あま‐べ【余▽戸】
読み方:あまべ
「あまりべ」に同じ。
余戸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 05:05 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動余戸(あまりべ/あまるべ)とは古代日本の律令制に置かれていた地方行政組織。
概要
古代日本の律令制の行政組織として国・郡・里(郷)があったことが知られている。里(郷)は50戸ごとに編成されており、これを満たさない集落を余戸と呼んで保長などに監督させたと言われている。ただし、その発生については里(郷)の編成の時に余った戸に編成させたとする見方と山間部など里(郷)の編成が困難な地域(僻地)に編成させたとする見方がある。いずれにしても、令文には明確な規定はない。その後の戸数の増加によって50戸を満たした場合には里(郷)に昇格する場合もあり、その場合に地元に元からあった地名を採用した里(郷)の命名が行われた他、「余戸」自体が地名として定着した場合もあり、各地に「余戸里(郷)」と呼ばれる里(郷)が成立した[1]。実例として、「出雲国風土記」の4郡(意宇郡(おうぐん)、島根郡、楯縫郡、神門郡(かむどぐん))に「余戸の里」が見え、そのうちの一つはのちに郷に昇格している[2][3]。
脚注
参考文献
- 杉本一樹「余戸」『日本歴史大事典 1』(小学館 2000年)ISBN 978-4-09-523001-6
- 鎌田元一「余戸」『日本史大事典 1』(平凡社 1992年)ISBN 978-4-582-13101-7
- 『岩波日本史辞典』p34、監修:永原慶二、岩波書店、1999年
- 『出雲国風土記』全訳注、講談社学術文庫、荻原千鶴:1999年
関連項目
淀 (曖昧さ回避)
(余戸 から転送)
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淀(よど)
淀
- 淀 - 流水がよどむこと、よどんだ場所。淀み。淵参照。
- 淀 - 京都府京都市伏見区西南部に位置する地域。
- 淀町 - 上記の地域のうち、桂川にあった久世郡の町。 → 淀
- 淀村 - 上記の地域のうち、桂川以西にあった乙訓郡の村。
- 淀 (佐用町) - 兵庫県佐用郡佐用町にある大字。
- 淀 (通報艦) - 日本海軍の通報艦。
- 淀殿 - 豊臣秀吉の側室・浅井茶々の通称。
- 京都競馬場の通称。
餘戸
「餘戸」(余戸)は和名類聚抄などに見られる全国にある郷名、里名、戸名。律令制において一定数以上の集団からはずれた少数の戸集団を指す俗称と考えられている。その訓みの一説に「よど」があり(武蔵志料)、一部は後に「淀」の字を当て地名となった例があると考えられている。なお、訓みには「よこ」「あまりべ」「あまるべ」などとする諸説もあり定まっていない。
よど
- 日本の乗物の名称・愛称
- 列車の名称 - よど (列車)
- 飛行機の名称 - よど号 ⇒ よど号ハイジャック事件
- ヨドバシカメラの俗称。
関連項目
余戸
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未詳。
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