逃亡とは? わかりやすく解説

とう‐ぼう〔タウバウ〕【逃亡】

読み方:とうぼう

[名](スル)

逃げて身を隠すこと。「犯人が—する」「敵前—」

律令制で、本籍地任地から他郷かってに離れること。


逃亡

読み方:トウボウ(toubou), チョウボウ(choubou)

律令制下一般農民本貫離れること。


逃亡

作者美敏夫

収載図書進歩」の末
出版社近代文芸社
刊行年月1990.6


逃亡

作者三浦綾子

収載図書三浦綾子全集 第6巻
出版社主婦の友社
刊行年月1992.3


逃亡

作者徳留徳

収載図書忘れられ伝説
出版社
刊行年月1995.5


逃亡

作者松本清張

収載図書無宿人別帳
出版社文芸春秋
刊行年月1996.8
シリーズ名文春文庫


逃亡

作者祖田浩一

収載図書代表作時代小説 43(平成9年度)
出版社光風出版
刊行年月1997.5

収載図書春宵 濡れ髪しぐれ―時代小説傑作選
出版社講談社
刊行年月2003.9
シリーズ名講談社文庫


逃亡

作者高行健

収載図書現代中国短編集
出版社平凡社
刊行年月1998.3
シリーズ名平凡社ライブラリー


逃亡

作者菊地秀行

収載図書教室異形コレクション
出版社光文社
刊行年月2003.9
シリーズ名光文社文庫


逃亡

作者ミス・リード

収載図書学校40人―ミス・リード小品集
出版社日向
刊行年月2003.11


逃亡

作者落合雄三

収載図書勤行川
出版社雁塔
刊行年月2006.8


逃亡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 09:38 UTC 版)

逃亡(とうぼう)とは、束縛義務などから逃げ、身を隠すこと。

概要

重大犯罪で嫌疑をかけられた者が政府等の権力を持つ勢力から身柄拘束を求められた際に、刑事施設勾留されたり刑罰を受けるのを避けて自由を得るために、逃亡をする場合がある。

日本の事例

日本では一度身柄を拘束された後に逃亡すると逃走の罪であり、犯罪嫌疑がかかっていることが明らかな人間の逃亡の手助け(逃亡支援)をすると犯人隠匿罪に該当する。

刑事訴訟法第61条では、被告人の勾留は被告人に対し被告事件を告げこれに関する陳述を聴いた後でなければ原則行うことができないが、同条但し書きで被告人が逃亡した場合は被告人に対し被告事件を告げなくても行うことができる。道路交通法第125条では、道路交通法違反をした運転者に対留守交通反則通告制度における違反者への告知では、反則行為となるべき事実の要旨及び当該反則行為が属する反則行為の種別を違反者に通告しないと原則行うことができないが、逃亡するおそれがあるときは例外として通告しなくても行うことができる。

日本で公開指名手配されて日本国内で長期逃亡した例

以下では日本国内で指名手配されて、5年以上逃亡し身柄が確保された例について記載する。

日本で公開指名手配されて日本国内で長期逃亡した例
事件(逃亡者名[注 1] 逃亡期間 身柄確保場所 逃亡年数
連続企業爆破事件桐島聡 1975年5月23日 - 2024年1月25日 神奈川県鎌倉市 約49年間
渋谷暴動事件(大坂正明) 1972年2月 - 2017年5月18日 広島県広島市 約45年間
ハーグ事件重信房子[注 2] 1974年 - 2000年11月8日 大阪府高槻市 約26年間
オウム真理教事件高橋克也 1995年5月22日 - 2012年6月15日 東京都大田区 約17年間
オウム真理教事件(菊地直子 1995年5月22日 - 2012年6月3日 神奈川県相模原市 約17年間
オウム真理教事件(平田信 1995年5月31日 - 2012年1月1日 東京都千代田区 約16年間
宅見若頭射殺事件(1名) 1997年 - 2013年6月5日 埼玉県狭山市 約16年間
松山ホステス殺害事件福田和子 1982年 - 1997年7月29日 福井県福井市 約15年間
新宮南組組長代行射殺事件(1名) 1999年 - 2014年7月23日 愛知県高浜市 約15年間
岐阜ホステス殺害事件[注 3](1名) 1984年 - 1998年9月30日 埼玉県蕨市 約14年間
朝霞自衛官殺害事件滝田修 1972年1月9日 - 1982年8月8日 神奈川県川崎市 約11年間
大阪市北区暴力団銃撃事件[1](1名) 1996年 - 2006年10月14日 秋田県羽後町 約10年間
東京不動産会社社長殺害事件(1名) 1979年4月 - 1989年11月28日 滋賀県 約9年間
平塚市女性暴行致傷事件(1名) 1999年 - 2008年8月15日 東京都新宿区 約9年間
テレクラ放火殺人事件(1名) 2000年5月 - 2008年7月28日 愛媛県新居浜市 約8年間
東京・山梨連続リンチ殺人事件(1名[注 4] 2000年9月 - 2011年11月1日 千葉県成田市 約8年間
千葉市中央区警官ひき逃げ事件(1名) 2003年 - 2009年9月29日 北九州市小倉北区 約7年間
連続企業爆破事件宇賀神寿一 1975年5月23日 - 1982年7月13日 東京都板橋区 約7年間
堺市夫婦殺害事件(1名) 1998年 - 2005年7月   約7年間
加藤三郎連続爆破事件(加藤三郎 1976年 - 1983年5月   約7年間
宅見若頭射殺事件(1名) 1998年 - 2004年10月26日 大阪府豊中市 約6年間[注 5]
大阪替え玉殺人事件[注 6](1名) 2002年5月 - 2007年10月25日 東京都江東区 約5.5年間
成田両親殺傷事件[2](1名) 2003年12月25日 - 2009年5月9日 神奈川県平塚市 約5年間
杉並資産家老女殺害事件(2名) 1990年2月28日 - 1995年6月28日 茨城県千代田町 約5年間

アメリカの事例

1974年、警官への発砲の罪で有罪が確定し、収容されていた男がコロラド州の矯正施設から脱獄2020年に逮捕されるまで40年以上逃亡していた事例がある[3]

元ナチス党員らの事例

第二次世界大戦中にナチス・ドイツホロコーストに関与した元ナチス党員、元親衛隊隊員らの多くは、戦後、追及を逃れるために国内、遠くは南アメリカまで逃亡した。長期間逃亡後に補足された事例は、ナチ・ハンターの項を参照のこと。

逃亡を題材とした作品

脚注

注釈

  1. ^ 本文内の実名記載または個別記事がある人物は実名、それ以外は手配人数を表記
  2. ^ 国際手配
  3. ^ 1984年10月1日岐阜市内に住むホステスが殺され名古屋市港区の海上に死体が遺棄された事件。金曜テレビの星!を見た一般人から情報が寄せられ、指名手配犯は逮捕された。
  4. ^ この容疑者は嫌疑不十分で不起訴処分となり釈放された。
  5. ^ 事件発生は1997年だが、別の詐欺事件で執行猶予判決を受けた後、指名手配され逃亡。
  6. ^ 2002年に公正証書原本不実記載等の罪で指名手配され、2003年に殺人容疑で指名手配されると同時に国際手配された。

出典

関連項目


逃亡

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 06:14 UTC 版)

名詞

とうぼう

  1. 逃げ姿隠すこと。
  2. 律令制で、本貫地や任地離脱すること。

発音(?)

と↗ーぼー

動詞

活用

サ行変格活用
逃亡-する

「逃亡」の例文・使い方・用例・文例

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