ノアザミとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 植物 > > ノアザミの意味・解説 

の‐あざみ【野×薊】

読み方:のあざみ

キク科多年草山野生え、高さ60センチ〜1メートル羽状裂けて、とげが多い。5〜8月紅紫色の頭状花咲き総苞(そうほう)には粘りがある。本州以南分布園芸品種はドイツアザミとよばれ、切り花にする。《 春》

野薊の画像
撮影植松国雄

野薊

読み方:ノアザミ(noazami

キク科多年草薬用植物


ノアザミ

ノアザミ
科名 キク科
別名: -
生薬名: タイケイ大薊
漢字表記 野薊
原産 日本 中国
用途 山野自生する多年草アザミ仲間では一番早く花が咲きます。根を乾燥させて、神経痛治療利尿健胃などに用いますまた、食用にもできます
学名: Cirsium japonicum DC.
   

野薊

読み方:ノアザミ(noazami

キク科多年草薬用植物

学名 Cirsium japonicum


ノアザミ キク科

ノアザミ
キク科
収穫時期 食べられる部位 清見町での呼び名
5月6月 根・若葉

イタイタ


葉 花

採取法・注意とマナー

アザミ切り花としてもよく用いられるが、トゲがあり危険なので、軍手などをして触るようにする。

味わう

根はきんぴらみそ漬けに、若葉揚げ物や、ゆでて和え物油炒めに。

薬効

花どきに根を掘り水洗い刻んで日干しにした後、煎じて服用する利尿神経痛効果あり。また健胃薬してもよい
はれものには、生の根をすりつぶし患部につける


DATA
日本にあるアザミ70種類とも100種類ともいわれ、その分類は非常に難しいといわれている。
花は見たところ丸っこいいがぐり頭に見えるが、実は小さ管状花びっしり集まっているのであるこういう花を頭花という。
この頭花基部支えているがうろこ状に集まって総苞呼ばれている。このノアザミに限って総苞から粘液出ている。
【清見情報
清見町確認されアザミは9種類ありるが、最も知られているのはノアザミである。ほとんどのアザミ秋咲きであるが、ノアザミは春から初夏にかけ紅紫色の花をつけ、花柄全体端正器量良い

野薊

読み方:ノアザミ(noazami

野原自生する野薊その他の総称花は紅紫色頭状花で、婦人用いる眉刷毛似ている

季節 春、夏

分類 植物


野薊

読み方:ノアザミ(noazami

作者 結城健三

初出 昭和22年

ジャンル 歌集


ノアザミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/05 01:38 UTC 版)

ノアザミ
Cirsium japonicum
(2008年6月、福島県会津地方
分類APG III
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : タンポポ亜科 Cichorioideae
: アザミ連 Cardueae
亜連 : Carduinae
: アザミ属 Cirsium
: ノアザミ C. japonicum
学名
Cirsium japonicum
Fisch. ex DC.
和名
ノアザミ(野薊)
英名
Japanese thistle
亜種変種
  • カラノアザミ C. j. subsp. maackii
  • オニオオノアザミ C. j. var. diabolicum
  • トゲアザミ C. j. var. horridum
  • ミヤマコアザミ C. j. var. ibukiense
  • オキノアザミ C. j. var. okiense
  • ケショウアザミ C. j. var. vestitum

ノアザミ(野薊、学名: Cirsium japonicum[1])はキク科アザミ属多年草。日当たりのよい山野に生えていて、初夏から夏に花を咲かせるアザミのなかまの一種。深く切れ込んだ葉の縁にはとげがあり、花色は赤紫色や淡紅色のほか、白色もある。

名称

和名ノアザミは、「野アザミ」の意味で、アザミはこの仲間の植物(アザミ属)の総称である[2]。アザミの由来については、一説には触ろうとするとトゲに刺されて「欺かれた」という意味からついた名とも言われている[3]。別名を、コアザミともいう[3]。中国植物名(漢名)は、大薊(たいけい)[4]

花言葉は、「触れないで」である[3]

分布と生育環境

ノアザミの分布域は広く、日本本州(主に青森・日本海側以南[5])、四国九州のほか[2][6]アジア大陸にも変種が分布する。丘陵近くの野原[7]山野草原道ばた河川敷に自生し[4][8]、日当たりのよいところでよく見かける[2]

特徴

多年生草本[8]の高さは60 - 100センチメートル (cm) ほどになり、上部で枝分かれする[8][7]タンポポにも似た形で[2]、多形で変化があり、羽状に中裂し、葉縁にある鋸歯の先は硬くて鋭いとげになっている[8][9]。茎につく葉は互生し、基部は茎を抱く[10][7]。地際にある根生葉は花期まで残っている[8][6]

花期は初夏から夏(5 - 8月)で[8]、アザミ属の中では咲きの特徴をもつが、まれに10月まで咲いているものも見られる。は、枝の頂に上向きに直立して頭花がつく頭状花序で、すべてが筒状花管状花)で構成され、直径は4 - 5 cmある[10][11]。花の色は紅紫色がふつうであるが、淡紫色であったり、まれに白色のものもあったりする[10][7]。はじめは筒状花から雄しべが現れて、昆虫などが花を刺激すると、接触運動により雄しべから花粉が湧き出てきて、昆虫に花粉を与える[10][11][9]。雄しべが引っ込むと、続いて雌しべが現れて、花粉をつけた昆虫の媒介によって受粉する[9]。頭花の外側にある総苞は緑色の球形で、総苞片は反り返らず、直立して先端は鋭いとげになり、粘液を出して背面はよく粘る[8][6][7]

栽培

夏から秋にかけて種を採取し、春に蒔く[8]。土質は特に選ばず、排水が良い土壌で日当たりを好む性質がある[8]

利用

若い茎は山菜として食用になり、油炒め煮物に調理されて食べられる[4]。3 - 4月ころの葉を採って、葉についているとげは気にせず、天ぷらにして食べられる[9]。地中部に20本ほどついている根も食べることができ、切り取って5分ほど煮てからきんぴらにして食べることが出来る[9]。いずれの食べ方でも、香り高い食材として、おいしく食べられると評されている[9]

花期に掘り上げた天日干しした根の乾燥品は生薬になり、大薊(たいけい)とよばれるが[4]小薊(しょうけい)とも称され、生薬名は混乱している[8]。茎葉の乾燥品を用いたり、生の茎葉を用いるときもある[8]健胃利尿、消炎、腫れ物催眠に薬効があるとされる[8][9]民間療法で全草10グラムを水300 - 400 ccで半量になるまで煎じて服用する用法が知られている[8]。患部の熱をとって止血する薬草でもあり、各患部に熱感がある出血によいと言われ、鼻血吐血子宮出血に対して、1日量5グラムを600 ccの水で煎じて3回分服する用法が知られる[4]。また、皮膚化膿症には生根の汁をそのまま飲んだり、患部に塗る用法もある[4]

近縁種

ミヤマコアザミ・伊吹山

アザミの仲間は多くの種類があり、分類は困難だと言われている[2]。日本で見かけるアザミの仲間は100種類ほどあるが、春先に開花するアザミは、ほとんどが本種(ノアザミ)である[2][9]。園芸品種のドイツアザミは、本種ノアザミを改良したものである[8]

  • ノハラアザミ - 日本の本州中北部に多く分布するアザミ[2]。開花期は夏から秋で、花形はノアザミに似ている[12]
  • フジアザミ - 富士山周辺に多く見られるアザミで、頭花はかなり大きい[2]

脚注

  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2011年5月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 大嶋敏昭監修 2002, p. 33.
  3. ^ a b c 主婦と生活社編 2007, p. 52.
  4. ^ a b c d e f 貝津好孝 1995, p. 234.
  5. ^ 青森県の植物(3) 西海岸≪屏風山~風合瀬~行合崎≫”. やぶなべ会 (2008年). 2025年6月5日閲覧。
  6. ^ a b c 近田文弘監修 亀田龍吉・有沢重雄著 2010, p. 36.
  7. ^ a b c d e 菱山忠三郎 2014, p. 53.
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n 馬場篤 1996, p. 88.
  9. ^ a b c d e f g h 川原勝征 2015, p. 35.
  10. ^ a b c d 『野に咲く花』、84頁。 
  11. ^ a b 『花と葉で見わける野草』、36頁。 
  12. ^ 近田文弘監修 亀田龍吉・有沢重雄著 2010, p. 37.

参考文献

関連項目

外部リンク




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ノアザミ」の関連用語




4
100% |||||

5
刺草 デジタル大辞泉
100% |||||

6
100% |||||

7
総翅類 デジタル大辞泉
100% |||||

8
100% |||||

9
100% |||||

10
100% |||||

ノアザミのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ノアザミのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
エーザイエーザイ
Copyright(C) 1996-2025, Eisai Co., Ltd. All rights reserved.
エーザイ薬用植物一覧
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ひだ清見観光協会ひだ清見観光協会
(C)2025 ひだ清見観光協会
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのノアザミ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS