NAS電池
別名:ナトリウム・硫黄電池
【英】sodium-sulfur battery, sodium and sulfur battery
NAS電池とは、は正極の活物質として硫黄を、負極の活物質としてナトリウムを使用する大型の二次電池である。
NAS電池は、主に、大型の蓄電池として施設などに据え付けて利用される。自動車などに利用される鉛蓄電池と比べて軽量であり、数倍の電力量を蓄えることできる。非常用電源としての用途や、揚水発電のように夜間に充電、昼間の電力需要ピーク時に電力供給側に回る、といった利用方法や、再生可能エネルギーを使用する発電システムと組み合わせて、候などに応じて充放電を行い、施設全体の発電量を安定化させる、といった用途などに利用できる。長寿命で、原料が入手しやすいという点も利点となっている。
NAS電池は日本ガイシと東京電力によって共同開発された。なお、「NAS電池」という名称は東京電力の商標である。
参照リンク
NAS電池 - (日本ガイシ株式会社)
NAS電池
ナトリウム硫黄電池。2次電池の一種。電気自動車の動力用として研究されてきたもののひとつ。電流効率100%、エネルギーも高いが、作動温度が350℃と高温のため熱管理が重要となる。
ナトリウム・硫黄電池
(NAS電池 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/31 16:03 UTC 版)

ナトリウム・硫黄電池(ナトリウム・いおうでんち、英: sodium-sulfur battery)とは、負極にナトリウムを、正極に硫黄を、電解質にβ-アルミナを利用した高温作動型二次電池である。NAS電池(なすでんち)またはNAS(なす)とも呼ばれる。特に大規模の電力貯蔵用に作られ、昼夜の負荷平準や、風力発電と組み合わせ離島での安定した電力供給などに用いられる。ちなみにNAS電池は日本ガイシの登録商標である。
電池反応
ナトリウム・硫黄電池は、活物質であるナトリウムや硫黄を溶融状態に保ち、β-アルミナ電解質のイオン伝導性を高めるために高温(約300[1] - 350 ℃[2][3]) で運転される。負極の溶融ナトリウムは、β-アルミナとの界面でNa+に酸化され電解質を通って正極に移動する。正極ではNa+が硫黄によって還元されて五硫化ナトリウム(Na2S5)となる。電池反応(放電反応)は次の通り。
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負極:
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