(-)-アルギニンとは? わかりやすく解説

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アルギニン【(ドイツ)Arginin】


D‐アルギニン

分子式C6H14N4O2
その他の名称(-)-アルギニン、D-Arginine、(-)-Arginine、(-)-D-Arginine、D-(-)-Arginine
体系名:(R)-2-アミノ-5-グアニジノペンタン酸、(R)-2-アミノ-5-(アミジノアミノ)吉草酸(-)-D-アルギニン、D-アルギニン


アルギニン

分子式C6H14N4O2
その他の名称(+)-アルギニン、L-Arginine、(+)-Arginine、(+)-L-Arginine、アルギU、Arginine
体系名:L-Arg-OH、アルギニン、(S)-2-アミノ-5-グアニジノペンタン酸、(S)-2-アミノ-5-(アミジノアミノ)吉草酸、(+)-L-アルギニン、L-アルギニン


アルギニン

英訳・(英)同義/類義語:arginine, Arg

塩基性アミノ酸一種で、末端存在するグアニジル基塩基性原因

アルギニン

Arginine, Arg, R

側鎖塩基性グアニジノ基をもつ必須アミノ酸アンモニアから尿素生成し窒素排泄する尿素サイクルでは、アルギニンを経て尿素とオルニチンが生成される

語源は白い硝酸銀塩から、ラテン語の「白い、arginoeis」。

NameL-Arginine 1)
MeSH 68001120
CAS No.74-79-3
FormulaC6H14N4O2
Molecular Weight 174.201
pK1(25)1.82
pK2(25)8.99
pKR(25)12.48
呈味苦味
アルギニン

<jmol arg.pdb.gz 250 250></jmol>

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アルギニン

【仮名】あるぎにん
原文】arginine

20種類一般的なアミノ酸蛋白構成する物質)のひとつ。アルギニンは、栄養補助食品として、がんやその他の病態対す治療および予防の分野研究されている。「l-arginine(l-アルギニン)」とも呼ばれる

アルギニン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 22:20 UTC 版)

L-アルギニン
識別情報
CAS登録番号 74-79-3 
PubChem 6322
ChemSpider 227 
UNII 94ZLA3W45F 
KEGG C00062 
ChEMBL CHEMBL179653 
721
特性
化学式 C6H14N4O2
モル質量 174.2 g mol−1
示性式 H2NC(=NH)NH(CH2)3CH(NH2)COOH
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アルギニン (arginine) は天然に存在するアミノ酸のひとつ。2-アミノ-5-グアニジノペンタン酸(2-アミノ-5-グアニジノ吉草酸)のこと。略号は R あるいは Arg。英語発音に基づき、アージニンともいう。非必須アミノ酸。

性質

荷電極性側鎖アミノ酸。塩基性アミノ酸の一種で、蛋白質を構成するアミノ酸としては最も塩基性が高い[1]

非必須アミノ酸ではあるが、成長期には摂取が必要。糖原性を持つ。

尿素回路の中間体であり[1]、投与によりアンモニアの生体内解毒を助ける。尿素回路内で、アルギナーゼ (EC 3.5.3.1) によりオルニチン尿素に分解される。アルギナーゼの欠損により高アルギニン血症になる。

条件付必須アミノ酸の1つ。外傷褥瘡感染などの侵襲下においては、充分な補給が望ましいとされる。免疫反応の活性化、細胞増殖を促進し、コラーゲン生成促進などにより、創傷や褥瘡の治癒を促す。

存在

ヒストンやプロタミンといった、核蛋白質での含量が高く、魚類プロタミンでは全体の3分の2がアルギニンになっている。食物では、類、ナッツ大豆玄米レーズンエビ牛乳などに多く含まれる。

生合成

クエン酸回路ケトグルタル酸からアルギニンの生合成が始まる。ケトグルタル酸からグルタミン酸が合成され、N-アセチルグルタメートに変換され、この物質がN-アセチルグルタメートキナーゼによりN-アセチルグルタメートリン酸へと変換される。次に、N-アセチルグルタメートリン酸はオルニチンに変換され、オルニチントランスカルバミラーゼによりシトルリンに変換された後、アルギニンとなる。 アルギニンは体内での代謝過程で一酸化窒素(NO)を産生する。NOが産生されると血管は拡張し、血液循環を促進する。NO産生による血流改善により、動脈硬化の予防・改善、神経系・免疫系への作用が示唆されている。

安全性

比較的安全な物質と考えられる。

NOAEL
動物 経口 3,131 mg/kg bw/day[2]
OSL (Observed Safety Level)
ヒト 経口 20g/day [3]

出典

関連項目

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