しもやけとは? わかりやすく解説

しも‐やけ【霜焼け】

読み方:しもやけ

寒さのために皮膚の血管麻痺(まひ)し、赤紫色にはれたもの。凍瘡(とうそう)。霜腫(ば)れ。《 冬》「—の手をかくしけり袖の中/虚子

「霜焼け」に似た言葉

しもやけ

大阪弁 訳語 解説
しもやけ しもやけ 霜焼け畿内四国山陽北九州東海関東での言い方雪国山陰北陸奥羽にかけては「雪焼けと言う紀伊中南九州などでは「しもばれ霜腫れ)」、加賀飛騨北奥羽では北海道方言しばれる」の語源となった「しみばれ」「しんばれ」、備前讃岐では「しもぶくれ」、長門で「かんやけ」、周防防予諸島芸予諸島で「かんばれ」と言う琉球ではこの言い方がない。


しもやけ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/05 08:33 UTC 版)

しもやけ
概要
分類および外部参照情報
ICD-10 T69.1
ICD-9-CM 991.5
DiseasesDB 31219
eMedicine derm/322
MeSH D002647

しもやけ(霜焼け、: Chilblain)とは、身体の一部が冷えたために血行が滞って炎症を起こし、その部分に痛み痒み[1]や熱さを感じたり、膨れて硬くなったりする現象である。正式な医学用語凍瘡(とうそう)で、先、耳たぶにできやすい[1]

他に、しもばれ(霜腫れ)、しもくち(霜朽ち)、日本海側各地の方言では、ゆきやけ(雪焼け)とも言う。

概要

霜焼けは、寒さのために血行が悪くなり生じる炎症であり、手足など血管が細い四肢末端に発症しやすい。血管は縮小・拡張して体温を一定に保とうとする働きがあり、寒かったのが暖かくなると、動脈が早く拡張するのに対して静脈は遅れるため、身体末端の毛細血管は血流が滞りやすくなる[1]童謡たきび』にも歌われている、の季節病である。動脈硬化の持病があると、しもやけが出やすかったり、悪化しやすかったりすることがある[1]

肌が外気に露出しているや鼻先、耳たぶも霜焼けになりやすい部位である。よく「ジンジン」と形容される感覚を起こしやすく、むず痒い、痛い、熱いなどと表現されることもある。に発症した場合は、患部が硬く膨れ上がる場合もある。

患部を暖めると痛みや痒みが強く感じられることが多い。このため、入浴時は、ゆるめの湯、かけ湯でゆっくり体温を上げ、急に熱い湯船に入るのは避けた方がよい[1]

病因

体質遺伝も関係するが、しもやけになる大きな要因は一日の気温差と、皮膚表面の温度だといわれている。総じて、気温が5前後で、昼夜の気温差が大きい時期にしもやけになりやすい。日本では10~11月、2~3月に増える[1]

また、手足の周辺の湿度が高かったり、皮膚(特に手足)を濡れたまま放って置くと気化熱により皮膚の表面温度が下がり、しもやけになりやすい。

予防には、冬の外出時において防寒と、手足を湿ったままにしたり、窮屈なで足の血流を圧迫しないことが重要である[1]。汗や氷雨などで身体が濡れたら、なるべく早く、しっかりと拭き取り、靴や靴下、手袋が濡れた場合は取り替える事が効果的である。また、先が細い靴や、ハイヒールを履いていると、足の指先が圧迫されて血行不良になり、しもやけになりやすい。

治療法

以下のような治療法がある。

  • 40℃位のお湯と5℃位の冷水に患部を交互に付ける。必ず、水よりお湯につける時間は長くし、お湯から始めてお湯で終わるように行う。
  • 患部を温めながら優しくほぐす程度にマッサージを行う。ただし、強すぎる力でのマッサージは患部付近の毛細血管を破裂させる原因となり、逆に症状が一層悪化する場合がある。
  • トコフェロール(ビタミンE)を服用する。初期の軽いものなら、ビタミンEを多く含む食品を食べることにより、1週間程で治ることもある。

医薬品としては、ジルチアゼムニフェジピンなどの血管拡張薬が使用される。

dl-カンフルメントールベンジルアルコールやユーカリ油(Eucalyptus oil)が配合された塗り薬(例えばメンタームメンソレータムなど)が、しもやけクリームとして使用される。

その他

しもやけと似た症状の病気に、膠原病の凍瘡状狼瘡や全身性エリテマトーデスレイノー病がある。

脚注

関連項目


しもやけ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 13:31 UTC 版)

発音(?)

し↗もやけ

名詞

しもやけけ】

  1. 寒さ原因血行悪くなり、皮膚赤くなって痒みなどを生じ炎症手足の指や耳など末端部位生じやすい。しもばれ。冬の季語

類義語

参照

翻訳


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