ウイニング・スタッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/16 01:50 UTC 版)
「ウイニング・チケット (漫画)」の記事における「ウイニング・スタッド」の解説
アイルアンドを本拠地に世界各地に生産拠点を持ち、日本ではその最大の馬産地である日高の牧場を次々と買収して勢力を増す牧場。駿が生まれ育った旧二階堂ファームがあった場所はウイニング・スタッドの敷地となっていたが、IIのジャパンカップ編でエドワードが持ちかけた勝負の結果、二階堂ファームに社屋、坂路付きで返還された。 エドワード・マクラーレン 髪型を常に横分けに整えた金髪の白人男性で、左手に黒手袋をはめている(理由は後述)。 アイルランドの貴族の出身で、本国のイギリスでは代表的なグループ企業であるマクラーレン・グループの御曹司。並びにウイニング・スタッドの代表。日本で馬主となり、その高額なレース賞金を根こそぎ奪うプロジェクト『Team Winning Ticket』のために日本に乗り込んできた。 駿に全く引けを取らない常人離れした相馬眼を持つ。それを活かして、穴馬券を的中させたり、日本の短い芝に適した馬を厳選してレースに送り込んで勝たせたりといった方法で、計画に必要な資金の全てを日本で調達しようとしている。 徹底した完璧主義者で、プロジェクトにおいても常に合理的に行動することで最大限の成果を挙げきた。一方で有能でない者には一切の容赦がなく、当人の嘆願も平然と撥ねつけて解雇などをする冷酷さも目立っていた。 それでも少年時代は、周りの人間が自分に使うお世辞や建前にうんざりしつつも馬に対しては心を開き真摯に向き合う、純粋で動物好きな人物だった。ウイニング・スタッド主催の外国馬セリの期間中、ギルバートからのアドバイスにより駿とスタッフらの間にある感情的な結びつきに着目するうちにそんなかつての自分を思い起こし、部下への気配りも十分にできるリーダーへと一変、実質的に大きな進化を遂げた。 本場のヨーロッパで数々の大レースを制しているが、ダービーでは2着ばかりと、優勝には縁が無かった。そのためプロジェクトを第一に考えながらも「ダービーだけは特別」と発言するなど、高い執着を見せていた。 駿の相馬眼をある程度認め、(はっきりとした自覚はないにせよ)駿をライバル視してもいた。そしてニュートンジョンで挑んだ日本ダービーで、6馬身引き離して勝てる相手のはずだったキンタに半馬身差まで詰め寄られた事を受け、レース後に面と向かって駿を強く意識していた事を認めて彼を称え、手袋をはめた左手で握手を求めた。現在では「我々には二階堂ファーム程の育成のノウハウがない」「菊花賞はキンタがいなかったからつまらなかった」などと発言するなど、二階堂を自身最大のライバルとして認め、二階堂を超える事を目標とし、同じホースマン同士としての友情も芽生えつつある。 11年前、血吸いバエが原因で興奮状態に陥った愛馬ジョディに、左手の人差し指から薬指にかけての指3本を噛みちぎられた。乗馬でオリンピックメダル獲得の夢を断たれたエドワードは散弾銃を持ち出してジョディを殺そうとするが、ギルバートに咎められて踏みとどまった。失われたままの3本の指は、普段は義手と手袋を使って隠している。主な所有馬ディーバック(父 サンデーハイキング) ニュートンジョン(父 キングズレー 母父 ヌレイエフ) ジョン・ランドルフ エドワードの片腕として行動を共にする、オールバックの髪型に眼鏡をかけた男。 17年前に鈴木を利用した策略で旧二階堂ファームを乗っ取り、さらにミスジェラルディンを賭けた後先勝負で追い討ちをかけ、勉を自殺に追い込んだ。プロジェクトにより再来日した後も、度々紳士らしからぬ無神経な言動をとってはエドワードの怒りを買う事があった。 IIの第1話で二階堂ファームをだまし取った件の全容がエドワードに知れ、解雇された。 ギルバート・サリバン ダービー、凱旋門賞を5回ずつ制した、名伯楽と謳われるイギリスのトップ調教師。ニュートンジョンで自身6度目のダービーを制覇。 普段は人当たりの良い好々爺のような雰囲気で、時に毅然とした態度で的確な指示をしたり、また時には初対面の駿と挨拶もそこそこにフランクに接して打ち解けたりするなど、周りからは慕わる人間性をしている。 調教はもとより、血統やレース戦略に関する知識もエドワードを遥かに凌ぎ、さらには老齢にもかかわらずニュートンジョンを完璧に制御しながら騎乗することが出来るなど、ホースマンとしての力量は作中でも図抜けている。 また競馬以外の面でもエドワードに人生の先輩として適切なアドバイスを送り、その成長に大きく寄与している。 鈴木 旧二階堂ファームの近所に住み、牧場を営んでいた人物。 17年前、ジョンと裏取引し、勉に3,000万円もの借金を押し付けて牧場を手放させた。その後しばらく日高から姿を消していたが数年前にまた戻り、慶王ファーム(実際はウイニング・スタッドが経営)の場長となった。 東いわく「見るからに金になびくタイプ」。
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