ちょるるとは? わかりやすく解説

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ちょるる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 03:27 UTC 版)

ちょるる
対象
分類 都道府県のマスコットキャラクター
モチーフ 山口県
デザイン 福永みつお(phグラフィックス)[1]
指定日 2007年10月14日[2]
備考 山口県PR本部長
公式サイト 山口県PR本部長ちょるる
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ちょるるは、2011年(平成23年)に山口県で開催された第66回国民体育大会「おいでませ!山口国体」および第11回全国障害者スポーツ大会「おいでませ!山口大会」のマスコットキャラクター。国体終了後は、おいでませ山口観光宣伝部長を経て、2012年10月より山口県PR本部長となった。

概要

2007年10月14日に開催された「おいでませ!山口国体 ジャンプアップフェスタ2007」で初披露された[3]。特色のある緑色の髪型は「山口」の「山」の形を表すとともに、人や自然からあふれるエネルギーをキャッチするアンテナの役割を果たすという設定となっている。なお、顔の部分は「山口」の「口」の形を表しているという。

キャラクターデザインは県が実施したデザインコンペ[4]に応募のあった80点あまりのデザインから周南市のデザイン会社である有限会社三装が提案したものが採用された。デザインを手がけたのは三装を通じて応募したphグラフィックス(周南市)[5]の福永みつお[6]平生町在住)だが、キャラクター公表後にはデザイナーが三装の社長である重岡宏典とされたため、福永が三装に対して自らがちょるるのデザインを手がけたことの地位を確認する民事裁判を提訴、2011年に両者間で和解が成立して、改めてちょるるの「アートディレクター兼デザイナー」として福永の名前が公表された[7]。なお、当時の募集要項に基づき、ちょるるの著作権はおいでませ!山口国体・山口大会実行委員会に帰属している。

デザイン披露と同時に愛称の公募が行われ、10月14日から11月30日までの公募期間中に寄せられた9,227件の中から、山口弁の語尾に多用される「~ちょる」(~ている)をアレンジした「ちょるる」が選ばれた[8]。キャラクターの愛称決定にあわせ、おいでませ!山口国体の広報誌にも2008年7月発行の第8号から『ちょるる』の愛称が名付けられている。

略歴

おいでませ!山口国体・山口大会

2008年以降、国体のPRのために県内各地のイベントに出演。各種パンフレットや参加章・参加記念章などの関連品にちょるるがデザインされた他、大会応援歌「ファイト!ちょるる[9]」やダンス「ちょるるダンス[10]」が作られた[11]。関連グッズ販売では、ちょるるの国体ピンバッジなどの売上が約2億8000万円を記録している[12]

おいでませ!山口イヤー観光交流キャンペーン

おいでませ!山口国体・山口大会終了に伴い山口国体・山口大会PRマスコットとしての役割は終えたが、2011年11月1日より「おいでませ!山口イヤー観光交流キャンペーン」のマスコットとして、引き続き山口県をPRする「おいでませ山口観光宣伝部長」に任命される[13][14]。任期はキャンペーン期間中の2012年8月末までとなっているが、当時の山口県知事二井関成は「観光の他の特命も与えるかもしれない」と今後も他のキャンペーンでのPR担当の役割を与える可能性も示唆した[15]

なお、このキャンペーンの人件費(1400万円)には東日本大震災の復興予算が使われているが、キャンペーンでの雇用者の中には大震災の被災者が含まれていなかったため[16]、2013年6月になって全国各地の自治体における復興予算の使途を問題とする報道の中で、代表例の一つとして取り上げられることになった[17]

山口県PR本部長

2012年9月13日に開かれた山口県観光審議会において、観光分野に限らず幅広く山口県をアピールする「山口県PR本部長」への昇進が承認され[18]、翌10月11日の任命式で県知事山本繁太郎より任命書が渡された[19]。また、今回の昇進に併せて、キャラクターデザインの商業利用も無料化されている。ぬいぐるみ菓子類の商品化など、商業利用の申請数は2012年12月20日時点で50件で、千葉県や広島県など山口県外企業からの申請もある[20]

ゆるキャラグランプリ

2012年9月15日に投票が開始された「ゆるキャラグランプリ2012」に、同月20日に初エントリーし、10月初旬にはランキング2位となった[21]山口県庁エントランスや周南市徳山動物園等で辻立ちして応援を呼びかけてきた[22]ものの、1位である今治市のゆるキャラバリィさんとの得票差が広がってきたことから、同月19日に県庁で緊急記者会見を開き、涙ながらに必勝の決意を表明すると共に、県内各所を遊説して応援の呼びかけを行うことを発表した[23][24]。11月25日に開催されたゆるキャラサミットの結果発表では、バリィさんには及ばなかったものの462,970票で準グランプリを獲得した[25][26]

翌年の「ゆるキャラグランプリ2013」では、「ゆるキャラグランプリ ちょるる最後の挑戦」と題して再びエントリーしたものの7位に終わり、グランプリの獲得はできなかった[27]。2014年は前年の宣言どおりエントリーしていない。

その他

2012年11月27日に、2015年に山口県で開催の第28回全国健康福祉祭山口大会(ねんりんピックおいでませ!山口2015)の大会マスコットに選ばれたことが発表された[28]

2013年2月25日、山口県庁でハローキティとの「おともだち協定」が結ばれた[29][30]。前年12月のサンリオピューロランドのイベント「2012 SANRIO THANKS PARTY!」で出会ったことをきっかけに、山口県がサンリオへの働きかけたことで実現した。ハローキティが、他のキャラクターと協定を結ぶのは初めてとなる。今後、イベントでの相互出演やコラボレーショングッズの開発・情報発信などを通じて人々に元気を届けることとしている。

衣装持ちでもあり、山口県の魅力表現した私用の衣装や、ちょるる仕様のレノファ山口FCレノ丸就任前に多用していた)のユニフォームに加え、国体以降に山口県で開催される大型イベントのマスコットキャラクターとなっており、その都度衣装を用意する。また、『やまぐち幕末ISHIN祭』仕様の衣装(長州藩士の服装がモチーフで、裏側にやまぐち幕末ISHIN祭のロゴがあしらっている)は山口県の観光PRを目的としたイベントが最優先される。

関連項目

脚注

  1. ^ プロフィール - 山口県観光振興課
  2. ^ 基本データ - ちょるるFacebook
  3. ^ 広報紙「おいでませ!山口国体2011vol.6」 (PDF) - 第66回国民体育大会山口県準備委員会事務局2007年12月10日
  4. ^ 「おいでませ!山口国体」マスコットデザインコンペ実施要項[リンク切れ] - 社団法人山口県デザイン協会
  5. ^ phグラフィックス - phグラフィックス公式サイト
  6. ^ “ひと交差点:ちょるるの生みの親、福永みつおさん /山口”. 毎日新聞西部版山口面 (毎日新聞西部本社). (2011年6月24日). オリジナルの2012年7月9日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20120709203750/http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20110624ddlk35070419000c.html 2011年7月12日閲覧。 
  7. ^ “山口国体:キャラ著作者、お披露目”. 毎日新聞西部版 (毎日新聞西部本社). (2011年6月22日). http://mainichi.jp/seibu/sports/news/20110622ddp041050027000c.html 2011年7月12日閲覧。 [リンク切れ]
  8. ^ マスコットの愛称が決定 Archived 2011年2月25日, at the Wayback Machine. - おいでませ!山口国体公式サイト内ニュース&トピックス2008年3月18日
  9. ^ マスコットソング「ファイト!ちょるる」発表 - 山口新聞2009年4月26日
  10. ^ ちょるるダンス園児披露 下関ゆめシティで50日前イベント - 山口新聞2011年8月13日
  11. ^ 山口国体の概要 - おいでませ!山口国体公式サイト
  12. ^ 山口ゆるキャラ「ちょるる」、ネット人気投票2位快走 「ぜひグランプリを」知事も期待 Archived 2013年5月2日, at Archive.is - SankeiBiz2012年10月17日
  13. ^ 【ちょるる日記】「おいでませ山口観光宣伝部長」に就任するよ - おいでませ!山口国体公式サイト
  14. ^ 国体キャラ「ちょるる」、今度は観光宣伝部長に 山口 - 朝日新聞2011年11月2日
  15. ^ ちょるる:国体マスコットから観光へ“異動” 宣伝部長に任命/山口 Archived 2012年7月12日, at Archive.is - 毎日新聞山口版2011年11月2日
  16. ^ 国の基準では、復興予算による事業の雇用者は被災者以外でも問題ないとされている。
  17. ^ ご当地アイドルにゆるキャラも 震災と無関係な活動に復興予算(fnnニュース、2013年6月4日)
  18. ^ 「ちょるる」県PR役継続 - 中国新聞2012年9月14日
  19. ^ ちょるる、「昇進」本部長に - 中国新聞2012年10月12日
  20. ^ ホットボイス 準V人気一過性にしない - 読売新聞 2012年12月23日
  21. ^ 山口の「ちょるる」、ゆるキャラGPに初参戦-ランキング急上昇で2位 - 山口宇部経済新聞2012年10月4日
  22. ^ ちょるる浸透5位に急上昇 ゆるキャラグランプリ - 山口新聞2012年10月4日
  23. ^ ちょるる、GPへ決意の会見 - 中国新聞2012年10月20日
  24. ^ “ちょるる県内遊説へ”. 読売新聞 (YOMIURI ONLINE). (2012年10月20日). http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20121020-OYT8T00150.htm 2012年10月20日閲覧。 
  25. ^ ちょるる堂堂準グランプリ ゆるキャラGP - 山口新聞2012年11月26日
  26. ^ 「ゆるキャラグランプリ2012」 優勝はバリィさん 2位はちょるるに - ITmedia(2012年11月25日)
  27. ^ ゆるキャラ(R)グランプリ2013 ちょるる最後の挑戦
  28. ^ 15年ねんりんピックおいでませ!全市町で交流大会 - 山口新聞2012年11月28日
  29. ^ 「ちょるる」&「ハローキティ」おともだち協定調印式及び知事表敬訪問について Archived 2014年7月24日, at the Wayback Machine. - 山口県報道発表2013年2月20日
  30. ^ 山口PR本部長・ちょるる、キティと「お友達協定」-コラボグッズ展開など - 山口宇部経済新聞2013年2月16日
  31. ^ 施設案内・ちょるる広場 Archived 2013年9月10日, at the Wayback Machine. - 維新百年記念公園
  32. ^ 維新百年記念公園 ちょるる広場(多目的広場)オープン[リンク切れ] - 山口県都市計画課

外部リンク


ちょるる(山口県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 11:26 UTC 版)

ハローキティ」の記事における「ちょるる(山口県)」の解説

山口県ゆるキャラ「ちょるる」と「おともだち協定」を2013年2月25日結んだ。この協定は、前年12月サンリオピューロランドイベント2012 SANRIO THANKS PARTY!」で出会ったことをきっかけに、山口県サンリオへの働きかけたことで実現したもので、ハローキティ他のキャラクターこのような協定を結ぶのは初めてとなる。今後イベントでの相互出演やコラボレーショングッズの開発情報発信などを通じて人々に元気を届けこととしている。

※この「ちょるる(山口県)」の解説は、「ハローキティ」の解説の一部です。
「ちょるる(山口県)」を含む「ハローキティ」の記事については、「ハローキティ」の概要を参照ください。

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