最前線を無傷で通り抜けたり、ガッツオを斬る寸前に急に飛び出してきた犬を当てないよう振り抜く芸当もできる程に腕が立つ。 大陸を平定した後も、国内に戦いがあるごとに自ら先陣を切って駆け巡った。生涯妻帯することはなく、世継ぎをもうけることもなかった。 その最期は北国モーリティアで、その地で起きた動乱を鎮圧した後、敗残兵が放った矢を、臣下を守るために自ら受けて亡くなった。統武二十六年没、享年53。統武王を諡号される。 アル・レオニス・ウル・グルラ “放浪の大軍師”チャダの弟子。ガルハサン国王に任官し、見聞を広めるため各地を回っていた。チャダをして「我より10倍の才」と言わしめ、ファンにも「できるなら味方にしておきたい」と言わせるほどの才能の持ち主。諸国見分の旅の途中でアナハラムと出会い、グリハラの地図を渡される。その後カロの港でグリハラへ行くための手段を探している最中に寄港した影船八番艦を発見、オリカを通して艦長の人となりを確認するように依頼する。その後の報告でファンが一筋縄ではいかない相手と理解し直接グリハラへの船を向けるよう談判した。その最中で発生した組合同士の諍いを計略によって諌め、改めてファンに自身の知恵を認めさせた。一度は八番艦に同行する予定ではあったが、カロの港に座礁した船舶からの情報でウォルハンがクアラを攻略したとの報を聞き、任官しているガルハサンへの報告へ帰るかそれを無視してファンたちに同行するか思い悩みサイコロで行き先を決めようとするが、結果を見る前にファンからすでに自分の中に答えが出ている事を指摘され、ガルハサンへ帰任した。(賽の目は同行を示しており、ニッカからはアルが敵になってしまう事を懸念されていた。)その後は幕僚としてウォルハンを迎え撃とうとするが、若さやその才能を妬む人間たちの機微を読むことができず、最後には味方に裏切られたことにより首都ルグーンを落されてしまう。ガルハサンでの決戦の後、カザルの呼びかけに応じウォルハンに降り、軍師としてカザルの右腕となる。イベルグエンからの再三の襲撃に対してカザルが組織した黒竜騎と呼ばれる黒衣の精鋭部隊100人に常に守られている。軍略・政略すべてに長けており、ガルハサンの戦後処理から、空城の関を一見しただけでガッツオの策を洞察するなど、策略家としてはファンに匹敵する。 ロナルディアとの戦いが終結してすぐに、カザルの妹サリウと結婚し、少なくとも3人の子をもうけた。その長子が後にカザルの跡を継いでロンとなる。大戦後は統一憲法を起草、ウォルハン大帝国の礎を築いた事績は後世においても高く評価された。統武四十八年没、享年75。 サリウ・シェイ カザル・シェイ・ロンの妹。物語の序盤でファンと出会い、以降彼が気になっている様子。その関係上、マイアとは犬猿の仲だったが、アグナ・メラ(ファンの婚約者)の登場で、そちらにより強い敵意を見せる。兄と似て思慮深さに欠け、なおかつ負けず嫌い。 軍師アル・レニオス・ウル・グルラと結婚。 カシベ カザルの側近の一人で若い武人。常にカザルの命令を受け引き受ける忠臣。カザルが最後に身を呈して庇った部下は彼の息子だったと言う。 ウォル・シェイ・ロン かつて大陸の東半分を征したという伝説の覇王。別名「興武王」。胸に痣があったと伝えられる。彼の王国は後に分裂し、現在大陸東部の国々の元となった。
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首都:ジンロン。東方の遊牧民族の小国。かつては大陸の東半分を支配した“興武王”ウォル・シェイ・ロンの直系を称し、国王はロンの称号を名乗る。カザルがロンを名乗った当時は、東方諸国の中でも弱小国の部類に入っていたが、カザルの下で急激に領土を拡張していく。
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