55、56型とは? わかりやすく解説

55、56型(1967年 - 1980年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 10:05 UTC 版)

トヨタ・ランドクルーザー」の記事における「55、56型(1967年 - 1980年)」の解説

乗用車ムードあふれるユニークなボディースタイル、クロスカントリー車という特異な車であるにもかかわらず乗用車上回る安全性高出力エンジン理想的な車両重量配分抜群高速性能、と当時解説書にはある。 北米市場強く意識したモデルでランドクルーザーシリーズとしては初めて、工業デザイナー社内)によるスタイリング採用している。 北米ムースヘラジカ)とあだ名されることとなったフロントまわりや大きくへこんだスライド式電動昇降式)のリアウインドウなどそれまで常識にとらわれない独特のスタイルとなった。しかし現場経験の無い若手デザイナー担当したことから、パネル割り不慣れな部分多く生産開始後もライン上でハンマーによる修正が必要となり、品質安定するまでには多く月日要する結果となった北米保安基準適合させるため、インストゥルメントパネル発泡ウレタンパッド覆われステアリングホイール中央にも大型パッド設けられた(その後40系と共通の小ぶりのものに変更)。 パワートレインドライブトレイン40系と全く同じで、当時125馬力となっていたF型ガソリンエンジンコラムシフト3速M/Tが標準組み合わせで、オプションフロアシフト3速又は4速M/Tが選べた。3速M/Tは1速とリバースノンシンクロであった。ファイナルレシオ(デフ減速比)は3.700が標準とされた。トランスファーギア伝達オフセット式で2速の副変速機備える。トランスファーコントロールレバーはフロア配置の1本のみで、PTOウインチなどの使用考慮したニュートラルポジションを持つ2H・4H・N・4Lの4ポジションである。 1967年昭和42年7月 - FJ45V(初代4ドア)の後継車として登場バックドアはスライディングウインドウ(電動昇降式)を持つテールゲート(下開き)とスイングアウトドア(観音開き)の二種類設定された。45初代)好評だった消防車シャーシ国内向け)も55ベースに代わった。 1969年昭和44年) - エンジン出力130馬力に向上。 1972年昭和47年4月 - ステアリングギアウオーム&ローラーからリサーキュレーテッドボール(ボールナット)に変更1973年昭和48年2月 - バックアップランプ大型化し、輝度上げられた(安全対策)。 1973年昭和48年9月 - エンジン無鉛仕様変更環境対策)。 1975年昭和50年1月 - 排出ガス対策適合させるため、全モデルが4,230 cc、140馬力2Fガソリンエンジン変更となり、3速M/Tが廃止されフロアシフト4速M/Tのみとなる。型式認定都合上エンジンの変更日本国内のみ型式がFJ56Vとなったまた、フロントドア三角窓廃止となり、フロントターンシグナルランプの形状変更されターンシグナルランプクリアランスランプ分離クーラーオプション設定された。 1977年昭和52年5月 - フロントドアガラスとサッシ前側の角の形状をR付き変更安全対策)。 1977年昭和52年9月 - アウターリアビューミラーが角型かつ可倒式に、リアコンビネーションランプが縦長大きなものになり、位置低くされ(安全対策)、当時開発中であった60系似た形状となった1979年昭和54年4月 - エンジン改良しロッカーアームプッシュロッド軽量化、ロッカーアームカバーを鋼板プレスかアルミダイキャスト変更。この改良次期モデル60系2F型を引き続き搭載するにあたり騒音対策一つとして行われたもの。エンジン音乗用車風になったため、旧来からのファンを嘆かせることになった。又、排気ガス再循環装置EGR)を採用し外観ではワイパーアームシルバーからブラック変更された。 北米以外仕向け地についても、トヨタ55型にディーゼルエンジン最後まで与えなかった。その点にこのモデルポジショニング良く表れている。より実用的なモデル必要な仕向け地には、1973年からH型ディーゼルエンジン搭載のHJ45の各タイプ用意され、それを補っていた。 当初の予定どおり、生産台数のほとんどが北米はじめとする世界各国輸出された。国内では業務用として多く納入実績誇ったが、高価であったこと、小型車超えていたこと、ディーゼルエンジンがなかったことがネックであったと言われ個人向け販売は振るわなかった。

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