X1シリーズの系譜
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「X1 (コンピュータ)」の記事における「X1シリーズの系譜」の解説
X1(CZ-800C/1982年11月) X1の初代機。X1C・D の発売時に「マニアタイプ」あるいは「スタンダードタイプ」という愛称が付けられた。本体色はローズレッド (R)、スノーホワイト (W)、メタリックシルバー (S) の3色。本機種のみグラフィックRAM (G-RAM) はオプション。また、拡張I/Oポートもオプションだった。価格は155,000円。本体+専用ディスプレイテレビ+G-RAMで合計30万円の設定だった。 X1C(CZ-801C/1983年10月) 本体・キーボード一体型で、プロッタプリンターが内蔵可能。拡張I/Oポートは専用バスに接続するタイプの外付けオプションが用意された。愛称「アクティブタイプ」。本体色はローズレッド、シルバーメタリックの2色。価格は119,800円。 X1D(CZ-802C/1983年10月) 3インチFDD1基を搭載した機種。後に発売されたX1専用データレコーダーを接続しても頭出し制御などのコントロールを本体から行うことが出来ず、テープ版ソフトウェアの使用に支障を来たした。キーボードはマニアタイプと同様で、カセットコントロールキーが廃されている点のみ異なる。FDCのI/F仕様も後期シリーズとは違い、5インチFDDを増設しても動作しないソフトがあった(ハイドライドIIなど)。他にもパレットポートの実装が異なり、リバーヒルソフトのマンハッタンレクイエムなど、画面が異常な色になるソフトが多数存在した。愛称「プロフェッショナルタイプ」。本体色はローズレッド、シルバーメタリックの2色。価格は198,000円。 X1Cs(CZ-803C/1984年7月) X1Cのプロッタプリンタ用スペースに拡張用I/Oポートを2基内蔵したもの。本体色はローズレッド、シルバーメタリックの2色。価格は119,800円。 X1Ck(CZ-804C/1984年7月) X1Csに漢字ROMを搭載したもの。価格は139,800円。 X1F(1985年7月) turbo開発時のノウハウをフィードバックした NEW BASIC (CZ-8CB01/8FB01 V2.0) を搭載。これ以降、FDD搭載モデルには漢字ROM(第一水準)が標準装備された。デザイン等は微妙に異なるが、turboと同タイプの薄型キーボードになった。本体色はローズレッド (R)、オフィスグレー (E) の2色。turbo発売以降初のX1であり、従来のNMIリセットボタンの他、turboと同じIPLリセットボタンが装備された。FDDを2台標準搭載したモデルは用意されなかった。model10 (CZ-811C) : データレコーダー内蔵。価格は89,800円。 model20 (CZ-812C) : 5インチ (2D) FDD×1基内蔵、オプションでさらに1基内蔵が可能。なお、ローズレッドのFDDインジケータの色は緑。外付け用FDDインターフェース搭載。価格は139,800円。 X1G(1986年7月) 縦置き可能な筐体を採用。本体色はブラック (B) とオフィスグレー (E) の2色。ファミコンと同タイプのX1ロゴ付き十字型ジョイカードを同梱。キーボードがこれまでのメカニカル方式からメンブレン方式に変更。FDD一台搭載というモデルは用意されなかった。デジタルテロッパー内蔵のX1turboシリーズ以外では初めて、ビデオ出力端子を装備。model10 (CZ-820C) : データレコーダー内蔵。価格は69,800円。 model30 (CZ-822C) : 5インチ (2D) FDD×2基内蔵。X1F model20にあった外付け用FDDインターフェースが省かれている。価格は118,000円。 X1 twin(CZ-830C/1987年12月) 「これがX1誕生5年目の解答です。」というキャッチフレーズで宣伝された、X1シリーズの最終機種。パソコンとしてのX1互換のシステムと、ゲーム用の「ホームエンターテイメントシステム」(HEシステム)を1つの機体に内蔵したハイブリッド機。実質的にはX1とPCエンジン(日本電気ホームエレクトロニクスから1987年10月に発売された、HEシステム規格に準拠したゲーム機)の一体機であるが、「PCエンジン」の名称は日本電気ホームエレクトロニクスの登録商標であるため、X1 twinにおいてはあくまで「HEシステム」の名称が使われている。X1部分とHEシステム部分は同時に起動でき、専用ディスプレイテレビを使用するとスーパーインポーズで重ね合わせて画面を見ることができた。なお、テラドライブと違いX1部分とHEシステム部分は相互のアクセスや連携が一切できない仕組みとなっており、電源とビデオ出力を共有したのみの中途半端な機種と受け止められた。 5インチ (2D) FDD×1基搭載。本体色はブラック (BK) のみ。価格は99,800円。本体前面にX1twinとエンボス加工されている。キーボードのロゴもこれまではX1ロゴのみだったのに対し、X1twinのロゴが金文字プリントされている。1988年度グッドデザイン賞受賞。 X1C以降、C, D, F, Gと連番のようになっているが、Eは抜けている。なお、turbo発売時の、Oh!MZには、X1Es,X1Ekなる性能強化機種の噂情報が載っている。この記事に関係して混乱を避けるためにEを飛ばしたか、あるいはturbo自体が「E」にあたる可能性もある。
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