サイバーテロ集団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:41 UTC 版)
二十世紀末に、日本で暗躍した集団。「ぼく」が帰国した時期を境に自然解体している。正式な呼称はなく、メンバーそれぞれが好き勝手に名前をつけている。首領である玖渚は「仲間(チーム)」と呼ぶ。玖渚友のための集団であり、全員が玖渚友を崇拝している。玖渚にとって、「ぼく」の代わりのような存在で、本人たちもそのことを理解しているため「ぼく」のことを嫌っている。 兎吊木 垓輔(うつりぎ がいすけ) 元「チーム」のメンバーである、白髪の青年。《裁く罪人》・「害悪細菌(グリーングリーングリーン)」《破壊と破壊と破壊のプロフェッショナル》。「破壊(クラック)」担当。 35歳。「チーム」の中では2番目に年長者。「害悪細菌」という二つ名にちなみ、玖渚に「さっちゃん」と呼ばれている。大垣志人曰く「徹頭徹尾、究極絶無の変態」。「チーム」の中では飛びぬけた嫌われ者。斜道卿一郎研究施設に「特異性人間構造研究」の実験体として幽閉されていた。 エレベーターが嫌いで、斜道研究施設のエレベーターを道具を使わずに分解した。妹が2人いる。自分達を「一群(クラスタ)」と呼ぶ。 日中 涼(ひねもす すず) 元「チーム」のメンバー。《葬る静寂》・「二重世界(ダブルフリック)」。玖渚に「ひーちゃん」と呼ばれている。 挑戦意欲と上昇意識の塊であり、自分以上の存在も自分以外の概念も一切合切認めないエゴイスト。言葉遊びが大好き。セキュリティの突破が得意。性別は女性だが男言葉を使う。自分達を「領域内部(インサイド)」と呼ぶ。 梧轟 正誤(ごとどろき せいご) 元「チーム」のメンバー。《嘲る同胞》・「罪悪夜行(リバースクルス)」。 自分達を「矛盾集合(ラッセル)」と呼ぶ。 棟冬 六月(むねふゆ むつき) 元「チーム」のメンバー。《犇く血眼》・「永久立体(キュービックループ)」。 撫桐 伯楽(なできり はくらく) 元「チーム」のメンバー。《挫ける餞別》・「狂喜乱舞(ダンシングウィズマッドネス)」。 綾南 豹(あやみなみ ひょう) 元「チーム」のメンバー。《回る鈴木》・「凶獣(チーター)」。「探査(シーク)」担当。19歳。玖渚に「ちぃくん」と呼ばれている。 国際連合G8のデータベースをクラッキングした(玖渚曰く「いい線までいった」らしいが、玖渚自身が作った第87防衛ラインに引っ掛かった)罪で現在は刑務所入り(懲役150+8年)。銀河系で分からないことはないらしい、超絶辣腕シーカー(探索者)。『クビキリサイクル』や『サイコロジカル(上)』で玖渚の頼みで度々調べ物をし、情報を彼女に提供している。足が速く車に“追突”し賠償を科せられたことがある。自分達を「集団(メイト)」と呼ぶ。 式岸 軋騎(しきぎし きしき) 元「チーム」のメンバー。《蠢く没落》・「街(バッドカインド)」。玖渚に「ぐっちゃん」と呼ばれている。髪をオールバックにし、立派な背広にフェラガモの靴といういでたちをしている。 物理的な組み立て・解体作業を得意とする。他のメンバーが無力であるネットワークの繋がっていない場所でも唯一、力を発揮できる。玖渚を「暴君」と呼び、自分達を「同士(パーティ)」と呼ぶ。 零崎一賊の「愚神礼賛(シームレスバイアス)」こと「零崎軋識」と同一人物だが、この身分の時は得物である「愚神礼賛(シームレスバイアス)」を使用しない。 滋賀井 統乃(しがい とうの) 元「チーム」のメンバー。《蘇る失墜》・「屍(トリガーハッピーエンド)」。玖渚に「なっちゃん」と呼ばれている。眼鏡を掛け、コートを着た女性。 『ネコソギラジカル』で「ぼく」に、玖渚の末期を伝えにきた。十三階段の「宴九段」と同一人物。玖渚を「蒼(ブルー)」と呼び、自分達を「軍団(レギオン)」と呼ぶ。
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