ナトリウム硫黄電池とは? わかりやすく解説

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ナトリウムいおう‐でんち〔‐いわう‐〕【ナトリウム硫黄電池】


NAS電池

読み方ナスでんち
別名:ナトリウム・硫黄電池
【英】sodium-sulfur battery, sodium and sulfur battery

NAS電池とは、は正極活物質として硫黄を、負極活物質としてナトリウム使用する大型二次電池である。

NAS電池は、主に、大型蓄電池として施設など据え付けて利用される自動車など利用される鉛蓄電池比べて軽量であり、数倍の電力量蓄えことできる非常用電源としての用途や、揚水発電のように夜間充電昼間の電力需要ピーク時電力供給側に回る、といった利用方法や、再生可能エネルギー使用する発電システム組み合わせて、候などに応じて放電行い施設全体発電量を安定化させる、といった用途など利用できる長寿命で、原料入手しやすいという点も利点となっている。

NAS電池は日本ガイシ東京電力によって共同開発された。なお、「NAS電池」という名称は東京電力商標である。


参照リンク
NAS電池 - (日本ガイシ株式会社
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バッテリー:  一次電池  CIGS  バッテリー  NAS電池  二次電池  ニカド電池  ニッケル水素電池

ナトリウム・硫黄電池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 09:02 UTC 版)

ナトリウム・硫黄電池(ナトリウム・いおうでんち、: sodium-sulfur battery)とは、負極ナトリウムを、正極硫黄を、電解質β-アルミナを利用した高温作動型二次電池である。NAS電池(なすでんち)またはNAS(なす)とも呼ばれる。特に大規模の電力貯蔵用に作られ、負荷平準や、風力発電と組み合わせ離島での安定した電力供給などに用いられる。ちなみにNAS電池日本ガイシ登録商標である。


  1. ^ a b c d e f g h 系統安定化に向けた蓄電池技術の動向と課題 (PDF)”. 独立行政法人産業技術総合研究所 ユビキタスエネルギー研究部門 辰巳国昭 (2008年8月8日). 2011年6月30日閲覧。
  2. ^ a b 基礎講座「電気エネルギー 蓄積技術の現状と適要」 (PDF)”. 社団法人 建設電気技術協会 (2003年3月). 2011年6月30日閲覧。
  3. ^ 野村栄一, 松井一真, 高嶋皓一郎, 飯島繁, 松尾康史「電力貯蔵用1000kWナトリウム-硫黄電池の開発」『電気化学および工業物理化学』第61巻第8号、電気化学会、1993年、 968-971頁、 doi:10.5796/electrochemistry.61.968ISSN 0366-9297NAID 130007707346
  4. ^ 日本ガイシ株式会社 NAS 技術部  大坂 伸一郎 (9 2015). “コンテナ一体型ナトリウム・硫黄電池”. Safety & Tomorrow 163: 34-43. http://www.khk-syoubou.or.jp/pdf/guide/magazine/163/contents/163_34.pdf. 
  5. ^ 2010年02月18日 NAS電池の火災発生のお知らせとお詫び”. 日本ガイシ株式会社. 2011年6月30日閲覧。
  6. ^ 2011年09月22日 NAS電池の火災発生のお知らせとお詫び”. 日本ガイシ株式会社. 2011年9月22日閲覧。
  7. ^ NAS電池の火災事故に関するご質問”. 日本ガイシ株式会社. 2012年7月9日閲覧。
  8. ^ NAS電池の火災事故の原因、安全強化対策と操業再開について”. 日本ガイシ株式会社 (2012年6月7日). 2013年8月6日閲覧。
  9. ^ NAS電池を年産150MWに増強”. 日本ガイシ株式会社 (2008年7月28日). 2011年6月30日閲覧。
  10. ^ 日本ガイシ、NAS電池を用いた電力調整事業に参加”. 畑陽一郎,EE Times Japan (2010年2月10日). 2011年6月30日閲覧。


「ナトリウム・硫黄電池」の続きの解説一覧

ナトリウム・硫黄電池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 01:38 UTC 版)

ナトリウム電池」の記事における「ナトリウム・硫黄電池」の解説

詳細は「ナトリウム・硫黄電池」を参照 電解質としてβアルミナ固体電解質使用する高温維持しなければならない2018年時点ではナトリウム系の電池実用化されているのはこの形式のみ。

※この「ナトリウム・硫黄電池」の解説は、「ナトリウム電池」の解説の一部です。
「ナトリウム・硫黄電池」を含む「ナトリウム電池」の記事については、「ナトリウム電池」の概要を参照ください。

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