鹿島踊りとは? わかりやすく解説

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かしま‐おどり〔‐をどり〕【鹿島踊(り)】

読み方:かしまおどり

民俗芸能の一。鹿島の事触(ことぶ)れの影響みられる多く青年たちによる集団舞踊神奈川県小田原市中心とした足柄地方静岡県熱海市周辺から伊豆半島東海岸などに分布弥勒(みろく)踊り

鹿島の事触れ用いた太鼓小形にしたおもちゃ


鹿島踊り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/04 16:37 UTC 版)

鹿島踊り鹿島踊(かしまおどり)とは、茨城県鹿嶋市鹿島神宮に端を発し、千葉県、及び神奈川県西部から、静岡県伊豆半島東海岸にかけてを中心に分布する、各神社例祭において青少年もしくは成人男子達(茨城および千葉の一部地域においては女子・女性達)によって踊られる集団民俗舞踊。歴史的に本来別系統の弥勒踊り弥勒踊(みろくおどり)と混合・融合しており、これが別称として用いられたり[1][2]、両者を別々に看做すとしてもひとまとめで扱われることが多い。千葉県南部(安房地方)周辺ではミノコ踊りとも呼ばれる。

ちなみに、佐賀県鹿島市には、1962年より水害復興祈願ではじめられた「鹿島おどり」があるが、これとは一切関係ない[3]

起源

鹿島踊りは、その起源について諸説あるものの、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、あるいはその鹿島地域がその起源に関わっているであろうことは概ね共通認識となっている。「鹿島の事触れ」が起源であるという説[4]や、伝播している地域の大部分が沿岸部であることから、石材・木材運搬の担い手たちによって広められたという説(特に、神奈川県西部~伊豆半島東海岸においては、「キノミヤ信仰」の分布と重複が見られる)[5]などがある。春日大社に踊りを奉納したのが起源とされているところもある[6]。伝播・開始時期も、古代から江戸に到るまで、地域・説によって差異がある。ただし、いずれも概ね「疫病退散」(及び「五穀豊穣」)が主たるご利益・祈願である点は共通している。

また、上述したように、鹿島踊りは、弥勒菩薩の下生信仰、とりわけ東の海上から弥勒船がやってくるという民間信仰から発生した弥勒踊りと混合・融合してもおり、純粋に鹿島踊りのみにその起源を求めようとするのには無理がある。

なお、民俗学者柳田國男は、著書『海上の道』において、これらと沖縄八重山諸島に存在する類似信仰とのつながりを模索している。

踊りの概要

行われている地域・神社・日付一覧

茨城県

  • 鹿嶋市 - 鹿島神宮9月2日、行宮祭) <県--選択記録>
  • 潮来市徳島 - 徳島田園都市センター(旧暦2月15日近辺の土曜、水神祭)【弥勒踊り】 <市>

千葉県

東京都

神奈川県

静岡県

「東伊豆地方の鹿島踊」 <国-選択記録>

※は、かつて行われていたところ。記録として併記。

脚注・出典

関連項目

外部リンク


鹿島踊り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 03:21 UTC 版)

貴船まつり」の記事における「鹿島踊り」の解説

鹿島踊りは、相模湾西岸小田原西部から伊豆北川までのいずれも石材産出かかわった地域22社で行われる悪疫退散とともに大漁海上安全を祈願する神事各地伝えられる鹿島踊りの態様それぞれ多少違いがあるが、貴船まつりの鹿島踊りは、他地域白装束で頭に烏帽子をかぶるのに対して浴衣揃いの手甲で飾り無帽である。これは、真鶴に自然の良港があり、江戸時代初期からその文化流入して、昔から「小江戸」呼ばれたほど華やかさ誇っていた地域性反映したものであり、当初白装束いつの間に俗化してあでやかな女装化をとってきたものと思われ真鶴開放的な指向うかがわれる。「貴船まつりは、鹿島踊りに始まり鹿島踊りに終わる」とさえ言われるほど、祭り密着し、見どころ一つとなっている。

※この「鹿島踊り」の解説は、「貴船まつり」の解説の一部です。
「鹿島踊り」を含む「貴船まつり」の記事については、「貴船まつり」の概要を参照ください。

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