このとは? わかりやすく解説

この【九】

読み方:この

《「ここの(九)」の略》ここのつ。きゅう。数をかぞえるときにいう。「なな、や、—、とお」


この【小沼】

読み方:この

群馬県中東部にある火口湖大沼(おの)の南南東位置する湖面標高1470メートル周囲約1キロメートル最大深度季節によって変動し4〜7メートル冬季氷結する。赤城山南から流出する粕(かす)川の水源。


こ‐の【×此の/×斯の】

読み方:この

連体代名詞「こ」+格助詞「の」から》

空間的心理的に話し手に近い人や物をさす。「—人が僕の親友A君です」「—本は誰のですか」

話し手当面している事柄場面をさす。今の。「—話はもう少し考えてみよう」「—調子でいけば」

年・月・日などに関するの上付いて

㋐あまり遠くない過去を表す。さる。「—十日長男生まれた」「—五年で、町内のようすがすっかり変わった

㋑ごく近い未来をさす。きたる。次の。「—日曜に式を挙げることになっている


孤野

名字 読み方
孤野この
小納こな、この
がお→こ(こう)、こうの、この→たか、たかし、たかの
こ(こう)、こうの、この→たか、たかし、たかの→がお
たか、たかの、たかし→がお→こ、こうの、この
名字辞典では、珍しい名字を中心に扱っているため、一般的な名字の読み方とは異なる場合がございます。

昆野

読み方
昆野この

指示語

(この から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/08 18:45 UTC 版)

指示語(しじご)または指示詞(しじし、demonstrative)とは、話し手のいる地点と状況をもとにしてものを指し示す機能を持つ語であり、特に代名詞限定詞として用いられる[1]日本語の「これ」「その」や英語thisthat などは典型的な指示詞である。

指示語の使い分け

指示詞は遠近によって使い分けられる。

  • 話し手から近いか遠いか。
  • 話し手から近いか、中くらいか、遠いか。
  • 話し手に近いか、聞き手に近いか、話し手にも聞き手にも近くないか。
  • 話し手に近いか、聞き手に近いか、第三者に近いか、誰にも近くないか。

また、距離以外に次のような直示的情報によって使い分けがある言語もある。

  • 視界に入っているかどうか。
  • 上の方にあるか下の方にあるか。
  • 上流か下流か、山の上か麓かなど地理的な情報。
  • 近づいているか遠ざかっているか、横切るのかなどの動きの情報。

さらに、直示的情報以外にも以下のような指示物の性質によって使い分けられる。

  • 場所をさすのかものを指すのか。
  • 有生か無生か。
  • 人間かどうか。
  • 性別はどうか。
  • はどうか。
  • 明確な輪郭を持ったものかどうか。

日本語の指示語

日本語の指示語は一般にこそあどと呼ばれる4系列からなる(場合によって、カ系列を加え、5系列にすることもある[2])。コ系列を近称、ソ系列を中称、ア系列を遠称、ド系列を不定称と呼ぶ場合もあるが[3]、厳密には後述のようにソ系列は中距離を示すものではない。

指示語表
事物 場所 方向 方向/人称 人称 連体詞 副詞 連体詞
コ系列 これ ここ こちら(こっち) こなた こやつ(こいつ) この こう こんな
ソ系列 それ そこ そちら(そっち) そなた そやつ(そいつ) その そう そんな
ア系列 あれ あそこ あちら(あっち) あなた あやつ(あいつ) あの ああ あんな
ド系列 どれ どこ どちら(どっち) どなた どやつ(どいつ) どの どう どんな
カ系列 かれ かしこ かなた かやつ(きゃつ) かの

「こそあ」はそれぞれ現場指示用法と文脈指示用法をもつ。

現場指示

現場指示用法は、談話の場において実際に近くにあるものを指して用いる用法である。コ系列は話し手の近くにあるもの、ソ系列は聞き手の近くにあるもの、ア系列はどちらからも離れているものを指す。

文脈指示

文脈指示用法は、話題になっているものや記憶の中にある要素を指す用法である。コ系列は談話に導入された要素や、直後に導入する要素を指す(「正解はこうです。まず…」)。ソ系列は、それまでに談話に導入された要素を指し、仮定した要素や不特定の要素をも指すことができる(「誰か来たらその人に…」)。また「その」には「この」「あの」にはない所有関係を表す機能がある。ア系列は記憶の中にあるものを引き出すときに用いる(「あの頃は良かった」)。

中古日本語における指示語

平安時代中古日本語では、こ、そ、か(あ)の3系列と、カク、サの指示副詞2系列が用いられていた[4]

脚注

  1. ^ Diessel 1999: 2.
  2. ^ こそあど + か / think_leisurely”. think0298.stars.ne.jp. 2020年10月22日閲覧。
  3. ^ 【こそあどとは指示語のこと】上手な使い方を4つの事例で解説”. xn--3kq3hlnz13dlw7bzic.jp (2019年8月21日). 2020年10月22日閲覧。
  4. ^ 岡崎友子「現代語・古代語の指示副詞をめぐって」『日本語文法』第3巻第2号、日本語文法学会、2003年9月、163-180頁。 

参考文献

  • Diessel, Holger. 1999. Demonstratives: form, function, and grammaticalization. Amsterdam/Philadelphia: John Benjamins.

関連項目


この

出典:『Wiktionary』 (2021/07/23 12:07 UTC 版)

連体詞

このの】

  1. 名詞に前から係ることによって その、)「これ」と指せるほど(聞き手よりも)おのれの側に近いものとして話し手捉えている物事指し示す近称指示連体詞係る相手と なる言葉が物を表す名詞である場合には すなわち、大旨 話し手から手が届くほど身近に その物在る場合に使うことが多い(用例1)。目の前には無い物や事を表す名詞係る場合には すなわち、話し手の側が聞き手の側よりも その物事について よ知っている場合や、その物事が話し手心の中において身近である場合などに用いられる用例2)。
  2. 名詞に前から係ることによって、その名詞が、話し手が既に述べた事柄指し示すのであることを表す指示連体詞
  3. (後に述べ事柄指して次に述べる。
  4. (期間を修飾して)今に至る。今から始まる。ここ。

発音(?)

コ↗ノ
IPA: /koꜛno/, [kɔꜛnɔ]

語源

己のもと在る物を「これ」と指し示す上古近称代名詞であった乙類(此・己・許)」に、名詞後ろに付くことによって前の名詞が後の名詞係ることを示す格助詞である「乙類(之・乗)」が付いて出来た

関連語

日本語指示詞
  近称(こ-) 中称(そ-) 遠称(あ-) 不定称(ど-)
指示代名詞 これ [複数: これら] それ [複数: それら] あれ [複数: あれら] どれ
指示代名詞 こいつ
こちらさま
そいつ
そちらさま
あいつ
あちらさま
どいつ
どちらさま
連体詞 この その あの どの
場所 ここ
こっから
そこ
そっから
あそこ
 
どこ
どっから
方向 こちらこっち そちらそっち あちらあっち どちらどっち
態様 こう
こんな
こんくらい
こんだけ
そう
そんな
そんくらい
そんだけ
ああ
あんな
あんくらい
あんだけ
どう
どんな
どんくらい
どんだけ

翻訳

感動詞

  1. 俗語)人に嫉妬した冷やかしたりするときに用いる。
    • 憎いね、このこのぉ。

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「この」の例文・使い方・用例・文例

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