2度目の発注とは? わかりやすく解説

2度目の発注

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 03:41 UTC 版)

ルノー D2」の記事における「2度目の発注」の解説

最初に生産され製造番号2004から2053までの50輌(番号2001から2003試作車使用)は1936年5月9日から1937年2月23日までの間に受領されたが、国防省1937年4月10日新たに50輌の発注決定し兵器諮問委員会(Conseil Consultatif de l'Armement )にも1937年5月承認された。これは高価陳腐化しつつあるルノー B1製造続けられるべきか否かという当時行われていた議論関係しており、あらゆる選択肢を残す目的ルノー D2生産継続された。ルノー年間200輌の製造可能だ保証した実戦配備されたこの戦車についての1937年最初報告書では明らかに信頼性車両であると警告していた。にもかかわらず1938年6月生産命令下った。しかし、ルノー深刻な財政的および社会的問題のために、当初しばらくの間生産実施できなかった。予備部品生産さえ遅延したために既存車両信頼性問題なおのこと悪化したルノー同時期に生産していた戦車AMC35でも躓いていた。AMC35への関心ベルギーのような他国購入者からも多かれ少なかれ注がれ続けており、ルノーD2でも類似の事態発生した1936年9月フランス兵購入のために獲得した10億フラン輸出信用用いてルノーD2自国での生産すべきかどうか調査する委員会1938年8月ポーランドから到着した当初ポーランドはより近代的なソミュアS35導入望んでいたが、フランス軍への配備優先するために拒否されていた。技術移転ライセンス生産の是非の問題によって複雑化した交渉当初頓挫してしまう。1939年初頭には後期生産型ポーランドに送ることが検討されたが、これはフランス最高司令官モーリス・ガムリンによって差し止められてしまった。彼は先に生産され50輌の状態が非常に悪く、1個大隊にこの戦車実戦配備させ続けるには新しい車両へ完全に置き換えることが最善だと考えていたのであるその後引退させた車両火炎放射戦車へと改造することが考えられていた。 第二次世界大戦始まった後の1939年9月27日エドゥアール・ダラディエはこの戦車将来更なる量産見込まれ戦車ではないが、それでも以前製造型を代替する必要を認めて2回目発注完遂しなければならない決定した。 また初期生産型のうち15輌を火炎放射戦車にすることも命じた。この事業から得られる収入によってルノー製造再開できるようになった計画では1940年2月に5輌、3月に8輌、4月から6月毎月10輌、7月最後の7輌が納入されることが見込まれていた。実際に2月に6輌、3月17輌、4月に6輌、5月13輌、6月に8輌が納入された。軍への配備3月27日に5輌(製造番号2054-2058)。4月22日に8輌(N°2059-2062と2065–2068)。5月6日10輌(N°2069-2078)、5月25日には12輌(N°2079-2090)、6月6日に2輌(N°2063と2064)。残り13輌(N°2091-2103)については配備されたかわかっていないが、少なくともルノー工場6月12日避難しなければならなくなったとき南方へと送られたことはわかっている。 2度目生産作られ車両はいくつかの改良施されていた。最も重要なのは長砲身SA35戦車砲搭載APX 4砲塔への換装で、約2倍の装甲貫通でき対戦車戦闘能力劇的に向上した砲弾長さ伸びたため砲弾搭載数108発に減少した新砲塔では単眼鏡代わりにPPLR X 160エピスコープへと置き換えられ後部ハッチ上方砲塔上面対空火器として機関銃乗せるためのS 190 Gアタッチメントポイントが配置されていた。ルノーB1改良型B1 bis名付けられたのと同様に1940年内部文書には "Char D2 bis"として記載したものもあったが、公式には改名されなかった。 その他の変更点として下部転輪用の軸受け強化履帯外れにくくするために起動輪と遊輪の形状変更泥除け縮小アンテナ軽量化バッテリー消費抑えるためエンジン起動装置などの変更のよな足回りに関する改良施されている。

※この「2度目の発注」の解説は、「ルノー D2」の解説の一部です。
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