アーヴによる人類帝国
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「星界の紋章・戦旗惑星一覧」の記事における「アーヴによる人類帝国」の解説
アーヴによる人類帝国(以下「アーヴ帝国」)では、その領土は星系単位で貴族に領有される。恒星の名が貴族の称号および領土名となる。諸侯(大公爵・公爵・侯爵・伯爵)領は有人惑星を、子爵領は惑星改造によって有人化が可能な惑星を有し、男爵領は気体惑星、小惑星のみで有人化可能惑星は持たない。子爵以上の領主は植民を始めることで伯爵に、植民星が一定の規模(人口1億人が目途になっているようだが、作中に明確な基準は書かれていない)を超えると侯爵へと昇格する。さらに戦争などで功績を挙げれば公爵に昇格することもあるようだ。なお、大公爵はアーヴ根源二八氏族宗家の宗主が帯びる称号である。また、有人惑星がある領地を邦国、そうでない領地を所領として区別される。 原則として1つの星系には1人の貴族が封じられ、1つの星系が複数の有人惑星を有するケースもあり得る。帝国に編入されたばかりの星系や領主の家が絶えた星系などは、新しい領主が決まるまでの間、帝国預かりの領土となり皇帝が名目的に領有する事になる。実際の統治は代官が行う。この他、鎮守府と呼ばれる星界軍の施設が各王国に一つずつ計8つあり、帝都への「門」のすぐ近くに鎮守府の「門」は位置する。 帝国歴959年のラクファカール陥落後、帝国が維持しているラスィース、ウェスコー、バルケー、スュルグゼーデの4王国は「帝国の半身」、4カ国連合に占拠されたスキール、イリーシュ、バルグゼーデ、クリューヴの4王国は「戻るべき帝国の半身」と呼ばれている。 なお、ここでは皇族および貴族で爵位が判明している人物の領地も記載するものとする。 本文はアーヴ名とし、現地名が分かっているものは括弧で表記する。 アブリアル伯国帝都ラクファカールと、空間機動要塞をともなった8つの門(ソード)が逆向きに公転している。領主は皇帝(実質、アブリアル伯爵は皇帝の称号となっている)。ただし、公表されている星系図には場所は表記されておらず詳細は不明。 元々はアーヴが「門」を開く実験を行うために投錨した星系で、帝国暦1年に皇族の姓から命名された。帝国最大の反物質燃料工場であるダイソン球に取り囲まれており、工場は「帝国の乳房」と呼ばれていた。 ラクファカールアーヴによる人類帝国の都。帝国の政治・経済・軍事・交通の中枢。大放浪時代に全てのアーヴが暮らしていた都市船アブリアルが浮かび、建国以降皇帝の居城となっていた。また、大使館があり、帝国で唯一外国船を迎え入れる貿易港があった。有人惑星は存在しないが無数の機動城館が浮かび、多くのアーヴが暮らしていた。アーヴの国是である平面宇宙航法の独占を徹底するため、全ての軍艦や宇宙船がここで建造されていた。大放浪時代にアーヴが収集した八つの門があり、八王国へと通じる交通の要衝でもある。その一方、万が一ラクファカールが敵軍に占領されると帝国は八つに分断されてしまい極めて厳しい状況に立たされる事となる。実際アーヴに敵対した星間国家はことごとくラクファカール制圧を目指し、敵艦が帝都に侵入した事も3回あるが、実際に陥落した例は一度も無かった(門から出てきた直後で統制がとれていないところを迎撃したため)。しかし帝国歴959年、ハニア連邦政府と敵対して叛乱を起こした同連邦宇宙軍の手引きによりクリューヴ王国から3ヵ国連合軍の侵攻を受け、皇帝ラマージュはソトリュール鎮守府への遷都を決定、自らは時間を稼ぐために近衛艦隊と共に連合軍と戦い崩御。その間にラクファカールは分解され、再び姿を現した都市船アブリアルもろ共臨時の軌道要塞と化する(それと共に帝国宝物(「忘れじの広間」の墓石)、建艦廠、帝都を構成していた大部分の船舶、住民らがソトリュールへと退避した)。その後来襲した連合国軍に対し、星界軍から退役した皇族及び貴族らからなる帝都防衛隊が捨て身の攻撃を行い、連合軍が目的としていた「帝国の乳房」もろ共ラクファカールは自爆して多くの連合軍艦艇を道連れにする。その後、残りの連合軍艦隊の大半がバルケー門へ殺到した直後に王宮及び周辺の要塞が自爆。こうしてラクファカールは建国以来の称号「落ちざるもの」を失うこととなった。 八王国と各領地の間に行政上の上下関係はなく、「〜地方」という程度の意味合いしかない。八王家はそれぞれの門の管理を役割とし、通行料を収入とする。 クラベール・ソス元々はアブリアル伯国内の資源採掘時に発生したゴミを人工重力装置を用いてつなぎ止める最終処分場であったが、人工惑星と呼べる規模まで巨大化した。その地中には初めてアーヴ身分になった地上出身者の遺体が本人の遺言により埋葬されている。その後、星界軍訓練生の地上演習に用いられるようになった。
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