4代目 MA27S/MA37S型(2020年 - )
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 16:48 UTC 版)
「スズキ・ソリオ」の記事における「4代目 MA27S/MA37S型(2020年 - )」の解説
5年ぶりのフルモデルチェンジにあたっては、ファミリー層を中心とした「後席の快適性向上」「荷室の拡大」「安全装備の充実」を求める顧客の声を重視。最大の変更点はボディサイズの拡大で、先代よりも全幅を20mm、全長を80mm(ソリオ)または70mm(ソリオバンディッド)拡大。合わせて内装部品の形状見直しにより、荷室床面長を100mm拡大するとともに、後席左右乗員の肩まわりスペースが広められた。一方で、最小回転半径は3代目(バンディットは2代目)と同じ4.8mとし、小回り性能は維持された。 外観はソリオはフード先端を上げて厚みが増したフロントマスクを採用。バンディットはポジションランプとヘッドランプの二段構え配置を維持しつつフロントグリルを刷新した。ボディカラーは3代目(バンディットは2代目)から共通色のスピーディーブルーメタリック、ピュアホワイトパール(オプションカラー)、スーパーブラックパール、ソリオ専用色のネオンブルーメタリック、クラッシーブラウンメタリック、スターシルバーメタリック、バンディット専用色のプレミアムシルバーメタリック(オプションカラー)の7色を踏襲し、新色のメロウディープレッドパール、新設定のフレイムオレンジパールメタリックの2色を共通色に、新色のグリッターバイオレットパール(オプションカラー)をバンディット専用にそれぞれ設定され、全10色(共通5色・ソリオ専用色3色・バンディット専用色2色)を設定。バンディット専用のブラック2トーンルーフ仕様は2代目からスピーディーブルーメタリックとプレミアムシルバーメタリックの2パターンを踏襲し、新色のメロウディープレッドパールと新設定のフレイムオレンジパールメタリックを加えた4パターンとした。 内装はソリオはネイビーとホワイトを基調としたデザインに、ドアトリムに立体的な表面処理が施され、シートは光沢のあるライン柄とグレーミックス表皮を組み合わせた。バンディットはボルドーとブラックを基調としたデザインに、シートはブラックとボルドー柄を用い、スピードメーターには赤の差し色が用いられた。 安全面では、予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」が強化され、ステレオカメラで最高速度・はみ出し通行禁止・一時停止・車両通行禁止を認識する標識認識機能が新たに搭載され、一部グレードにはACCに全車速追従機能を追加し、運転席のダッシュボード前方にスズキの小型車では初採用となるカラーヘッドアップディスプレイを搭載(このカラーヘッドアップディスプレイはパナソニック オートモーティブ社製の小型コンバイナ(半透明パネル)タイプHUDが採用されている)。これらの装備は3代目ではオプション設定だったガソリン車を含めて全車標準装備となり、一部グレードには受注生産対応で「スズキ セーフティ サポート非装着車」が設定された。また、エアバッグは運転席・助手席SRS、フロントSRSシートサイド、SRSカーテンの6つに強化し、全車標準装備とした。 パワースライドドア(グレードにより標準装備又はメーカーオプション設定)には閉めている途中でロック操作を可能にする予約ロック機能が追加され、スズキの小型車で初採用となる薄型デザインのスリムサーキュレーターを一部のグレードに標準装備。マイルドハイブリッド車には助手席右前にUSB電源ソケットを2個搭載するほか、アクセサリーソケットは助手席右前に加え、後席右側にも搭載。メーカーオプションの「全方位モニター用カメラパッケージ」にUSBソケットが追加されたほか、3代目では2017年9月の仕様変更で廃止されていた「全方位モニター付メモリーナビゲーション」のメーカーオプション設定が復活。ディスプレイを9インチHDに大画面化・高解像度化され、スマートフォン連携(Apple CarPlay・Android Auto・SmartDeviceLink対応)に加え、逆走注意案内や逆走警告機能が新たに搭載された。ちなみに、販売店オプションには、これもスズキ初となる10インチのパナソニック製ナビゲーションが用意される。 ボディにはルーフパネルとルーフメンバーの接合部に高減衰マスチックシーラーを用いることでこもり音や雨音が低減され、構造用接着剤を採用。リアはサスペンションのストローク拡大やコイルスプリングの見直しがされ、ロードノイズ低減を図るため、インナーフェンダーライニングが全面的に採用された。 パワートレインは3代目同様にK12C型エンジンが踏襲され、ISGと専用リチウムイオンバッテリーで構成されたマイルドハイブリッドシステムも踏襲されるが、4代目では3代目の途中から設定されたハイブリッドモデルは非設定となる。WLTCモードによる燃料消費率及び排出ガス(マイルドハイブリッド車はJC08モードによる燃料消費率も併記)に対応したことで全車「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得したが、マイルドハイブリッド車はJC08モードによる燃料消費率が低下したため、「平成27年度燃費基準+5%」達成となった。 グレード体系は3代目の発売当初の体系がそのまま踏襲され、ソリオはガソリン車の「G」、マイルドハイブリッド車の「HYBRID MX」と「HYBRID MZ」の3グレード。バンディットはマイルドハイブリッド車の「HYBRID MV」のみのモノグレードの設定となる。 日本市場のほか、先々代、先代に引き続いて香港市場でも販売されるが、当代よりバンディットのみが設定される。
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