外国馬の日本国内のレースへの出走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/13 05:25 UTC 版)
「外国馬」の記事における「外国馬の日本国内のレースへの出走」の解説
ジャパンカップなど一部を除けば、外国選出馬に選ばれながらも、特にGIレースのシーズンが集中する春秋を中心に、外国馬の所属する地元の競馬場でのレースに向けてローテーションを調整する傾向にあること、また日本では外国馬の遠征のための検疫用厩舎などの施設がまだ少ない(千葉県白井市の競馬学校等)から、調教師や厩舎等、当該外国馬の関係者から出走辞退を申し入れるケースが多く、国際競走であっても、外国馬の出走しない(日本馬だけで行う)レースが比較的多い。 そもそも競馬が盛んな欧米、豪州には日本よりもGI競走の数が多いので、無理に日本に遠征しなくとも、出走できるGI競走は多い。その上、1990年代以降、レベルが向上し、なおかつ高速馬場化し、そのうえ小回りで直線の短い競馬場が多い日本競馬に、適性があるかどうかも分からないまま出走する外国馬は少ない。また、外国馬が制したレースのほとんどは比較的直線が長く、小回りではない東京競馬場がほとんどである。 これらのことから、日本国外の一流馬は日本競馬への適性を考えて出走を踏みとどまり、一流と呼べない馬たちはレベルの上がっている日本を避ける傾向がある。近年は外国馬は、比較的制しやすく、地元馬のレベルがもう一つである国のレースを選ぶことが多くなってきている。特に欧州馬は賞金が高額ながら、比較的制しやすいBCターフや、香港国際競走を選ぶ傾向にある。しかしながら、アジアマイルチャレンジやグローバル・スプリント・チャレンジ、ジャパン・オータムインターナショナルといったシリーズが開催されることによって、賞金も目的として上記シリーズに該当する競走に出走する外国馬もみられるようになっている。
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