白間津のオオマチとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 文化 > 国指定文化財等データベース > 白間津のオオマチの意味・解説 

白間津のオオマチ(大祭)行事

名称: 白間津のオオマチ(大祭行事
ふりがな しらまづのおおまちぎょうじ
種別1: 風俗習慣
保護団体名: 白間津区
指定年月日 1992.03.11(平成4.03.11)
都道府県(列記): 滋賀県
市区町村(列記): 南房総市白間津
代表都道府県 千葉県
備考 7月2325日
解説文: 房総半島東南端に位置する白間津は、戸数二三余戸半農半漁である。この地区には、満四年目ごとに行われる地域挙げて祭りがあり、オオマチ大祭)と呼ばれる
 この祭りは、白間津の氏神日枝神社祭礼と、日天につてん】・月天【がつてん】を象った一対のオオノボリを曳くオオナワタシと呼ばれる行事からなる
 祭り期日は、かつては旧暦六月十四十五十六日三日であったが、現在は七月二十三・二十四二十五日となった二十三日ヨミヤまたはヨイマツリといい、二十四日ナカビまたはホンマチといい日枝神社お浜下りと、午後にオオナワタシの行事が行われる。二十五日はアトマチまたはオノボリ・オカエリなどといい、日枝神社神輿還御する。
 この祭りには、ササラ踊り・トヒイライ・エンヤボウ・酒樽萬燈さかだるまんどう】などの芸能奉納される
 それぞれの芸能担い手は、時代によって若干年齢変動はあるものの、性と年齢による明確な区別があり、この祭り特色づけるものとなっている。なかでも少年二人努めナカダチ役は大変注目される。これは身につける飾りからニッテン日天)・ガッテン月天)とも呼ばれ祭りの期間中ササラ踊り中心となるとともに祭典時には神座傍ら侍し参加者拝礼を受けるなど、神に擬した扱いを受けるのである
 ナカダチは、一二になった氏子少年から、学業優れ両親家族が健康で、身の回り世話のできる老人がいる家の、長男選ばれるナカダチ祭りが終わるまで、五〇日に及ぶ厳し精進潔斎別火の生活を過ごすほか、この期毎日未明起き裸足海岸行って潮水かかった砂を採り、神社供える。これをショゴリトリまたはコリホゴスなどといい、これらの習俗は現在も固く守られている。
 オオナワタシは、二本の幟を太綱で、大勢青年仮宮めざして競い曳く勇壮な行事である。
 オオナワタシに曳かれる幟をオオノボリといい、二十三日早朝神社参道立て二十四日早朝にオオナワタシの会場移した後、根元二〇俵の土俵固めカジボウという二本の棒で左右固定しておく。かつては曳いている時間遅速一年占ったり、その倒れ方で作柄占った長く曳けば曳くほどよい年が来るといい、日天を陸、月天を海とする意識があって、日天先に倒れると日照りに、月天先に倒れるとアマドシ(年)になるとか時化【しけ】が来るとかいった。
 白間津のオオマチ行事には多様な要素複合されていて多彩であり、ナカダチをめぐる精進潔斎習俗固く守られていること、芸能における性別年齢別集団的区分明確に残されていること、オオノボリの形態山鉾の古い形をうかがうことができること、オオナワタシの行事天候作柄を占う年占の要素見られ、陸(農業)と海(漁業)との対比意識明確に現れることなどに、地域的な特色みられる


このページでは「国指定文化財等データベース」から白間津のオオマチを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から白間津のオオマチを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から白間津のオオマチを検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「白間津のオオマチ」の関連用語

白間津のオオマチのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



白間津のオオマチのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2024 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS