エタンとは? わかりやすく解説

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エタン【(ドイツ)Äthan】


エタン

読み方: えたん
【英】: ethane

分子式 C2H6パラフィン系炭化水素一つ
天然ガス石油分解ガスなどに含まれている無色無臭引火性ガスである。融点 -182.8 沸点 -88.6 、液比重 0.358(15/4 )、ガス比重 1.047(空気=1)、真発熱量 11,330Kcal/kg 。エタンは反応性乏しいが、高温分解するエチレン得られる一般に燃料のほかにエチレンアルコール酢酸などの原料冷媒製造などに用いられる

エタン

分子式C2H6
その他の名称ジメチル、ビメチル、メチルメタン、エチルヒドリド、Ethane、Bimethyl、Dimethyl、Ethyl hydride、Methylmethane
体系名:エタン


物質名
エタン
英語名
Ethane
化学式
C2H6
原子量
30.07
融点(℃)
-172
沸点(℃)
-88

気体無色・無臭きわめて可燃性高く、火にさらすと引火する。強い炎にさらすと爆発する危険性がある。窒息性や麻酔性

エタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 13:15 UTC 版)

エタン

回転分光法英語版によるエタンの分子構造
識別情報
CAS登録番号 74-84-0 
PubChem 6324
ChemSpider 6084 
UNII L99N5N533T 
EC番号 200-814-8
国連/北米番号 1035
MeSH Ethane
ChEBI
ChEMBL CHEMBL135626 
RTECS番号 KH3800000
バイルシュタイン 1730716
Gmelin参照 212
特性
化学式 C2H6
モル質量 30.07 g mol−1
外観 無色の気体
匂い 無臭
密度
  • 1.3562 kg/m3 (気体 0 °C)[3]

544.0 kg/m3 (液体 -88,5 °C)
206 kg/m3 (臨界点 305.322 K)

融点

−182.8 °C

沸点

−88.5 °C

への溶解度 56.8 mg L−1[4]
蒸気圧 3.8453 MPa (at 21.1 °C)
kH 19 nmol Pa−1 kg−1
酸解離定数 pKa 50
塩基解離定数 pKb −36
磁化率 -37.37·10−6 cm3/mol
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −84 kJ mol−1
標準燃焼熱 ΔcHo −1561.0 〜 −1560.4 kJ mol−1
標準定圧モル比熱, Cpo 52.14± 0.39 J K−1 mol−1 at 298 K[5]
危険性
安全データシート(外部リンク) inchem.org
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード DANGER
Hフレーズ H220, H280
Pフレーズ P210, P410+403
NFPA 704
4
1
0
引火点 −135 °C (−211 °F; 138 K)
発火点 472 °C (882 °F; 745 K)
爆発限界 2.9 - 13 %
関連する物質
関連するアルカン
関連物質
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

エタン: ethane)は、アルカン群に属する炭素数が2の有機化合物である。分子式は C2H6構造式は CH3-CH3 で、メタンに次ぎ2番目に簡単なアルカンであり、異性体は存在しない。水に溶けにくく、有機溶媒に溶けやすいという性質を持つ。可燃性の気体であり、日本では高圧ガス保安法の可燃性気体に指定されている。

歴史

1834年、マイケル・ファラデーによって酢酸カリウム水溶液の電気分解により合成されたのが最初である。しかしこの当時はメタンが合成されたものと考えられていた。1847年から49年にかけ、ヘルマン・コルベエドワード・フランクランドがファラデーの手法を用いて、また有機ラジカル理論を用いてプロピオニトリルヨウ化エチルとを金属カリウムで還元することでエタンを合成した。しかしこの時も生成物がエタンだとは考えられていなかった。この間違いは1864年にCarl Schorlemmerによって発見され、エタンの存在が明らかとなった。

エタンという名前はエーテル(ジエチルエーテル)が起源である。

化学的性質

一般的なアルカンの性質を持つ。すなわち、酸化剤還元剤塩基とはほとんど反応しないが、光の照射による置換反応燃焼などの反応を起こす。詳細はアルカンの項を参照。

燃焼

エタンを完全燃焼させたときの燃焼熱は1561 kJ/molであり、完全燃焼により二酸化炭素を発生する。

この節には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です 適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上にご協力ください。2020年5月
  • Michael Faraday (1834). Experimental researches in electricity: Seventh series. Philosophical Transactions, 124:77–122.
  • Hermann Kolbe, Edward Frankland (1849). On the products of the action of potassium on cyanide of ethyl. Journal of the Chemical Society, 1:60–74.
  • Edward Frankland (1850). On the isolation of the organic radicals. Journal of the Chemical Society, 2:263–296.
  • Hermann Kolbe (1850). Researches on the electrolysis of organic compounds. Journal of the Chemical Society, 2:157–184.
  • Carl Schorlemmer (1864). Annalen der Chimie, 132:234.
  • Michael J. Mumma et al. (1996). Detection of Abundant Ethane and Methane, Along with Carbon Monoxide and Water, in Comet C/1996 B2 Hyakutake: Evidence for Interstellar Origin. Science, 272:1310–1314.

関連項目


エタン

出典:『Wiktionary』 (2021/06/26 09:03 UTC 版)

名詞

  1. 2個の炭素原子に6個の水素原子結合した炭化水素

翻訳


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