AFC女子アジアカップとは? わかりやすく解説

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AFC女子アジアカップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/26 08:36 UTC 版)

AFC女子アジアカップ
開始年 1975年
主催 AFC
地域 アジア
参加チーム数 12(本大会)
前回優勝  中華人民共和国(9回目)
最多優勝  中華人民共和国(9回)[注 1]
サイト 公式サイト
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AFC女子アジアカップ: AFC Woman's Asian Cup)は、アジアサッカー連盟(AFC)が主催する、アジア各国のナショナルチームによる女子サッカー大陸選手権大会である。男子のAFCアジアカップに相当する大会である。

歴史

1975年にアジア女子サッカー連盟(ALFC)がアジア女子選手権として開催し、1986年にALFCがAFCに吸収されてからはAFC女子選手権: AFC Woman's Championship)になり、2006年の本大会から現在の名称となった(ただし以前から通称として「(女子)アジアカップ」の呼び名が使われていた)。

当大会は、開催年によってはFIFA女子ワールドカップのアジア予選を兼ねているものの、2031 FIFA女子ワールドカップ以降は当大会はワールドカップの予選を兼ねず、ワールドカップ予選は個別の大会を実施するものとした。一方で当大会がオリンピック女子サッカーのアジア予選の一部を兼ねるようになり、当大会の上位8チームがオリンピック最終予選に進出するという制度となる予定である。[1]

結果

大会結果

開催年 開催国 決勝戦 3位決定戦 出場
国数
優勝 結果 準優勝 3位 結果 4位
1 1975年 イギリス領香港  ニュージーランド 3 - 1  タイ  オーストラリア 5 - 0  マレーシア 6
2 1977年 中華民国  中華民国 3 - 1  タイ  シンガポール 2 - 0  インドネシア 6
3 1979年 インド  中華民国 2 - 0  インド(南)  香港 西オーストラリア州 6
4 1981年 イギリス領香港  チャイニーズタイペイ 5 - 0  タイ  インド 2 - 0  香港 8
5 1983年 タイ  タイ 3 - 0  インド  マレーシア 0 - 0[2]
(PK 5 - 4)
 シンガポール 6
6 1986年 イギリス領香港  中華人民共和国 2 - 0  日本  タイ 4 - 1  インドネシア 7
7 1989年 イギリス領香港  中華人民共和国 1 - 0  チャイニーズタイペイ  日本 9 - 0  香港 8
8 1991年 日本  中華人民共和国 5 - 0  日本  チャイニーズタイペイ 0 - 0 aet
(PK 5 - 4)
 北朝鮮 9
9 1993年 マレーシア  中華人民共和国 3 - 0  北朝鮮  日本 3 - 0  チャイニーズタイペイ 8
10 1995年 マレーシア  中華人民共和国 2 - 0  日本  チャイニーズタイペイ 0 - 0 aet
(PK 3 - 0)
 韓国 11
11 1997年 中国  中華人民共和国 2 - 0  北朝鮮  日本 2 - 0  チャイニーズタイペイ 11
12 1999年 フィリピン  中華人民共和国 3 - 0  チャイニーズタイペイ  北朝鮮 3 - 2  日本 15
13 2001年  チャイニーズタイペイ  北朝鮮 2 - 0  日本  中華人民共和国 8 - 0  韓国 14
14 2003年 タイ  北朝鮮 2 - 1 GG  中華人民共和国  韓国 1 - 0  日本 14
15 2006年 オーストラリア 中国 2 - 2 aet
(PK 4 - 2)
 オーストラリア  北朝鮮 3 - 2  日本 9
16 2008年  ベトナム  北朝鮮 2 - 1  中華人民共和国  日本 3 - 0  オーストラリア 8
17 2010年 中国  オーストラリア 1 - 1 aet
(PK 5 - 4)
 北朝鮮  日本 2 - 0  中華人民共和国 8
18 2014年  ベトナム  日本 1 - 0  オーストラリア  中華人民共和国 2 - 1  韓国 8
19 2018年 ヨルダン  日本 1 - 0  オーストラリア  中華人民共和国 3 - 1  タイ 8
開催年 開催国 決勝戦 準決勝敗退チーム(3位決定戦なし) 出場
国数
優勝 結果 準優勝
20 2022年 インド  中華人民共和国 3 - 2  韓国  日本 /  フィリピン 12
21 2026年 オーストラリア 12
22 2029年 ウズベキスタン

開催実績

開催年 決勝戦開催都市 決勝戦会場 試合数
ゴール数
1試合平均
ゴール数

入場者数
1試合平均
入場者数
1 1975年 香港 香港政府大球場 10 35 3.50 - -
2 1977年 台北 台北陸上競技場 9 30 3.33 - -
3 1979年 カリカット EMSスタジアム英語版 11 22 2.00 - -
4 1981年 香港 香港政府大球場 16 50 3.13 - -
5 1983年 バンコク スパチャラサイ国立競技場 17 57 3.35 - -
6 1986年 香港 旺角大球場 13 61 4.69 - -
7 1989年 香港 香港スタジアム 16 80 5.00 - -
8 1991年 福岡 東平尾公園博多の森陸上競技場 20 98 4.90 - -
9 1993年 クチン サラワク・スタジアム 16 91 5.69 - -
10 1995年 コタキナバル リカス・スタジアム 19 102 5.37 - -
11 1997年 広州 天河体育中心体育場 19 132 6.95 - -
12 1999年 バコロド パナード・スタジアム 34 218 6.41 - -
13 2001年 新北 雲林県政府体育場英語版 30 197 6.57 - -
14 2003年 バンコク ラジャマンガラ競技場 30 184 6.13 - -
15 2006年 アデレード ハインドマーシュ・スタジアム 20 77 3.85 - -
16 2008年 ホーチミン トンニャット・スタジアム 16 57 3.56 21,950 1,372
17 2010年 成都 成都市体育中心 16 45 2.81 59,910 3,744
18 2014年 ホーチミン トンニャット・スタジアム 17 67 3.94 45,250 2,662
19 2018年 アンマン アンマン国際スタジアム 17 66 3.88 31,537 1,855
20 2022年 ナビムンバイ DYパティル・スタジアム 25 104 4.16 - -

統計

代表別通算成績

国・地域名
1  中華人民共和国 16 9 2 4 75 61 5 9 188 2.51 367 38 +329
2  日本 17 2 4 9 81 55 6 20 171 2.06 365 59 +306
3  北朝鮮 11 3 3 3 53 37 6 10 117 2.21 242 38 +204
4  チャイニーズタイペイ 15 3 2 4 64 36 8 20 116 1.81 175 84 +91
5  タイ 17 1 3 2 69 34 2 33 104 1.51 115 171 -56
6  韓国 14 0 1 4 54 28 7 19 91 1.69 157 77 +80
7  オーストラリア 8 1 3 3 41 20 7 14 67 1.63 85 41 +44
8  インド 10 0 2 1 40 18 3 19 57 1.43 54 65 -11
9  香港 14 0 0 3 53 12 5 36 41 0.77 23 166 -143
10  ベトナム 10 0 0 0 33 11 1 21 34 1.03 39 92 -53
11  シンガポール 7 0 0 2 27 7 1 19 22 0.81 21 115 -94
12  ウズベキスタン 6 0 0 0 16 7 0 9 21 1.31 23 78 -55
13  フィリピン 11 0 0 1 37 6 2 29 20 0.54 24 187 -163
14  マレーシア 9 0 0 2 34 4 4 26 16 0.47 12 159 -147
15  インドネシア 5 0 0 2 18 4 1 13 13 0.72 17 77 -60
16  ニュージーランド 1 1 0 0 4 4 0 0 12 3.00 11 3 +8
17  カザフスタン 3 0 0 0 9 2 2 5 8 0.89 16 39 -23
18  ミャンマー 5 0 0 0 17 2 2 13 8 0.47 16 56 -40
19  グアム 4 0 0 0 15 1 0 14 3 0.20 5 112 -107
20  イラン 1 0 0 0 2 0 0 2 0 0.00 0 12 -12
21  ヨルダン 2 0 0 0 6 0 0 6 0 0.00 5 29 -24
22  ネパール 3 0 0 0 10 0 0 10 0 0.00 1 67 -66
  • データは2022年大会終了時点
  • 太字は優勝経験のある国・地域で、太数字は最多記録
  • 斜字は現在AFC以外に加盟
  • 国・地域名は現在の名称で統一した
  • 順位は通算勝点の多い順で、通算勝点が同数の場合は1試合あたりの平均勝点が多い方を、それも同数の場合は得失点差の優れた方を、得失点差も同数の場合は総得点の多い方を上にした
  • 1993年大会までの勝点は<勝=2、分=1、敗=0>であったが、通算成績では現行と同じ<勝=3、分=1、敗=0>で統一した
  • PK戦で決着がついた試合は記録上引分となる

優勝回数

回数 国名
9  中華人民共和国[注 1] 1986,1989,1991,1993,1995,1997,1999,2006,2022
3  チャイニーズタイペイ[注 1] 1977,1979,1981
 北朝鮮 2001,2003,2008
2  日本 2014,2018
1  ニュージーランド 1975
 タイ 1983
 オーストラリア 2010

出場回数

回数 国名
17  日本 1981,1986,1989,1991,1993,1995,1997,1999,2001,2003,2006,2008,2010,2014,2018,2022,2026
17  タイ 1975,1977,1981,1983,1986,1989,1991,1995,1999,2001,2003,2006,2008,2010,2014,2018,2022
16  中華人民共和国[注 1] 1986,1989,1991,1993,1995,1997,1999,2001,2003,2006,2008,2010,2014,2018,2022,2026
14  香港 1975,1977,1979,1981,1983,1986,1989,1991,1993,1995,1997,1999,2001,2003
15  チャイニーズタイペイ[注 1] 1977,1979,1981,1989,1991,1993,1995,1997,1999,2001,2003,2006,2008,2022,2026
14  韓国 1991,1993,1995,1997,1999,2001,2003,2006,2008,2010,2014,2018,2022,2026
11  北朝鮮 1989,1991,1993,1997,1999,2001,2003,2006,2008,2010,2026
11  フィリピン 1981,1983,1993,1995,1997,1999,2001,2003,2018,2022,2026
9  マレーシア 1975,1979,1983,1986,1991,1993,1995,1999,2001
10  インド 1979,1981,1983,1995,1997,1999,2001,2003,2022,2026
10  ベトナム 1999,2001,2003,2006,2008,2010,2014,2018,2022,2026
8  オーストラリア 1975,2006,2008,2010,2014,2018,2022,2026
7  シンガポール 1975,1977,1981,1983,1991,2001,2003
6  ウズベキスタン 1995,1997,1999,2001,2003,2026
5  インドネシア 1977,1981,1986,1989,2022
5  ミャンマー 2003,2006,2010,2014,2022
4  グアム 1997,1999,2001,2003
3  カザフスタン 1995,1997,1999
3  ネパール 1986,1989,1999
2  ヨルダン 2014,2018
1  ニュージーランド 1975
2  イラン 2022,2026

表彰

大会MVP 得点王 得点数 フェアプレー賞
2006 馬暁旭 永里優季 7  中華人民共和国
2008 澤穂希 李琴淑 7  日本
2010 趙潤美 安藤梢 3  中華人民共和国
2014 宮間あや 朴恩善
楊麗
6  日本
2018 岩渕真奈 李影 7  日本
2022 王珊珊 サム・カー 7  韓国

脚注

注釈

  1. ^ a b c d e 第2・3回大会の中華民国の成績はチャイニーズタイペイに加え、中国の成績に加えない。

出典

関連項目

外部リンク


AFC女子アジアカップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/28 06:33 UTC 版)

2007 FIFA女子ワールドカップ・予選 (大陸間プレーオフ)」の記事における「AFC女子アジアカップ」の解説

詳細2006 AFC女子アジアカップ参照2006年7月オーストラリア開催されたこの大会は、前大会2003 AFC女子選手権)同様、翌年FIFA女子ワールドカップアジア予選兼ねて開催大会の上位2チーム開催国中国代表とともに本戦出場となり、その次に位置する1チームプレーオフ進出することになっていた。 日本女子代表なでしこジャパン」はグループリーグ強豪中国から勝利をあげるなどにより3戦全勝で4チームによる決勝トーナメント進出中国進出したため仮に3位になったとしても5大会連続5度目の出場決定となる状況であった。 しかしこの年からアジアサッカー連盟転籍し地元オーストラリア女子代表との対戦となった準決勝では開始10分で先制を許すと、前半ロスタイムにも失点喫しそのまま0‐2敗退3位決定戦では2選手出場停止で欠く北朝鮮表に立て続け前半に3失点したことが響き追い上げ虚しく敗北。2大会連続プレーオフ最後望みを託すことになった

※この「AFC女子アジアカップ」の解説は、「2007 FIFA女子ワールドカップ・予選 (大陸間プレーオフ)」の解説の一部です。
「AFC女子アジアカップ」を含む「2007 FIFA女子ワールドカップ・予選 (大陸間プレーオフ)」の記事については、「2007 FIFA女子ワールドカップ・予選 (大陸間プレーオフ)」の概要を参照ください。

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