「ぼく」と関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:41 UTC 版)
「ぼく」 声 - 梶裕貴 本作の主人公にして語り部。本名不明。《人類最弱》・「戯言遣い」。愛称は「いーちゃん」、「いーたん」、「いっくん」等多数。3月生まれ。『クビツリハイスクール』で萩原子荻と名前当てクイズをするが、様々な回答案がある上に、このクイズの答えが本名であることを本人が保証していない為、正確な名前は判別不能。『ネコソギラジカル』で一度だけ本名を名乗るシーンがあるが、その名前は伏字で「×××××」と書かれており、読者には明かされない。萩原子荻曰く「変わった名前」らしく、作者曰く「いい名前」らしい。但し、本人曰く「今までにぼくを本名で呼んだ人間が3人いるけど、生きている奴は誰もいない」。零崎人識に「欠陥製品」という異名をつけられる、人識の対偶的存在。19歳。神戸出身。血液型はAB型のRhマイナス。 中学2年から5年間ER3システムに在籍していたが、親友・想影真心の死を機に中退。現在は骨董アパートの2階の部屋を借り、京都の鹿鳴館大学に通っている。意外と女好きで惚れっぽい反面、男に淡白。年上が好みだが、年下の娘によくモテる。他にも日本地理に詳しくない、メイドマニア、華奢で女装が似合う、自己評価が極端に低い、よく病院送りになる、記憶力が悪い、人恋しがりの孤独主義者、アホ毛があるなどの特徴を持つ。欠けている部分が多すぎるため、他人を落ち着かせない才能の持ち主である。一般人としては戦闘能力はそれなりにあるらしい。 騒がしいのは嫌いだが、ER3在籍中、三好心視が同機関を辞めた記念に開かれたパーティにだけは積極的に参加した。その席でウォッカを一気飲みしたことで急性アルコール中毒になって以来、アルコールを自主的に避けている。運転免許は普通自動車AT限定のみ所持しているが、無免許でいいなら何でも運転できる。重要な問題を放置したり、他人の忠告を無視しがちであり、その結果多くの関係者が死亡もしくは病院送りになっている。『クビシメロマンチスト』以降は、葵井巫女子のベスパを譲り受け、使用している。『サイコロロジカル』ではジェリコ941を手に入れる。左の方が力が強い両利きで、正確な利き腕が判断できないことから左右の判断が苦手。挿絵では二重丸がついた服を着ていることが多い。『ネコソギラジカル』後の後日談では大学を中退し請負人になっている。 読者からの好感度も高く、「このライトノベルがすごい!2005」「このライトノベルがすごい!2006」では、2年連続で男性人気キャラクターランキング第1位、「このライトノベルがすごい!2007」では同ランキング第2位を獲得した。 〈物語〉シリーズとのコラボ作品『混物語』にも登場。巫女子たちと共に羽川翼がセッティングした合コンに参加した。阿良々木暦からは何もない闇であり忍野扇に等しいと喩えられている。「りずむロックン」でも存在が示唆されており、そちらではクールなフリをしているが芯は熱い人物と推測されていた。 想影 真心(おもかげ まごころ) 《人類最終》・「橙なる種」。ERシステム時代の「ぼく」のルームメイトで、「ぼく」を本名で呼んだことのある数少ない人物の一人でもある。「ぼく」の目の前で焼死したとされていたが、『ネコソギラジカル』で「ぼく」との再会を果たした。 その実体は ER3システムの一部門「MS‐2」が、非人道的な数多くの人体実験を繰り返し、奇跡的に作り上げた、「死色の真紅」を越える人類の最終存在である。意志の強そうな太い眉、挑戦的な吊り目、輝くオレンジ色の髪と瞳、荒縄のような三つ編み、子供のような体躯、アホ毛が外見的特徴である。一人称は「俺様」で男言葉を使うが、性別は不明。初登場時は野球帽を被り浴衣を着用し、ファンシーな狐の面を着けていた。 十三階段の3人によって精神的・体力的・身体的に拘束されているが、その支配が八分の状態で零崎を相手取った試験運用の際、零崎曲識と右下るれろの間でその支配権を巡る攻防に遭い、曲識が放ったある一言で拘束を解いて暴走したことがある。「ぼく」との再会後、るれろや奇野頼知の施した術が解けるが、同時に発動した時宮時刻の後催眠によって2度目の暴走(時刻曰く「精神の解放」)を起こす。 "万能"とされており、1回見た技ならば全て使うことが可能。 性格は天真爛漫で明るく、哀川潤に負けた後は、彼女をライバル視するようになる。『ネコソギラジカル』後、骨董アパートの面々をはじめとする色々な人から可愛がられており、本人も彼らの頼みをきいて、闇口崩子を助けにいったりと関係は良好。 哀川潤によると「最強シリーズ」の時代には突出することを辞め、周囲と足並みを揃える方向にシフトしていったとのこと。 井伊 遥奈(いい はるかな) 「ぼく」の妹。幼くして玖渚機関に誘拐されたため、「ぼく」は玖渚友に会うまで彼女の存在を知らなかった。また「ぼく」は長い間、妹だということは知らずに彼女と近くで暮らしていたという。「ぼく」を本名で呼んだことのある数少ない人物の一人。飛行機同士の正面衝突事故で死亡した。
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