大月隆寛 「つくる会」への入会と除名

大月隆寛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/19 14:48 UTC 版)

「つくる会」への入会と除名

新しい歴史教科書をつくる会」(以下、「つくる会」)には1996年の創会時に漫画家の小林よしのりへの共感から入会し、1998年2月には2代目の事務局長になったが、その翌年、会長の西尾幹二から解任される。神経症が原因での活動休止を経て療養した直後の脱退(除名勧告)であった。大月は「つくる会」の活動が完全な右寄りになることを問題視しており、「つくる会」のシンポジウムにおいて「と学会からトンデモ史研究者(原田実)を呼ぶ」「イベントとして餅まきを行う」など、会側のイデオロギーからずれた活動を続けたことが問題視されたようである[11]。この頃の大月は前述の病気や脱会、さらには離婚など不運続きであり、当時対談の連載を行なっていた相手のナンシー関から「めくるめく不幸を呼び寄せる男」と命名されている。

札幌国際大学の懲戒解雇問題

2007年から札幌国際大学で教授として教鞭を執っていたが、2020年6月29日に懲戒解雇処分を受けた[12][13]

大月自身の説明によると、同大学では2019年度から日本語能力が十分でない留学生の不適切な受け入れが指摘されていたが[14]、前学長の城後豊や大月などが是正を求めて執行部と対立していたという[15][16][17]

大月によれば、留学生の受け入れに主導的な役割を果たした嶋貫和男[18]は、文部科学省で前川喜平の側近であった[19]

人物

  • 落語浪曲好きであるためか江戸っ子風の言い回しを多用した文体を使うが、関西育ちである。
  • 阪神競馬場が自宅の近所にあったため、小学生時代から競馬好きとなった[20]地方競馬馬主でもあり、高知競馬場などに所有馬が出走している。家畜商の資格も持つ。
  • 大月と対談した富野由悠季はその人物像について、「話をすれば、毒舌で率直すぎる指摘があり、原稿にむかえば浅薄な馬鹿事への怒りが先行して、氏の見識を吹き飛ばす。それではアカデミズム・オブリージ(学識ある者の義務)を果たせない。愚民としてはもったいないと痛感した」と評している[21]
  • 田口ランディ金井美恵子『ページをめくる指』(2000年9月、河出書房新社)の書評を『週刊文春』に書くと、『サンデー毎日』12月17日号の「大月隆寛のハナマル書評通信簿」にて「皆の衆、よっく聞け。本日ただいま、田口ランディも速攻で金井美恵子の軍門に降った(笑)」「ネットから生れた新世代の才能、てなところがウリの田口ランディなるオバハン(でいいよな)は、何のこたあない、つまりは金井美恵子に代表される程度のいまどきのブンガクに速攻でシッポふりまくる、ヘタレでイナカモンで根性なしの古典的俗物」と嫉妬に震えた。

著書

単著

編集

監修

  • 『腐っても「文学」!? 作家が知事になり、タレントが作家になる時代のブンガク論。』宝島社〈別冊宝島Real 017〉、2001年7月。ISBN 9784796623100 
  • 中津競馬記録誌刊行会 編 『中津競馬物語』不知火書房、2002年11月。ISBN 9784883450787 

共著

共訳

  • ジャン・ハロルド・ブルンヴァン 著、大月隆寛・菅谷裕子・重信幸彦 訳 『消えるヒッチハイカー 都市の想像力のアメリカ』新宿書房、1988年10月。ISBN 9784880081168 
    • ジャン・ハロルド・ブルンヴァン 著、大月隆寛・菅谷裕子・重信幸彦 訳 『消えるヒッチハイカー 都市の想像力のアメリカ』(新装版)新宿書房〈ブルンヴァンの「都市伝説」コレクション 1〉、1997年2月。ISBN 9784880082394 

その他

  • 別冊宝島133『裸の自衛隊!』(1991年 JICC出版局) - 「習志野空挺団体験入隊記」を体験に基づき執筆。

  1. ^ 「おおつき りゅうかん」と呼ぶ者もある。
  2. ^ 2020年に懲戒解雇を受け、処分を不当として現在係争中。後述
  3. ^ 『ネット界の暴力デブ太郎とひろゆきが語る「2ちゃんねる」の功罪』、正論2003年6月号
  4. ^ 山田五郎対談集『20世紀少年白書』世界文化社より。
  5. ^ a b 1999年に解散
  6. ^ 越境と抵抗新評論” (日本語). 新評論. 2021年8月4日閲覧。
  7. ^ 村山恒夫 (2022年4月16日). “やってきた2冊の本から吹いてくる風”. しらさぎだより(33). 新宿書房. 2022年8月10日閲覧。
  8. ^ TomoMachi (1078066800). “” (日本語). 映画評論家町山智浩アメリカ日記. 2021年8月4日閲覧。
  9. ^ 小谷野敦との対談「だから大学ってダメなんだよ」『論座』2000年9月
  10. ^ おまえら喜べ!グルメフロンティアが復帰するぞ!
  11. ^ 『あたしの民主主義』毎日新聞出版、2000年2月。 
  12. ^ 札幌国際大、大月隆寛教授を懲戒解雇 運営法人批判の会見に同席 毎日新聞2020年6月30日
  13. ^ king-biscuit [@kingbiscuitSIU] (2020年6月29日). "ワレ懲戒解雇手交サルヽ(゚∀゚)ノ" (ツイート). Twitterより2020年6月30日閲覧
  14. ^ 留学生急増で混乱 日本語能力に問題/入学後育てる 札幌国際大、一部教員反発毎日新聞2020年3月31日
  15. ^ king-biscuit [@kingbiscuitSIU] (2020年6月29日). "昨年来外国人留学生の入試を不適切なやり方で実施し「N2」(日本語能力の基準)に足りない若い衆を見境なしに入れて定員水増しやっとったのに前学長らが気づき対処しようとしていたのに法人側が学長を解雇しようと策動、前学長致し方なく外部関係部署に通報&報道にも暴露したという概略の次第ひとまず。" (ツイート). Twitterより2020年6月29日閲覧
  16. ^ king-biscuit [@kingbiscuitSIU] (2020年6月29日). "しかし、前学長は任期満了で解任に追い込まれ退職慰労金も剥奪、4月からは全部法人側言いなりの理事や学内体制になり事実上法人独裁、文科省以下外部もその後何も言ってこないから大丈夫、と多寡をくくったのか懲りもせず9月入学の外国人入試を実施している真っ最中。" (ツイート). Twitterより2020年6月30日閲覧
  17. ^ king-biscuit [@kingbiscuitSIU] (2020年6月29日). "以上、ワレ交戦中、ノ背景概略ナリ。 残留戦力中堂々ノ被害担当艦トシテ勇戦敢闘シアルナリ。" (ツイート). Twitterより2020年6月30日閲覧
  18. ^ 「懲戒解雇」以後――嶋貫和男という「盾」”. 大月隆寛. 2021年5月14日閲覧。
  19. ^ 「かくて私は教授を『クビ』になった」大月隆寛、地方大学の窮状を語る(2/2)ニューズウィーク日本版2020年7月9日
  20. ^ 山田五郎対談集『20世紀少年白書』世界文化社より。
  21. ^ 『教えてください。富野です』 [要ページ番号]


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