Take Me Out to the Ball Gameとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > Take Me Out to the Ball Gameの意味・解説 

私を野球に連れてって

(Take Me Out to the Ball Game から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 04:27 UTC 版)

音楽・音声外部リンク
全曲を試聴
Take Me out to the Ballgame [1908] - Harvey Hindermeyerの歌唱、Nonesuch提供のYouTubeアートトラック。
Take Me Out To The Ball Game - エリック・カンゼル指揮シンシナティ・ポップス・オーケストラの演奏、Universal Music Group提供のYouTubeアートトラック。

私を野球に連れてって』(わたしをやきゅうにつれてって、: Take Me Out to the Ball Game)は、アメリカ合衆国の古いノベルティソング1908年に作曲され、以来野球文化圏の野球ファンの愛唱歌となっている。

概要

クラッカー・ジャック

歌詞の内容はケイティ・ケイシー(Katie Casey)という野球好きな女性が、彼氏のショー観劇の誘いも断って「野球場に連れてって」と頼むというもの。歌詞は、1908年に作られたものと1927年に作られたものとで2つ存在しており、1927年に作られたものでは、歌詞に登場する女性がケイティ・ケイシーからネリー・ケリー(Nelly Kelly)という名前に変わっているが、実際の球場でよく歌われるコーラス部分には歌詞の変更はない。歌詞の中には、アメリカの野球場で販売されることの多いクラッカー・ジャックというスナック菓子と、ピーナッツが登場する。

MLBの試合においては、本曲を7回表終了時に歌う習わしがある。この時にはスタンドの観客は立ち上がって歌を歌い(この際、歌詞中の「home team」を応援する球団名に変えて歌うのが通例)、同時にちょっとした背伸びや運動をして観戦で固まった身体をほぐす。これを「セブンス・イニング・ストレッチ」(Seventh inning stretch、7回でのストレッチ)と呼ぶ。「セブンス・イニング・ストレッチ」の由来は、1910年にワシントンで行われた公式戦開幕試合でウィリアム・ハワード・タフト大統領が7回の攻撃時に背伸びをして立ち上がったのを見て、ファンがそれをまねしてこの楽曲を歌ったことからとされる。なお稀なケースであるが、試合が延長戦に入った場合は14回表終了時・21回表終了時と7回毎に流される[1]

1949年には、本曲を元にした同名の野球ミュージカル・コメディ映画(日本未公開。『私を野球につれてって』のタイトルでDVDが発売されている)がMGMで製作されている(バスビー・バークレイ監督、主演:ジーン・ケリーフランク・シナトラエスター・ウィリアムズ)。映画の中ではケリーとシナトラが本曲を歌い、曲に合わせてタップダンスを披露している。

日本でも東京ドーム千葉マリンスタジアムほっともっとフィールド神戸でのプロ野球の試合で、マスコットのダンスと共に演奏されていた。また、かつての東京ドームや阪神甲子園球場広島市民球場では日本語の歌詞が付いたものが流されていた。その他の球場でも、試合の合間などにオルガン等でよく演奏されている。

1999年には大友康平が訳詩でカバーしたシングルをリリースし、前述の東京ドームでの日本語版の演奏に使用された。また、2015年には遊助が「Take me out to the ball game〜あの・・一緒に観に行きたいっス。お願いします!〜」として、オリジナルの日本語歌詞をつけてカバーした。

2015年3月13日からは、東京ドームの最寄駅である東京メトロ南北線後楽園駅発車メロディ(発車サイン音)として使用されている[2][3]。編曲は福嶋尚哉が手掛けた[4]

野球好きの落語家桂米助出囃子に使用している。

作詞・作曲者

作詞者のジャック・ノーワース(: Jack Norworthと、作曲者のアルバート・フォン・ティルザー(: Albert Von Tilzerは、20世紀初頭のヴォードヴィル業界で活動していた音楽家コンビである。この歌はノーワースの妻ノーラ・ベイズが歌い、ヴォードヴィル・ショーとレコードからヒット、楽譜は当時のベストセラーになった。

歌詞は作者のノーワースが野球試合開催の広告をニューヨークの地下鉄車内で見かけ、野球場の最寄り駅に到着するまでの間にその場の思いつきで考えたものである。楽曲制作時、ノーワースとティルザーの2人とも野球の試合を見たことはなく、ティルザーは野球のルールもほとんど知らなかった。ティルザーが初めて野球観戦に出かけたのは、作曲の20年後のことである。

脚注

関連項目


Take Me Out to the Ball Game

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 00:36 UTC 版)

ムダヅモ無き改革」の記事における「Take Me Out to the Ball Game」の解説

1908年作曲されアメリカノベルティソング邦題は「野球場へ行こう」。アメリカ野球ファン愛唱歌として有名。回想シーン使われブッシュ一家追憶日々彩った

※この「Take Me Out to the Ball Game」の解説は、「ムダヅモ無き改革」の解説の一部です。
「Take Me Out to the Ball Game」を含む「ムダヅモ無き改革」の記事については、「ムダヅモ無き改革」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「Take Me Out to the Ball Game」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「Take Me Out to the Ball Game」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Take Me Out to the Ball Gameのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Take Me Out to the Ball Gameのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの私を野球に連れてって (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのムダヅモ無き改革 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS