氷雨とは? わかりやすく解説

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ひ‐さめ【氷雨】

読み方:ひさめ

(ひょう)や(あられ)のこと。《 夏》

冷たい雨また、みぞれ。《 冬》


氷雨

読み方:ヒサメ(hisame)


氷雨

作者武田麟太郎

収載図書武田麟太郎全集 第11巻
出版社日本図書センター
刊行年月2003.1


氷雨

作者松本清張

収載図書誤差松本清張短編全集 9
出版社光文社
刊行年月2003.3
シリーズ名カッパ・ノベルス


氷雨

作者新田次郎

収載図書アイガー北壁気象遭難 改版
出版社新潮社
刊行年月2004.1
シリーズ名新潮文庫


氷雨

作者今井絵美子

収載図書母子燕―出入師夢之丞覚書
出版社角川春樹事務所
刊行年月2007.11
シリーズ名時代小説文庫


氷雨

作者葉山嘉樹

収載図書セメント樽の中の手紙
出版社角川書店
刊行年月2008.9
シリーズ名角川文庫


氷雨

読み方:ヒサメ(hisame)

あられ、ひょう

季節 冬、夏

分類 天文


冰雨

読み方:ヒサメ(hisame)

異称

季節

分類 天文


氷雨

読み方:ヒサメ(hisame)

作者 大原富枝

初出 昭和10年

ジャンル 小説


氷雨

読み方:ヒサメ(hisame)

作者 葉山嘉樹

初出 昭和12年

ジャンル 小説


氷雨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/09 06:33 UTC 版)

空から降る雹

氷雨(ひさめ、ひあめ)は、から降ってくるの粒のこと。あるいは、冬季に降る冷たいのこと。気象学で定義された用語ではない。

語史

氷雨という言葉自体は、『日本書紀』神武紀から見られる[注 1]。元来は「5月以降に発生する雷雨と共に降る(ひょう)や(あられ)」を指していたが[注 2]、今日では一般に「冬に降る(みぞれ)に近い雨」を指していうように語意が変遷した[1]。従って、『日本書紀』に記される氷雨とは、霙に近い雨ではなく、雹か霰である[注 3]

古事記』に載るヤマトタケルの伝説では、ヤマトタケルは伊吹山の神の怒りに触れ、祟りとして大氷雨を浴びせられたことで失神し[注 4]、それが原因で病死する語りとなっている(詳細は、「ヤマトタケル#記録」を参照)。

神話伝説ではない記述として、『続日本紀天平16年(744年)6月21日条に氷雨の記録がある。宝亀6年(775年)7月19日条には「雹が降った」とあり、「大きさは碁石ほどだった」と記述される。

10世紀前半成立の『和名類聚抄』1巻「天地部」には、「霈[注 5]」と書いて、和名を「比左女(ひさめ)」と読むとあり、「火雨」(火は原文ママ)[注 6]と表記する例を記述していることから平安時代の日本人は「霈」の字に氷雨を適合させていたことがわかる。

俳句においての「氷雨」は、雹や霰を意味して用いる場合は季語、冷たい雨や(みぞれ)を意味して用いる場合はの季語である。ただし、後者の場合は本意にもとるとの見方もある[2]

岡山県勝田郡にある那岐山麓のでは、初冬に降る氷雨を「三穂太郎」と呼び、山神とするが、山麓の武士団(美作菅氏)の祖神ともされる[3]。また、福井県坂井市の安島津の海中にある大津神社は、外国襲来から守った弓矢神(軍神)で、国中の弓矢を奉り、神軍といって氷雨が降る時に矢が飛んでくるものの1つも残らないと伝わる[4]

脚注

注釈

  1. ^ 戊午年十二月に「時忽然天陰而雨氷」とある。
  2. ^ 気象学では、氷の粒の直径が5mm以上のものを雹(ひょう)、5mm未満のものを霰(あられ)と呼ぶ。
  3. ^ 日本国語大辞典』第2版(小学館)の「氷雨」の項目には、雹や霰の用例として『日本書紀』が取り上げられている。
  4. ^ 『日本書紀』では「意識が朦朧となった」としている。
  5. ^ 音読みで「ハイ」、意味は大雨
  6. ^ 火と氷は「火傷を負う」という共通点がある。

出典

  1. ^ 飯塚書店編集部編『短歌表現辞典:天地・季節編』飯塚書店、1998年、p.45。ISBN 9784752210283
  2. ^ 小林夏冬 (2011年5月15日). “季語の背景(11・氷雨)-超弩級季語探究”. 現代俳句協会ブログ. 2022年11月16日閲覧。
  3. ^ 怪異・妖怪伝承データベース」において「三穂太郎」で検索可能(参考『岡山県史 15巻民俗Ⅰ号』1983年)。
  4. ^ 「怪異・妖怪伝承データベース」において「神軍」で検索可能(参考『続日本随筆大成別巻 12巻』吉川弘文館、1983年)。

参考文献

関連項目


氷雨(ひさめ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 09:32 UTC 版)

ミッドナイトパンサー」の記事における「氷雨(ひさめ)」の解説

同じく花のお江戸殺し屋家業の男。

※この「氷雨(ひさめ)」の解説は、「ミッドナイトパンサー」の解説の一部です。
「氷雨(ひさめ)」を含む「ミッドナイトパンサー」の記事については、「ミッドナイトパンサー」の概要を参照ください。

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氷雨

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 12:46 UTC 版)

和語の漢字表記

(ひさめ/ひあめ)

  1. ひさめ 参照

「氷雨」の例文・使い方・用例・文例

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