「祖国防衛隊」構想とは? わかりやすく解説

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「祖国防衛隊」構想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 00:42 UTC 版)

楯の会」の記事における「「祖国防衛隊」構想」の解説

6月19日六本木喫茶店ヴィクトリア」で、早稲田大学国防部の代表幹部三島会見が行われ、森田必勝早大教育学部日学同)と三島初め顔を合わせた。この会合早大国防部自衛隊体験入隊日程と場所が決まった同年7月2日から1週間早大国防部森田必勝阿部勉早大法学部)、伊藤好雄(早大政経学部)、宮崎正弘早大教育学部)、斉藤英俊早大教育学部)、山本之聞(早大政経学部)、松村久義持丸博13名が北海道自衛隊北恵庭駐屯地体験入隊行なった6月から後楽園日本空手協会道場入門した三島は、7月から中山正敏師事のもと空手稽古始めた8月には国土防衛中核体となる青年養成する具体計画固め9月9日に、陸上自衛隊重松恵三面談した三島は、間接侵略過程において基幹産業侵蝕破壊企てられるであろうことを危惧し国土防衛重要な一環である電源防衛企業防衛自覚促すため、民族資本協力仰ぎながら民兵組織中核将校となる100人を養成するため、春と夏の年2回、学生自衛隊体験入隊させる計画をした イギリススウェーデンノルウェースイスフランス中国民兵制度長所と短所調べた上で日本実状照らし合わせて比較検討した総勢1万規模民兵組織三島構想したヨーロッパ諸国軍事制度研究した者は、むしろ戦前日本国軍一本化がむしろ異例であることを知つてゐます。正規軍以外の各種軍隊並立のうちに発達してきたヨーロッパ軍事制度歴史鑑み日本戦前軍事制度に関する常識を、戦後平和憲法下の特殊事情考慮して、一ぺん徹底的に考へ直し真に有効な現代的方途発見してゆかなければなりません。現に戦時中も、総力戦体制称しながら、軍の権力構造保持するために、知識人や行政上経営上の指導者をも一兵卒として召集し、無理な一本化急いだ弊害のみを助長させた教訓近きにあり、むしろ、戦争末期市民軍養成別途推進すべきであつたのであります。 — 三島由紀夫祖国防衛隊はなぜ必要か?」 11月三島論争ジャーナルメンバーと共に民兵組織祖国防衛隊」(Japan National Guard)の試案討議し、「祖国防衛隊」構想パンフレット作成し始めた12月5日三島航空自衛隊百里基地からF-104戦闘機試乗した出来上がった「祖国防衛隊」構想パンフレットを、元上司藤原岩市から見せられ陸上自衛隊調査学校情報教育課長山本舜勝1佐が興味示した12月末に、藤原仲介山本1佐と三島会食し、「祖国防衛隊」構想に弾みがついていった三島山本1佐と会ってひどく興奮し、「あの人都市ゲリラ専門家だ。俺たち組織うってつけの人じゃないか。おまえも一緒に会おう」と持丸博言ったという。 この頃、「祖国防衛隊」構想に全面的に賛同する論争ジャーナル組と、その「急進主義色彩」と三島私兵的なイメージ難色を示す日学同斉藤英俊宮崎正弘ら)との間に亀裂生じ始め持丸博伊藤好雄、宮沢徹甫、阿部勉らが日学同除籍となって論争ジャーナル組に完全に合流した持丸三島と共に雑誌論争ジャーナル』の副編集長となった持丸伊藤阿部らは、日学同近しい日本文化研究会」(日文研)という会にも属していた。この会は以前、「日出会」と名乗り、「日文研」の後は「政治・思想研究会」という名称を経て9月新たに「尚史会」として発足させた。「尚史会」には早大政経学部中心に勝又武校、金森俊之、金子弘道、倉持清、小杉市郎下山芳行、福田俊作、佐原文東藤井雅紹、椎木理、仲山徳隆東京外語大学)などがいた。

※この「「祖国防衛隊」構想」の解説は、「楯の会」の解説の一部です。
「「祖国防衛隊」構想」を含む「楯の会」の記事については、「楯の会」の概要を参照ください。

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