4代目 PGF50型(2003年 - 2010年)
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「日産・プレジデント」の記事における「4代目 PGF50型(2003年 - 2010年)」の解説
2年前の2001年1月に登場した「シーマ(F50型)」とコンポーネンツを同一とする上級車種として登場。搭載エンジンもシーマと同様のVK45DE型 4.5L V型8気筒DOHC(280PS)を搭載する。外見上の違いとしてはフロントグリル、フードマスコット、リアのナンバープレート位置など。目に見えない相違点としては遮音材が厚くなっており、静音性が向上している。 グレードは「ソブリン5人乗り」と「ソブリン4人乗り」の2種類のみ。4人乗りにはセダンとしては初めて助手席格納シートが装備された(5人乗りにもオプション設定)。また、後席VIPパックとしてバイブレーター付きリラックスシート、後席テーブル、後席乗降グリップがセットで装備される。このような装備の差で4人乗りは5人乗りより約100万円高い。 後席モニター(アームレストにはビデオ入力装備)、後席DVDプレーヤー、ボーズ製8スピーカーサウンドシステム、後席コントロールスイッチなど他の車でオプション設定される様な装備が全て標準装備されている。後席VIPパック装着車は後席を優先したものなので、助手席パワーオットマン機構や助手席アクティブヘッドレストは装備されない。「ソブリン」エンブレムは先代から唯一流用されたパーツであり、フェンダーにグレードエンブレムが装備される日本車は、近年のモデルではプレジデントのみである。 2003年10月 - PGF50型にフルモデルチェンジ。 2005年4月 - 国土交通省基準「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(U-LEV)」に適合する。 2008年2月 - シーマとともにマイナーチェンジ。本革の車検証ケースが標準装備となり、ナビゲーションがカーウイングスに対応。またボディカラーに新色が追加され、エクストレイル・フーガ・シーマにも採用されたスクラッチシールド塗装を全色に設定。 2009年1月14日 - 一部改良。シーマと同様にフードオーナメントが隆起タイプから埋め込みタイプに変更される。 2010年6月 - 生産終了。以降は在庫対応分のみの販売となる。 2010年8月 - 共通の車台を用いている高級セダンのシーマとともに販売終了し、ウェブカタログからも削除。衝突時の安全基準に適合しなくなるため、その安全基準に適合させる開発を進めるには販売台数が足りないためである。この結果、日本国内で販売される日産の8気筒エンジン搭載車、自社製ゲート式トランスミッション搭載車、全長5メートル超の乗用車が消滅した。 販売終了時両車種とも後継車はなく、日産は日本国内における日産のフラッグシップを2代目フーガ(Y51型)に、法人向け大型高級乗用車を3代目エルグランドVIPに集約される予定であったとされる。後にこの予定は変更され、2012年に5代目シーマ(HGY51型)が事実上プレジデントを引き継ぐフラッグシップとなった。
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