『仮面ライダーV3』に登場するドクトルG
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『仮面ライダーV3』第13話から第30話まで登場。 「G作戦」によって秘密裏に来日したドイツ支部から日本支部に招聘された初代日本支部長で、本編に登場した唯一のデストロン生え抜きの大幹部。悪魔の頭脳を持つ男と呼ばれる。元ナチスの軍人。 性格は冷酷かつ尊大だが、独自の騎士道精神と哲学を持っており、戦闘と破壊が進歩を生むという倫理観が行動原理となっている。戦闘能力が高く通常怪人の3倍の力を持つため、そのままの姿でもV3と互角以上に渡り合う。また、人喰いカニを操ることもできる。 使用する武具には、デストロンのシンボルであるサソリの紋様が刻まれている。作戦の際には、Gマークを壁に刻んだりしている。 ショッカーやゲルショッカーの大幹部4人が復活させられた際には共に「ギラードガンマー」を用いた日本全滅作戦に臨み、自身は東京を担当するが、個々のプライドの高さから協調性は低かったため、作戦を失敗したうえに自分以外の4幹部も戦死してしまう。 登場終盤にはデストロンハンターによって改造人間製造工場を破壊されたことで首領の信頼を失い、名誉を挽回しようとカニレーザーに変身してV3に最後の戦いを挑んだ。 演 - 千波丈太郎 V3のことを「仮面ラァーイダV3」と呼ぶが、これは役に個性を持たせようとした演者・千波丈太郎が歌舞伎の見得を元に考案した演出である。当時の児童誌では、「日本に来たばかりであるため、日本語が上手に話せない」という設定であった。 デザイン画では、学者という設定から縁なしの眼鏡をかけ、口ひげを生やした姿であったが、千波は自身の顔がわからなくなることからこれらに反対し、千波の意向で眼の周りを黒く塗るメイクでの表現とした。 千波は、ドクトルGの撮影で最も覚えていることとして、初登場シーンで棺桶から立ち上がるのに苦労したことを挙げている。ラメで作られた鎧であるため、千波は鎌倉ロケの際での暑さなどの苦労を語っている。 武具 斧 刃にサソリ毒が塗られており、触れただけで敵を倒せる。柄には電磁誘導装置が組み込まれており、投げれば200メートル先の標的にも命中する。 盾 仮面ライダーV3のキックも弾く。表面のサソリ紋様からは猛毒「ルガー」を噴射する。 剣 一族に伝わる家宝のひとつ。竜の血で鍛えたといわれ、50万ボルトの電流を放つ。 短剣 一族に伝わる家宝のひとつ。投擲武器として用いる。 鎧 表面に電流を帯びており、触れた者は感電する。呪文を唱えることで丈夫な身体となる。赤い部分は人間の血で染め上げられている。 兜にはサソリが造形されているが、単なる飾りではなく、命令することで敵を襲わせることができる。 ブーツには拍車が仕込まれており、2回かかとを踏むことで飛び出す。 下に着ている布は特殊なもので、耐熱・耐寒機能を備えている。 劇中未公表の設定 4世紀から続くドイツ名門貴族の生まれ。54歳。一族は優秀な人物を多く輩出してきたが、ときどきマッドサイエンティストが生まれたこともあったという。 若いころはライン河沿いの「サソリ屋敷」と呼ばれる古城に住み、サソリとともに暮らしながら毒の研究をしていた。また、妻帯者でもあったが、サソリの研究のために殺害した。城の周囲にはドクトルGがサソリ毒で命を奪った人々の骨が散乱していた。 第二次世界大戦中はナチスに所属し、エルヴィン・ロンメル将軍のもとで活躍して残虐さで勇名を轟かせたという。 ナチス崩壊後にデストロンの一員となり、チベットの幹部養成所で訓練を受けていた。そして、チベット産の猛毒「ルガー」を生み出した。顔以外を改造している。
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