Replicationとは? わかりやすく解説

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replication

別表記:レプリケーション

「replication」とは・「replication」の意味

「replication」とは、複製繰り返しプロセスを指す言葉である。科学技術分野では、実験研究の再現性確認するために行われる実験繰り返しを指すことが多い。また、コンピュータ科学分野では、データシステム複製意味することがある。これにより、データ冗長性耐障害性向上する

「replication」の発音・読み方

「replication」の発音は、/ˌrɛplɪˈkeɪʃən/である。IPAカタカナ読みでは「レプリケイション」となる。日本人発音するカタカナ英語では「レプリケーション」と読むことが一般的である。

「replication」の定義を英語で解説

Replication is the process of duplicating or repeating something, often for the purpose of ensuring accuracy, consistency, or redundancy. In scientific and technical fields, replication is often used to describe the repetition of experiments or studies to confirm their reproducibility. In computer science, replication can refer to the duplication of data or systems to improve redundancy and fault tolerance.

「replication」の類語

「replication」の類語には、duplication複製)、reproduction再生産)、copyingコピー)、cloningクローニング)、reiteration(繰り返し)などがある。これらの言葉は、それぞれニュアンス使用される文脈異なるため、適切な言葉選んで使用することが重要である。

「replication」に関連する用語・表現

「replication」に関連する用語表現には、replicate複製する)、replicator(複製装置)、replicable(複製可能な)、replication factor複製数)、replication fork複製フォーク)などがある。これらの言葉は、「replication」を基にした派生語関連する概念を表す。

「replication」の例文

1. The replication of the experiment produced similar results.(実験複製同様の結果もたらした。) 2. Data replication ensures that information is not lost in case of a system failure.(データ複製は、システム障害発生した場合でも情報失われないようにする。) 3. The scientist emphasized the importance of replication in research.(科学者は、研究における複製重要性強調した。) 4. The replication process in DNA involves the creation of two identical strands.(DNAの複製プロセスでは、2つ同一の鎖が作られる。) 5. The software allows for easy replication of files across multiple devices.(そのソフトウェアは、複数デバイス間でのファイル簡単な複製可能にする。) 6. The artist's replication of the famous painting was nearly indistinguishable from the original.(その画家有名な絵画複製は、オリジナルとほとんど見分けがつかなかった。) 7. The replication of cells is a fundamental process in living organisms.(細胞複製は、生物にとって基本的なプロセスである。) 8. The company implemented a replication strategy to protect its data from potential threats.(その企業は、潜在的な脅威からデータ保護するために、複製戦略実施した。) 9. The study's findings were confirmed through multiple replications.(その研究の結果は、複数回の複製通じて確認された。) 10. The replication of the virus in the host organism can lead to illness.(ウイルスの宿主生物での複製は、病気につながることがある。)

レプリケーション【replication】

読み方:れぷりけーしょん

複製。特に、DNA分子複製の意で用いられる

コンピューターネットワーク上に同じ機能内容をもつサーバーデータベース複製用意し負荷分散して軽減させる仕組み保存するデータを常に同一のものにするよう、自動的にデータ更新情報やり取りする。


じこきぞく‐かん【自己帰属感】

読み方:じこきぞくかん

《replication》主にコンピュータースマートホンなどのユーザーインターフェースにおいて、利用者による操作と、画面上の対象物動き一致しあたかも身体の延長のように感じ感覚


DNAの複製

同義/類義語:複製
英訳・(英)同義/類義語:DNA replication, replication

それぞれの鎖を鋳型にして、同じ配列を持つ新しDNA分子合成されること。DNAポリメラーゼなどが働き細胞周期による調節を受ける。

DNA複製

英訳・(英)同義/類義語:DNA replication, replication

二本鎖DNAそれぞれの鎖を鋳型にして、同じ配列を持つ新しDNA分子合成されること。DNAポリメラーゼなどが働き細胞周期による調節を受ける。
「生物学用語辞典」の他の用語
遺伝や核酸に関する反応や現象など:  DNAの高次構造  DNA修復  DNA分枝点  DNA複製  DNA配列  DNA鑑定  F因子

複製

Replication

【概要】 ウイルスの増殖のこと。ウイルス増えるときは、宿主細胞の中で細胞装置材料利用しながら、自分と同じものを作らせるインフルエンザウイルスなどは、最初数時間のうちに数千万倍以上に増えるという。

《参照》 ウイルス


レプリケーション

(Replication から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/09 08:43 UTC 版)

レプリケーション: Replication)とは、ソフトウェアハードウェアの冗長なリソース間で一貫性を保ちながら情報を複製し多重化する処理を意味し、信頼性やフォールトトレラント性やアクセス容易性を強化する。

解説

同じデータを複数の記憶装置に格納することを「データレプリケーション」、同じ計算タスクを何度も実行することを「計算レプリケーション」という。計算タスクの場合、異なる機器上で実行すれば「空間的レプリケーション」となり、同じ機器上で繰り返し実行すれば「時間的レプリケーション」となる。Replication は本来は「複製」の意。

複製された実体へのアクセスは、一般に複製されていない単一の実体へのアクセスと同じである。外部のユーザーから見てレプリケーションは透過的でなければならない。また、障害発生時の複製物へのフェイルオーバーは、可能な限り隠蔽される。

データやサービスのレプリケーションは、一般に動的レプリケーションと静的レプリケーションに分けられる。動的レプリケーションでは、同じ要求を全複製で処理する。静的レプリケーションでは、1つの要求は1つの複製で処理され、それによる状態変化を他の複製に転送する。ある時点で1つのマスター複製が選ばれ、全要求を処理する場合、これを「プライマリ/バックアップ」型(マスタースレーブ型)といい、高可用クラスターでよく使われる。一方、任意の複製が要求を処理して状態を分配する場合、これを「複数プライマリ」型(データベースではマルチマスターレプリケーション)と呼ぶ。複数プライマリ型では、何らかの分散並行性制御が必須であり、分散ロックマネージャなどが使われる。

負荷分散は、異なる計算タスクを複数マシンに分配するのであって、計算レプリケーションとは異なる。ただし、負荷分散ではデータを複数マシンで共有する必要があるため、データレプリケーションを内部で行っている。

バックアップは、長期に渡ってコピーを保持し続けるため、レプリケーションとは異なる。レプリケーションでは、データは頻繁に更新される。

分散システム

レプリケーションは、分散システムには古くからある概念で、しかも重要である。

レプリケーション対象がデータであっても計算であっても、その目的は、入って来るイベントを処理するプロセス群を用意することである。データレプリケーションの場合、そのプロセス群は受動的であり、格納されたデータを維持し、要求に応じて読み出したり、更新したりする。計算レプリケーションの場合、その目的はフォールトトレラント性を持たせることにある。例えば複製されたサービスは、プライマリのコントローラが故障してもバックアップがその機能を引き継げると保証する目的で、電話の交換網の制御に使われるだろう。しかし、潜在的なニーズはどちらでも同じである。すなわち、複製が同じ順序で同じイベント列を見ると保証することによって全体として一貫性を保ち、どの複製でも要求に答えることができる。

レプリケーション・モデル

データレプリケーションには、それぞれに特徴の異なる以下のようなモデルが存在する。

トランザクション・レプリケーション
トランザクションデータ(データベースなどのトランザクション的ストレージ構造)のレプリケーションのモデル。この場合、単一コピー逐次化可能性モデルを使い、トランザクションシステムが保証すべきACID属性に従って、複製されたデータ上のトランザクションの結果を正しく定義する。
状態機械レプリケーション
複製された処理を決定性有限状態機械と看做し、全てのイベントのアトミックブロードキャストが可能であると看做すモデル。分散合意という分散処理全般における問題に基づき、トランザクション・レプリケーション・モデルとも大部分が共通である。誤って「動的レプリケーション」と同義に扱われることもある。
仮想同期
一群のプロセスが協力して、メモリ上のデータを複製したり、協調動作するモデル。「プロセスグループ」と呼ばれる分散システム上の概念を導入する。プロセスがプロセスグループに参加するのは、ファイルをオープンするのに似ている。プロセスがグループに追加されると、グループメンバーが複製したデータの現在状態を含むチェックポイントが提供される。グループ内のプロセスは互いにイベントをマルチキャストするが、その際に観測されるイベントの順序はどのプロセスからも同じであることが保証される。

どういったモデルを選択するかによって、性能は大きく変わる。単一コピー逐次化可能性を保証しようとすると、トランザクション・レプリケーションは最も遅くなる(性能を改善するには、ログベースのレプリケーションを採用することが考えられるが、ログの一部が障害によって失われると一貫性が保てなくなる)。仮想同期はこの中では最も高速だが、障害への対処はあまり厳密ではない。状態機械レプリケーションはこれらの中間である。

仮想同期モデルは、動的レプリケーションにも静的レプリケーションにも使える。一方、状態機械レプリケーションやトランザクション・レプリケーションは制約が多く、エンドユーザーがアクセスできない層に埋め込まれていることが多い[要出典]

データベース

データベースのレプリケーションは多くのデータベース管理システムが採用している概念で、データベースのオリジナルとコピーのマスタースレーブ関係を意味する。マスター側は更新を記録し、それがスレーブ群に通知される。スレーブ側は更新を正しく受け取ったというメッセージを送り、次の更新を受け付けられる状態であることを通知する。

マルチマスターレプリケーションでは、任意のデータベースノードに更新要求を送ることができ、そこから他のサーバに通知する。しかし、実際にはコストや複雑さの増大によって、この方式を採用できない場合もある。マルチマスターでの一般的課題として、トランザクションがかち合った場合の解決方法(あるいはかち合うのを防ぐ方法)がある。一般に、同期式レプリケーションではトランザクションの衝突を防ぐ方式をとるが、非同期式レプリケーションでは衝突を防ぐことはできず、何らかの方法で解決しなければならない。例えば、2つのノードで同時に1つのレコードが更新されたとき、先行レプリケーションではコミット以前に衝突を検出し、一方を中止させることができる。遅延レプリケーションの場合、両方がコミットされた後、再同期が行われたときに解決処理を施す。その場合、トランザクションのタイムスタンプに基づいて解決したり、ノードの優先順位に基づいて解決したり、もっと複雑な方式で解決する必要がある。

ストレージ

リアルタイムのストレージレプリケーションは、単一のブロックデバイスへの更新を複数の物理ハードディスクドライブに分散させるよう実装することでなされることが多い。こうすることで、オペレーティングシステムのサポートするファイルシステムを改造することなくレプリケーションが可能となる(ファイルシステムのコードはブロックデバイスのドライバ層の上で動作するため)。ハードウェア(ディスクアレイ)で実装される場合とソフトウェア(デバイスドライバ)で実装される場合がある。

最も基本的な方式はミラーリングであり、一般にローカルに接続されたディスク群を使う。

一般にストレージ業界では、ローカルな方式を「ミラーリング」、コンピュータネットワーク経由で遠隔にあるディスク間で行える方式を「レプリケーション」と呼ぶ。その目的は何らかの障害によってデータが損なわれることを防ぎ、災害が起きた場合にディザスタリカバリによって復旧可能とすることである。通常、マスタースレーブ型のレプリケーションモデルが使われる。書き込み操作をどう扱うかによって以下のように分類される。

同期レプリケーション
アトミックな書き込み操作によって「ゼロデータロス(zero data loss)」を保証する。すなわち、マスター側とスレーブ側で、双方が成功か失敗かの認識を共有する。ローカルとリモートの両方のストレージから完了通知があるまで、書き込みは完了したと看做されない。アプリケーションも書き込みトランザクションが完了するまで待ち合わせるため、全体の性能がかなり低下する。性能低下はほぼ距離に比例する(光速度によるレイテンシ)。10km離れていると、ラウンドトリップ時間は最善でも67μsであり、一般にローカルな(キャッシュされた)書き込みは10から20μsで済む。
見過ごされがちな同期レプリケーションの特徴として、リモートのストレージの故障や通信回線の切断によっても、以降の書き込みは全て失敗する(ストレージシステムとしてフリーズする)。逆にそうなっているためにゼロデータロスと言える。しかし、商用システムではそれでは困るため、ゼロデータロスの保証を失ってもローカル側だけで動作し続けるようにしていることが多い。
非同期レプリケーション
ローカルなストレージで書き込みが完了すると同時に書き込み要求が完了したと看做す。リモートのストレージも更新するが、若干の遅延がある。性能は大幅に向上するが、ローカルなストレージが故障したとき、リモートのストレージが完全なコピーになっているか(データが失われないか)は保証できない。
半同期レプリケーション
いくつかのベンダーが使っている用語だが、意味は定まっていない。
Point-in-Time レプリケーション
定期的なスナップショットでプライマリストレージ以外に複製を作る。

主な実装として、次のものがある。

分散共有メモリ

レプリケーションの別の用法として、分散共有メモリシステムがある。この場合、システム内の多数のノードがメモリ上の同じページを共有する場合があり、それはすなわち個々のノードがそのページの複製を保持することを意味する。

プライマリ/バックアップ型と複数プライマリ型

古典的なレプリケーションの多くはプライマリ/バックアップ・モデルに基づいており、1つのデバイスやプロセスが他のデバイス群やプロセス群を制御する。例えば、プライマリがバックアッププロセスに更新ログを渡しながら何らかの計算をしている。そして、プライマリプロセスが何らかの障害で停止すると、バックアップが交代して計算を引き継ぐ。この方式では障害発生時にログの一部が失われ、バックアップがプライマリの最近の状態と全く同一とはならない可能性がある。そのため、トランザクション結果の一部が失われる危険性があるにもかかわらず、データベースでのレプリケーションでは一般的な方法であった。

プライマリ/バックアップ型の欠点は、2つのプロセスが動作しているのに、その一方しか実際には操作を行っていない点である。それによってフォールトトレラント性は得られるが、同じ処理能力にほぼ倍のコストを費やしていることになる。このため1985年ごろから、新たなレプリケーション方法が模索されはじめた。その成果として、複製群が協調動作し、各プロセスが相互にバックアップの役目を果たしつつ、負荷を共有する方式が生まれた。

データベースの研究で有名なジム・グレイは、複数プライマリ型レプリケーションによるトランザクションモデルを研究し、最終的にその方式に懐疑的な論文を発表した[1]。簡単に説明すると、グレイはデータベースが n 個のサブデータベースに自然に分割できない限り、並行性制御の競合が生じて性能を低下させ、その性能低下は n の関数で表されるだろうと主張した。彼は典型的な手法による性能低下が O(n3) になると予測した。従って、自然に分割できるような場合のみ、データベースの分割をすべきであるとの主張である。

現実は、それほどひどいことにはならなかった。例えば、1985年から1987年にかけて、仮想同期モデルが登場して標準として広く受け入れられるようになった(各社が採用し、CORBAのフォールトトレラント標準の基盤にもなった。また、IBM WebSphere やマイクロソフトのエンタープライズ・クラスタリング技術でもレプリケーションに採用された)。仮想同期は複数プライマリ型の実装も可能で、プロセスグループが協調して処理を並列化する。この方式はメモリ上のデータにしか適用できないが、グループの規模に比例して性能が向上する。

最近の製品でも同様の手法がサポートされている。例えばSpread Toolkitは仮想同期モデルをサポートし、複数プライマリ型レプリケーションの実装に使っている。C-EnsembleQuicksilver でも同様の方式が可能である。WANdisco は動的レプリケーションが可能であり、ネットワーク上の全ノードが正確な複製になっていて、全ノードが同時に動作可能である(WAN向けに最適化されている)。

脚注

  1. ^ "The Dangers of Replication and a Solution"

関連項目

外部リンク



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