44歳で経営者から映画俳優に転向とは? わかりやすく解説

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44歳で経営者から映画俳優に転向

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 04:55 UTC 版)

九重京司」の記事における「44歳で経営者から映画俳優に転向」の解説

1952年昭和27年)には明治座退き文筆活動行っていたが、1954年昭和29年)、新国劇辰巳柳太郎推薦され同年に製作再開した日活製作し辰巳主演した平手造酒』(監督滝沢英輔)に出演同作同年10月19日公開され、これが映画俳優としてデビュー作である。九重はすでに満44歳になっていた。同作公開後兵庫県宝塚市宝塚映画製作所入社同年12月8日15日公開され志村敏夫1914年 - 1980年)の監督作照る日くもる日 前後篇』に役を得て以降、同撮影所志村敏夫作品中心に出演する1956年昭和31年)、志村新東宝移籍したのを機に九重移籍同年8月22日公開され志村監督の『君ひとすじ完結篇』に出演する新東宝では、志村のもとで脚本執筆村山俊郎と共同執筆した『新妻鏡』、北村秀敏とともに執筆した関八州大利根対決』がそれぞれ同年9月26日、翌1957年昭和32年1月27日公開されている。脚本本名クレジットされたが、出演もした『関八州大利根対決』では、役者として九重の名でクレジットされた。1961年昭和36年8月31日新東宝の倒産まで、数多く同社作品脇役俳優として出演した新東宝の倒産後は、配給部門分社化して設立され大宝配給した『黒と赤の花びら』(監督柴田吉太郎)に出演同作は翌1962年1月14日公開された。新東宝社長であった大蔵貢経営する大蔵映画が、製作を開始すると、第1作超大作太平洋戦争姫ゆり部隊』(監督小森白1962年4月7日公開)、同作前に公開されいわゆるピンク映画第1号」と呼ばれる肉体市場英語版)』(監督小林悟同年2月27日公開)に出演以降同社作品中心に数多く成人映画出演した。『日本映画発達史』の田中純一郎は、同書のなかで黎明期成人映画界のおもな出演者として、扇町京子桂子城山路子光岡早苗同一人物)、内田高子香取環新高恵子松井康子西朱実朝日陽子火鳥こずえ明子森美沙湯川美沙光岡早苗路加奈子有川二郎里見孝二、川部修詩佐伯秀男の名を挙げているが、九重の名は挙げられていないしかしながら九重は、『肉体の市場』や、それに先行する新東宝時代の『続・性と人間』(監督木元健太小林悟1961年1月3日公開)、あるいはそれにつづく『不完全結婚』(監督木元健太小林悟1962年5月1日公開)といった成人映画にすら出演しており、黎明期成人映画界を支えた俳優であるといえる神奈川県藤沢市片瀬に居を構え1970年代以降は、映画出演傍ら「性神研究家」として研究いそしみ文筆活動行い講演行った1975年昭和50年2月から同年6月まで、『週刊文春』(文藝春秋)に「あるピンク男優告白」として『テント虫一代』を連載する1976年昭和51年10月16日には、「大宮先生」役で出演した日仏合作映画愛のコリーダ』(監督大島渚)が日本でも公開された。同年、性神について最初単著ふるさとの性神』を双葉社から上梓する。満69歳のときに出演し1979年昭和54年6月公開された『少女化粧』(監督渡辺護)が俳優としての遺作に当たる。日野繭子父親であった同年8月から翌1980年昭和55年10月まで、『宝石』(光文社)に『艶談・女のまんげ鏡』を連載したこの年九重は満70歳迎えた1985年昭和60年7月2日18時9分に心不全のため死去した。満75歳没。

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