『卒業生』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 22:32 UTC 版)
邪経文大僧正 僧侶の姿をした悪霊。常にニヤニヤと笑みを浮かべている。形代の人形は首だけになった熊。 愛依に憑いている神が蟲毒を突破した際に夜宵の部屋のパワーバランスが崩れ、霊達が共食いをし最後に残ったことで生まれた『卒業生』。 彼の霊現象は聞いたものを地獄へ強制成仏させる「経文」。スマホなどを通して遠距離にも聞かせることができ、物理的に経文を聞かないようにするしか逃れるすべはない。大僧正の首を斬り落としお経を唱えさせなくしても、強制成仏させた相手にも経文を唱えさせることができる広範囲型遅効性の呪い。 殉国禁獄鬼軍曹 太平洋戦争における南方作戦に従軍していた旧日本軍の霊。生前は不死身とも形容された高い回復力を持ち、祈りの力の源泉となっている。形代の人形は犬。 悪霊ではないが、戦争時に殺害した敵国兵の幾多の怨霊がまとわりついており、それらが周囲に悪影響を及ぼしていている。成仏できず厄を振りまく己を嘆き、死を願っていたところを夜宵と出会う。成仏に協力することを条件にそれまでの間味方になる約束を取り付けたため、協力関係にある霊。 彼の霊現象は「衰弱の祈り」。自身を中心とした陣の中にいる者に彼の念が伝播し、戦時中に負った傷病・飢餓・疲労や睡魔を味わせどんなに苦しんでも死ねない不死身を味わわせる。鬼軍曹が新たな武器を抜くたびに三段階まで強さが増していき、陣の範囲を広げる。 魄啜繚乱弟切花魁 邪悪な花魁の霊。形代の人形は狐。 生前は天性の美貌を持って生まれた花魁で、貧困の家族を救うお金を作るために遊女となる。遊郭で一番の花魁であったがそれに嫉妬した新造に陥れられ、更には疫病に罹患し醜い姿となってしまう。そのことを恨み、新造諸共に遊郭へ火を放つ。 1年ほど前にフリーマーケットで夜宵と出会う。その時は手鏡に憑いており大した強さもなくありふれた女の霊に視えたため、夜宵の部屋のコレクションに入れられる。そこから1か月で夜宵の部屋のすべての悪霊の魂魄を啜り、恨みの念を呪いに昇華して「卒業生」となる。 彼女の霊現象は「他者の命を啜ることによる煌めき」。命を啜ることで自身の美しさと呪いの強さ・種類が拡張していく。一つ目の呪い「魄啜」 炎の蝶を無数に飛ばし、それに触れた者の命を啜り老化させる。その啜った命が花魁を癒し、呪いをより強固にする。 二つ目の呪い「疫病」 一つ目の呪いで一定量のエネルギーが貯まることで発動する。花魁の血肉等を吸収した相手に生前自身が罹患していた病状が現れる呪い。体に瘤ができ、頭痛・発熱・嘔吐の症状が出て正常な思考が不可能になる。 三つ目の呪い「炎上楼閣」 ある程度の命を啜った上で、元々花魁が憑いていた鏡に「花魁本人が醜くなった姿を映し見せる」ことで発動する。炎の廓に相手を閉じ込め脱出不可能に近い灼熱の牢獄の中で苦しみを味わわせる。その炎から発生した炎の蝶は止まった者の魂を啜り、それを糧に本人を燃やし尽くす炎となって燃え盛る。その者の命が尽きるか花魁が封印されるまで消えることがない炎で焼かれる苦しみを味わい続けることになる。魂を糧にした炎から発生する煙を吸うことで逆に花魁は回復する。 H城址の霊 / 千魂華厳自刃童子 Sランクの心霊スポットであるH城址の地縛霊。形代の人形は象。 史跡の記憶を風化させないようにしていた地縛霊で分霊を持つ程の強力な霊だったが、呪物により狂わされ、“徐々に首を切り離す”呪いを巻き散らす悪霊と変貌していた。 邪教文大僧正の経文により弱体化したところを捕獲されたが、呪物から解放されたことで元の状態に戻った。夜宵に助けられたことから数少ない協力関係にある霊。 旧旧Fトンネルの霊 / 斎弄晒レ頭 猟奇殺人鬼の霊で、被害者の内臓、顔の皮を剥がし被りながら殺戮を繰り返している。被害者の面をコレクションしており嬲り続けている。 殉国禁獄鬼軍曹に敗北し、捕縛され肉壁となる。 旧I水門の霊 / 月蝕尽絶黒阿修羅 Sランクの心霊スポットである旧I水門にいる少年の霊。形代の人形はライオン。 継母に虐待され、最後に旧I水門で滅多刺しにされ殺された。その後遺体は解体され肉団子にされ水門に捨てられた。その継母への憎悪により悪霊となり、目に映るすべての者が継母に見えてしまい、無差別に呪いを振りまく霊となった。 彼の霊現象は「スケッチブックによる消失」と「捕食による強化」。攻撃と捕食がワンセットになった呪いで、スケッチブックに描かれた対象の体を黒く塗りつぶすことで対応する部位が消失し、その質量が肉団子に変換され、少年霊の手元のタッパーに現れる。その肉団子を捕食することで少年の霊は強化される。Sランクの心霊スポットの霊の中でも群を抜いて強く、呪いの起点であるスケッチブックを対応しないかぎり『卒業生』ですら歯が立たない。 水門を訪れた夜宵達を襲うが弟切花魁の3つの呪いに蝕まれ敗北、捕獲される。 宇宙人人形の霊 / 過渡期の御霊 夜宵がよく持ち歩く人形に入った武将のような霊。形代の人形は宇宙人。 力と記憶を失っており、他の霊を喰らって少しずつ取り戻し続けている。通常の消えかけている霊同様の揺らぎが残りながらも卒業生に匹敵する圧迫感を備えている。その力強さをもってなお未完成であることから「過渡期の御霊」と名付けられる。戦場を求め続けており、それを用意してくれる夜宵に協力している。 超越地蔵 夜宵が壊した七体の地蔵に封じられていた存在を共食いさせたことで生まれた悪霊。卒業生よりやや強いと言われる。
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『卒業生』
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形代に封印し悪霊蟲毒の影響下にあってなお、近隣5件ほどまでに影響を与えるほどの力を持つ悪霊。そのため、夜宵の部屋から外に出し隔離されている。夜宵の部屋から「卒業」したため、『卒業生』と呼ばれる。
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