玖渚機関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:41 UTC 版)
日本における数少ない財閥家系の一つであり、その最上モデル。関連企業に傘下企業の数は21200以上。 世界中に影響力を持ち、「壱外(いちがい)」、「弐栞(にしおり)」、「参榊(さんざか)」、「肆屍(しかばね)」、「伍砦(ごとりで)」、「陸枷(ろくかせ)」、「柒(しち)」の名を飛ばして「捌限(はちきり)」そしてそれらを束ねる「玖渚(くなぎさ)」。西日本に陣取るこれらの組織で、一世界を築いている。本部は兵庫県南東部の神戸、芦屋、西宮の3市にまたがっている。「柒(しち)」の名は存在しない組織と言われているが、実際は存在している模様。 玖渚 友(くなぎさ とも) 声 - 悠木碧 本作のヒロインで、「青色サヴァン」の異名を持つ。劣性遺伝子である青い瞳と青い髪を持つ、引きこもりの美少女。サヴァン症候群。19歳。 「ぼく」がなんらかの方法で「壊した」ことにより体の成長が13歳で止まってしまっている。一人称は「僕様ちゃん」。玖渚機関直系血族の令嬢で、当初絶縁状態にあったが、兄・玖渚直の機関長就任を機に、復縁を果たした。電子工学・情報工学・機械工学のプロフェッショナル。 京都・城咲にある高層マンションのツーフロアを占領しており、ジャンクフードを食べて生活している極度の偏食家。好物は熊の缶詰。夜の10時が活動開始時間で、基本的に昼夜逆転した生活を送る。一度覚えたことは絶対忘れない。金を湯水以上に使う。 数少ない「ぼく」を本名で呼んだことのある人物(この世に3人しかいない)。また、呼んだ人間で唯一生きている(後に真心も生きていたことが判明)が、「ぼく」に言わせれば「死んでいるも同然の存在」らしい。『クビキリ』の5年前から半年ほどの間「ぼく」と交流していたらしいが、「ぼく」がER3プログラムを受験し日本を離れたため、交流が途切れる。しかし『クビキリ』の直前に「ぼく」がプログラムを中退し帰国したため、それ以前のように交流するようになった。 風呂が大嫌いで、本当は澄んだ青色の髪であるが、風呂にずっと入らないため、濁った青色をしている。1人では極端な上下運動(例・階段の昇り降り)ができないなど、日常生活で様々な支障があるが、これは一人では到底生きられないという、偏った強大すぎる能力の代償らしい。純真で無邪気な性格だが、どこか欠落しているのも、このためである。 かつて日本のサイバー界を地獄に陥れた、「仲間(チーム)」の創立者。《歩く逆鱗》・「死線の蒼(デッドブルー)」の異名を持つ。特定の条件が揃うと性格や目つきが豹変し「死線の蒼」となる(この状態のときだけ、一人称が「私」になる)。「仲間(チーム)」の元メンバー達に会うときはこの状態であるようだ。この場合は、尊大かつ無邪気ゆえたちの悪い性格になり、メンバーに無理難題を言って楽しんだりする。「仲間(チーム)」結成の理由は、「ぼく」が自分の元を離れたこと。 人類最強の構造ロムの持ち主。一度にたくさんのことをするのが得意で、昔、128台のパソコンを同時に操作するという離れ業を見せた。 女児を出産し名付けに、夫共々に最も尊敬する理想の人物、哀川潤から読みを拝借した。 玖渚 直(くなぎさ なお) 玖渚友の兄。玖渚機関機関長。以前は父の秘書をしていた。妹とは逆の性格をしており、整合のとれた人格の持ち主。シスコン。秘書時代は世界で3番目に忙しかった。 匂宮を使って西東天に命を狙われるものの、彼の気まぐれにより襲撃は中止され、生き残った。妹と同じく「うに」が口癖らしい。自分の生まれの高貴さを理解しているため、「殺すなら高貴な私にあった高貴な方法で」と嘯いたりもする。 霞丘 道児(かすみおか どうじ) 玖渚直の親友。「みっちゃん」。かつて玖渚機関の近い所にいた人物。現在の詳細は不明。機械工学方面に関しては素人以前。 「ぼく」に会うまでの玖渚友は、常に直と霞丘と一緒に行動していた。「ぼく」を最初に「戯言遣い」と呼んだ人物。また、サイバーテロ集団「仲間(チーム)」のメンバーの異名の名付け親でもある。 肆屍 然刃(しかばね しかば) 玖渚機関の汚れ役、四の名『肆屍』の古参。 哀川潤に対する包囲網の一人だったが、シースルーの落下に伴い調査団に組み込まれた。 玖渚友からの出産の知らせの手紙を哀川潤に届けた。
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