S-1系統(定期観光路線バス)
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「都営バス南千住営業所」の記事における「S-1系統(定期観光路線バス)」の解説
記載停留所のみ停車。通常時は中央通り経由、歩行者天国実施時には昌平橋通り経由。 S-1:上野松坂屋前 - 上野公園山下 - 菊屋橋(合羽橋) - 浅草一丁目 - 浅草雷門 - リバーピア吾妻橋前(墨田区役所前) - とうきょうスカイツリー駅入口(業平橋) - 押上 - 錦糸町駅前 S-1:東京駅丸の内北口(オアゾ前) - 日本橋三越 - 神田駅前 - 須田町(秋葉原) - 上野松坂屋前 - 上野公園山下 - 菊屋橋(合羽橋) - 浅草一丁目 - 浅草雷門 - リバーピア吾妻橋前(墨田区役所前) - とうきょうスカイツリー駅入口(業平橋) - 押上 - 錦糸町駅前 (土曜・休日のみ) 2008年4月26日、「初めて東京を訪れる者でも気軽に利用できる都内の観光名所を結ぶ便利な路線」を運行コンセプトとし、皇居・丸の内・秋葉原・浅草公園六区・両国などの各観光スポットを結ぶ路線 として運行が始まった。愛称は「東京→夢の下町(とうきょう→ゆめのしたまち)」。一般車両から大幅に改造された専用車両が使用され、観光路線バスであることの認識性向上を図ったほか、停車する各停留所に本系統独自のナンバリングを設定したり、4ヶ国語(日・英・韓・中)の車内放送を採用した。 「観光路線バス」という観点から、朝の通勤時間帯以前および夕刻以降の退勤時間帯の運行は行わず、日中に限って運行される。運行ダイヤについては、運行開始当初は両起点停留所で全日始発9:00、終発18:30であったが、2010年4月より平日の始発が11:00に繰り下げられた。各時とも正時と30分の1時間2回発車し、各便の始点から終点までの標準運行時間は39分間ないし40分間に設定されている。 主な運行概況 沿線のイベントなどを考慮して、往路と復路とも一部で別ルート・別停留所を用いる。 開設当時、日曜・祝日の午後に中央通りの神田須田町 - 外神田五丁目(東京メトロ銀座線末広町駅付近)で歩行者天国が実施されていた関係で、秋葉原周辺の経路と停車する停留所は通常時と歩行者天国実施時で異なっていた(経路はいずれも東京駅発の場合。錦糸町駅発は下記の逆ルート)。しかし、2008年6月8日に発生した秋葉原通り魔事件を受け、中央通りの歩行者天国が2011年1月16日まで中止となった。2010年3月31日までは歩行者天国が停止されても迂回運行は継続されたが、同年4月1日から2011年1月16日までは迂回を取り止めていた。その後、2011年1月23日から歩行者天国が再開し、「歩行者天国時間帯のみ迂回」という措置に変更となった。しかし、その後のダイヤ改正で、全便「須田町」に停車するようになり、迂回はするものの「万世橋」への停車は行わない。 運行日時概要・運行経路通常時 「須田町停留所」に停車後、中央通りを直進する。 歩行者天国実施時 「須田町停留所」 (- 万世橋交差点 - 昌平橋交差点 - 昌平橋通り - 妻恋坂交差点 - 蔵前橋通り)- 末広町駅と迂回 隅田川花火大会開催時 東京駅丸の内北口・上野松坂屋 - 菊屋橋・浅草雷門と、とうきょうスカイツリー駅入口 - 錦糸町駅前に分断して折返し運行が行われる。 浅草寺関連の祭事開催時 通例交通規制で雷門通り付近が通行止めとなるため、「浅草雷門」停留所が使用出来ない場合は「駒形橋」を代替として用いる場合がある。錦糸町駅行:江戸通り・東42浅草橋方面行 東京駅行:浅草通り・めぐりん東西ルート「都営浅草駅」停留所付近 当路線の停留所は、上記の6観光スポット圏に各1-2停留所しか設置されておらず、重複して併走する一般路線に比較すると停留場間のスパンがきわめて長く、走行の際にも一般の路線バスとは異なり、外側の走行車線よりも内側の追越車線を使用するのがほとんどで、実質的には急行運転となっている。特に東京駅 - 浅草雷門については、当路線が想定している観光客よりも、路線バスユーザーによる「実質的な急行路線バス」としての利用客が圧倒的に多い。これは「日本橋三越」が文字どおり日本橋三越本店前、「須田町」が秋葉原電気街南入口、「上野公園山下」が京成上野駅前に所在する同駅至便の乗換停留所、「浅草雷門」が浅草駅乗換停留所、観光ニーズというよりも買物・乗換ニーズとして利用されているためである。 2010年4月1日、新たに「神田駅」「上野松坂屋」「上野公園山下(東京駅方面)」「浅草一丁目」の各停留所が追加され、上野駅停留所は廃止された。また、都営両国駅止まりがなくなり、往路・復路とも両国駅発着となった。 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響で7月19日まで運休となった。7月20日から運転を再開したが、あわせてリバーピア吾妻橋前(墨田区役所)、業平橋および押上を経由し、錦糸町駅発着系統を新設することとなった。一方で、東京駅丸の内北口 - 両国駅間の運行は、大幅に見直しが行われ、土曜・休日の4往復のみとなった。 2012年3月20日の改正では両国駅発着が廃止され、全便が錦糸町駅発着に統一された。またこの改正で、秋葉原周辺で歩行者天国が行われていても停車する停留所は須田町となった。 開業以来、専用車両が専属で運用されてきたが、一般車両による代走も度々発生していた。2018年からは経年のため専用車両の除籍が開始され、2019年までに全車が除籍されすべて一般車両での運行となったが、独自の4ヶ国語車内放送は継続している。 2022年3月31日をもって運行を終了する。
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