カニレーザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 13:45 UTC 版)
『仮面ライダーV3』第30話に登場。 ドクトルGが「悪魔の戦士の精霊の儀式」を経て変身した、カニとレーザー光線銃の機械合成怪人。頭部や左肩の爪、頭頂の鋏、左腕の大型の鋏や変身前から続いて戦斧や剣を用いる右腕も含めたそれらの表面を覆う棘の形状からも、ドクトルGがモチーフとしていたサソリより、カニに近い容姿となっている。ただ頭の鋏をサソリの尾、顔側面の爪をサソリの足と見なせば、頭だけはシルエット的にはサソリに近いものを残している。鳴き声はカバラー。 初見のはずだが、V3には容姿、名前は知られており、「ドクトルGの正体はカニレーザー」と独白されている。(シナリオ上は前半にも登場予定だったのがなくなりその名残とも) 変身前から続いて用いる戦斧・剣・盾のほか、新たな武器としてメガホンあるいはパラボラ状の額から放つレーザー光線と口から吐く溶解泡がある。溶解泡は変身時に吐いたのみ。自ら浴びているが影響は無かった。戦闘ではV3のパンチを盾で受けつつ、斧や盾で攻め立てるが、斧を持つ手をV3に受け止められ斧を奪われる。奪われた斧で攻撃され盾で凌ぐがV3の斧とともに取り落とし素手での戦闘に移行。格闘では五分に近い健闘を見せるがV3を追い込むに至らず、レーザー光線で攻撃するが、周囲の光を吸収してレーザーに変えているのか周囲が暗くなると言う前兆と溜めの時間があり、そのためか3度の攻撃をことごとくかわされる。3度目のレーザー攻撃をかわされた後、V3きりもみ反転キックを受けて敗北する。最後はドクトルGの姿に戻り、いさぎよく敗北を認めてデストロンの不滅とV3への別れの言葉を告げ、爆死した。 声 - 沢りつお スーツアクター - 岡田勝 サソリをモチーフとしているドクトルGがカニの怪人に変身するという不可解さについては、制作側に多くのクレームが寄せられたほか、ドクトルGの演者の千波も疑問に思っていた。根本的な経緯は判然としないが、シナリオライターが考えてきた案をそのまま使用したらカニになっていたそうである。 放送前にはカニレーザーの紹介をメインとした雑誌掲載用のミニ撮影会が催され、それ以後は放送途中での新怪人撮影会が恒例となった。撮影会では、本編では使用していないドクトルGの短剣を構えるカットも存在した。 カニレーザーとしてのみ登場した作品 漫画『宇宙の11 仮面ライダー銀河大戦』 マーダー帝国に再生され、最初からカニレーザーの姿で登場。ゼロ大帝や悪魔元帥と共にマーダーマシン01に搭乗する。
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