外国馬とは? わかりやすく解説

外国馬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/21 05:04 UTC 版)

外国馬(がいこくば)とは、競走馬の区分で、国際競走に出走する国外調教師の管理馬を指す。

説明

カク外

出走表上では「カク外」(□の中に外)で表記される。日本で生まれ、かつて日本の中央競馬地方競馬に所属していた馬でも、日本国外の競馬に移籍すれば「外国馬」となる(ユートピアなどが該当するが、現在のところ国際競走に出走した日本出身の外国馬はいない)。

外国産馬(日本国外で生まれ、日本国外で出走する以前に日本の馬名登録を受けた馬)とは区別される。

番組表上で国際または国際招待とあるのが出走可能なレースである。

日本の競馬界はかつては閉鎖的で、1981年ジャパンカップ創設までは外国馬が出走することはできなかった。その後徐々に制限は緩和されてきた。JRA2005年から段階的に国際競走を増やし、2007年度にはインターナショナル・カタロギング・スタンダーズ(国際セリ名簿作成基準)に掲載されている競走の1/2(約111競走)を国際競走にし、2010年には中央競馬の平地競走の重賞はすべて国際競走となった(障害競走はJ・GIの中山グランドジャンプ中山大障害のみ)。オープン特別競走も平地競走は37競走、障害競走は1競走が国際競走となった。地方競馬でも2011年より東京大賞典が、2018年には全日本2歳優駿が国際競走となった。

外国馬の日本国内のレースへの出走

ジャパンカップなど一部を除けば、外国選出馬に選ばれながらも、特にGIレースのシーズンが集中する春秋を中心に、外国馬の所属する地元の競馬場でのレースに向けてローテーションを調整する傾向にあること、また日本では外国馬の遠征のための検疫用厩舎などの施設がまだ少ない(千葉県白井市競馬学校等)から、調教師や厩舎等、当該外国馬の関係者から出走辞退を申し入れるケースが多く、国際競走であっても、外国馬の出走しない(日本馬だけで行う)レースが比較的多い。

そもそも競馬が盛んな欧米、豪州には日本よりもGI競走の数が多いので、無理に日本に遠征しなくとも、出走できるGI競走は多い。その上、1990年代以降、レベルが向上し、なおかつ高速馬場化し、そのうえ小回りで直線の短い競馬場が多い日本競馬に、適性があるかどうかも分からないまま出走する外国馬は少ない。また、外国馬が制したレースのほとんどは比較的直線が長く、小回りではない東京競馬場がほとんどである。

これらのことから、日本国外の一流馬は日本競馬への適性を考えて出走を踏みとどまり、一流と呼べない馬たちはレベルの上がっている日本を避ける傾向がある。近年は外国馬は、比較的制しやすく、地元馬のレベルがもう一つである国のレースを選ぶことが多くなってきている。特に欧州馬は賞金が高額ながら、比較的制しやすいBCターフや、香港国際競走を選ぶ傾向にある。しかしながら、アジアマイルチャレンジグローバル・スプリント・チャレンジジャパン・オータムインターナショナルといったシリーズが開催されることによって、賞金も目的として上記シリーズに該当する競走に出走する外国馬もみられるようになっている。

外国馬が出走可能な日本のGIレース

地方競馬には2010年まで外国馬が出走可能なGI競走は存在しなかったが、2011年からは東京大賞典2018年からは全日本2歳優駿(国際格付けはなし)が外国馬が出走可能になる。

日本のGIで優勝した外国馬

ジャパンカップ

チャンピオンズカップ(旧・ジャパンカップダート)

安田記念

中山グランドジャンプ

スプリンターズステークス

エリザベス女王杯

高松宮記念

日本のGIIで優勝した外国馬

脚注

  1. ^ 2015年レース結果 - JBISサーチ  2015年4月5日閲覧

関連項目


外国馬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/12 14:57 UTC 版)

第4回ジャパンカップ」の記事における「外国馬」の解説

この年からブリーダーズカップ開催され欧米の有力馬はその競走出走するうになる。その状況考えるのであれば欧米有力G1競走優勝経験馬が揃いなかなか強力な布陣となった。外国馬は北米からアメリカ2頭、カナダ1頭、ヨーロッパからはイギリス西ドイツイタリアフランスが各1頭、オセアニアからはオーストラリア2頭、ニュージーランド1頭が招待された。オーストラリアからは初の参加となったニュージーランドからは当初はリブリッチが参戦表明していたが、故障回避。主にハンデキャップ戦活躍していたキーウイ来日したオーストラリアはトリッサロが代表馬決まった当地出走停止となり、クラシック路線活躍したバウンティーホークが来日したまた、ヨーロッパで代表に選出されていたバーデン大賞優勝馬凱旋門賞5着、ブリーダーズカップターフ4着のストロベリーロードオーストラリア代表変更された。 カナダからは年度代表馬のトラベリングビクターが選出されていたが回避し牝馬ながらクラシックのブリーダーズステークス優勝馬バウンティングアウエイが来日アメリカからはマンハッタンハンデキャップ(G1)の優勝馬北米路線では常に上位占めていたウインと、前々年補欠馬で3年連続G1を勝ち直前ブリーダーズカップターフでは6着に敗れたマジェスティーズプリンスが来日イギリスからはセントレジャーステークス優勝馬のコマンチランが回避しせん馬のため国内G2までの重賞しか出られないものの11戦9勝のベッドタイムが来日したフランス前年好走したエスプリデュノールが凱旋門賞4着の後来日。西ドイツのカイザーシュルテンはオイロパ賞2着くらいし好走例は無く能力的に疑問視されていた。イタリアからダービー馬のウェルノールが来日した富士ステークスで3着に敗れ人気落としていた。

※この「外国馬」の解説は、「第4回ジャパンカップ」の解説の一部です。
「外国馬」を含む「第4回ジャパンカップ」の記事については、「第4回ジャパンカップ」の概要を参照ください。

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