きょうよう‐ぶ〔ケウヤウ‐〕【教養部】
教養部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/21 08:16 UTC 版)
教養部(きょうようぶ)とは、戦後日本の新制大学において、一般教育を担当するために置かれた組織である。
- ^ 2年次の学生は、教養部に所属しながらも、各大学の規定により、学部の授業を後期から受けたり、前期から曜日を分けて受けたりしていた。
- ^ 北海道大学教養部は、学内措置で設置され、法制化はされなかったが、学生は教養部に所属していた。一方で、教員は学部に所属していた。
- ^ 東京大学では、新制大学設置段階から、旧制第一高校と旧制東京高校を母体として、学部としての「教養学部」が設置され、全学の一般教育と、「教養学部」としての専門教育を行う体制となっていた。
- ^ 東京医科歯科大学教養部
- ^ 私立大学で教養部を設置していた大学は、最も多い時期でも1割以下であった。設置した大学として代表的なのは法政大学である。
- ^ 法制化以前から、一部の大学では、学内措置として「教養部」が置かれていた。
- ^ なお、旧制松江高校を包摂した新制島根大学、旧制高知高校を包摂した新制高知大学には、教養部が設置されなかった。
- ^ 教養部を持たなかった2学部以上の大学では、学内措置で、一般教育委員会等を設置して、一般教育の担当と責任体制を構築していた。
- ^ 包摂されたのは旧制北海道大学予科
- ^ 設置されたのは人文学部・理学部
- ^ 旧制東京医科歯科大学予科を包摂
教養部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 03:09 UTC 版)
天野貞祐 - 哲学者、京都帝国大学名誉教授、第三次吉田内閣文部大臣、獨協大学初代学長。 波多野誼余夫 - 心理学者。専攻は、認知心理学・教育心理学。
※この「教養部」の解説は、「獨協大学の人物一覧」の解説の一部です。
「教養部」を含む「獨協大学の人物一覧」の記事については、「獨協大学の人物一覧」の概要を参照ください。
教養部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 14:07 UTC 版)
「教養課程と専門課程」も参照 教養部は、学部1-2年次に配置される教養課程(一般教育)を担当する学内組織である。学部と同様に、教養部に所属する専任教授によって構成される「教授会」である『教養部教授会』が置かれる。ここで、教養部の教員採用からカリキュラムの作成まで、各種の意思決定が行われる。学部に準じた独立性と、意思決定の権限を有するため、学内外で学部とほぼ同等の扱いを受ける。上にあげた部局表では、国内に存在する全ての「学部」に3桁の番号が割り振られているが、一番はじめとなる「001番」は「教養部」である。 1994年以降、教養部を廃止する大学が増え、かわって学部が4年制(6年制)一貫教育を行うようになった。旧教養部が行ってきた教養教育は大幅に縮減され、共通教育科目・外国語科目・健康スポーツ科目などに改められた。一方で、専門教育の半年から1年程度の前倒しが行われるカリキュラム改正が相次いだ。 また、学部の入試問題は、各学部に所属する教員ではなく、教養部に所属する教員により作成されるケースが多く、学部入試問題の作成の任を負うという重要な役割を担ってきた。一方で教養部は作成せず文学部・理学部などの教員が関連する科目の作問・採点を作成していた大学もあった(大阪大学など)。 しかし、「90年代の教養部廃止により、入試問題の作成が困難となっている」との指摘が、大学側からなされるなど、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}「大学改革」の名の下に進められた、『教養部の解体』による弊害が、近年になって顕在化している[要出典]。現在は旧教養部担当教員と学部教員が関連する科目を協働で作問・採点を行っている大学が多い。 2022年現在、国立大学で教養部を設置しているのは東京医科歯科大学のみである。
※この「教養部」の解説は、「学部」の解説の一部です。
「教養部」を含む「学部」の記事については、「学部」の概要を参照ください。
- 教養部のページへのリンク