マレック病とは? わかりやすく解説

マレック病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/21 05:37 UTC 版)

マレック病(まれっくびょう、英:Marek's disease,MD)とはマレック病ウイルス感染を原因とする鳥類感染症。日本では家畜伝染病予防法において届出伝染病に指定されており、対象動物はニワトリウズラ。マレック病ウイルスはヘルペスウイルス科アルファヘルペスウイルス亜科マルディウイルス属に属するDNAウイルス。マレック病は1907年にマレックにより初めて報告され、1967年にマレック病ウイルスが分離された。感染性を持つウイルスは感染個体の羽包上皮に存在し、剥離した上皮細胞(フケ)とともに外界へ排泄される。これが経気道感染を起こす。ウイルスは野外で数ヶ月間感染性を維持する。野外ではほとんどの鶏がマレック病ウイルスに感染しており、感染個体が必ず発症するわけではないが、発症個体は神経症状を示し、末梢神経の腫大、リンパ腫形成が認められる。羽包上皮細胞内に核内封入体が形成される。マレック病の腫瘍はCD4陽性T細胞が腫瘍化したものと考えられている。ワクチンが開発されているが、強毒株に対しては感染防御の効果はなく、腫瘍の発生を防御する。リンパ性白血病との鑑別が必要である。






「マレック病」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マレック病」の関連用語

マレック病のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マレック病のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマレック病 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS